【帚木26-③】古典文法~助動詞「けり」☆
こんばんはあいです。
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■【片端(かたはし)】…ほんのちょっと
■【~に】…~すると、~時に
■【かく】…このように
■【さまざま】…様々な、色々な
■【もの】…物、ここでは手紙のこと
■【ども】…~類(複数形)
■【こそ】…強調を表す係助詞
■【はべり】…~ます(丁寧の補助動詞)
■【けれ】…詠嘆の助動詞「けり」の已然形
■【~とて】…~と言って、~と思って
■【心あて】…当てずっぽ、あて推量
■【それ】…それ、あの人(指示語)
■【かれ】…これ、この人(指示語)
■【か(疑問)】…~か?(疑問)
■【など】…~などと(引用)
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今日は、「けり」の意味についてです☆
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「き」と「けり」の違い については、以前にもお話しましたが、
今回は、「けり」の意味について説明していきますね!
(o^-')b
【けり】
①~た(過去)
②~なぁ(詠嘆)
文法書や「けり」の演習問題等では、明らかにそれと分かる短文が載ってると思います。
よく見分け方で挙げられるのは、
■地の文に使われていたら→【過去】
■会話文・和歌に使われていたら→【詠嘆】
…たしかに、そういう用いられ方は少なくないですし、
まだ1年生の、文法や単語があまり入っていない時の見分けには、有効かもしれませんべ^^;
あと、「~なりけり」「~によりけり」の場合は、90%は詠嘆になる、とか^^;
決して間違いじゃないんです。
ですが、古文(長文)において、そういうものに頼った読みをすることに、すごく懸念します;
私は、要約添削 もやってるんですが、
初回に送って来られる人の多くは、
「しかし」「たとえば」等の接続詞に、
▽とか、( )とかの印をつけて、
内容ではなく、概要を捉える読み方をしています。
この読み方は、ある程度は現代文の得点につながりますが、
入試問題文に至っては、必ずといっていいほど、壁ができてしまうんです><
古文も同じ!
内容でなく、概要を捉える読み方では、
7割は取れても、8割超えるのに、大きな壁ができてしまいます!
この目線は、ひとかどに治るものではないのです><
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なので、このブログでは、毎日のイラスト訳で、古文目線を養っていってもらいます。
☆「けり」について☆
【けり】
①~た、~たそうだ(間接体験の過去)
②~だった、~だったのだなぁ(目前の事実への驚き、詠嘆)
助動詞「けり」は、「詠嘆」と文法書には書いてありますが、
私の使ってる辞書 には、
「今まで気づかずにいた事実に、初めて気づいて驚き詠嘆する意」と書いてあります。
ここまでノートに写すのはメンドウなので、
「詠嘆」で済ませてもいいのですが^^;
その真意をしっかり押さえてほしいのです!
つまり、
・今、目の前に出現した事実に、
・今、頭の中に浮かんだイメージに、
はっと気づかされて、それによって心が動かされるという「詠嘆」☆
したがって、「けり」の直前の文脈に、
・今、目の前に出現した事実
・今、頭の中に浮かんだイメージ
があるから、②詠嘆というわけです!
今回は、今、手元にある手紙を見て、
その中ににいろんな(女からの)ものがある、
と驚いて発言していますので、
「けり」は②詠嘆と捉えるわけです。
これが古文目線☆
(◎´エ`◎)
8割の壁を越えるためにも、ぜひこの目線を養ってくださいね♪
(o^-')b
今回の古文、一語一語、現代語訳できますか?
難しいようなら、イラスト訳や他の重要語句を復習してね♪
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【今日の源氏物語】
片端づつ見るに、「かくさまざまなる物どもこそはべりけれ」とて、心あてに「それか、かれか」など問ふなかに、
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■はべり
■けり
■かれ
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あいでした