【帚木26-③】古典文法~助動詞「けり」☆ | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【帚木26-③】古典文法~助動詞「けり」☆

こんばんはラブラブあいです。

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【片端(かたはし)】…ほんのちょっと

■【~に】…~すると、~時に

■【かく】…このように

■【さまざま】…様々な、色々な

■【もの】…物、ここでは手紙のこと

■【ども】…~類(複数形)

■【こそ】…強調を表す係助詞

■【はべり】…~ます(丁寧の補助動詞)

■【けれ】…詠嘆の助動詞「けり」の已然形

■【~とて】…~と言って、~と思って

■【心あて】…当てずっぽ、あて推量

■【それ】…それ、あの人(指示語)

■【かれ】…これ、この人(指示語)

■【か(疑問)】…~か?(疑問)

■【など】…~などと(引用)

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

今日は、「けり」の意味についてです☆

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「き」と「けり」の違い については、以前にもお話しましたが、

 

今回は、「けり」の意味について説明していきますね!

(o^-')b


 

【けり】

①~た(過去)

②~なぁ(詠嘆)


 

文法書や「けり」の演習問題等では、明らかにそれと分かる短文が載ってると思います。

 


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よく見分け方で挙げられるのは、

 

■地の文に使われていたら→【過去】

■会話文・和歌に使われていたら→【詠嘆】

 

…たしかに、そういう用いられ方は少なくないですし、

まだ1年生の、文法や単語があまり入っていない時の見分けには、有効かもしれませんべ^^;

 

あと、「~なりけり」「~によりけり」の場合は、90%は詠嘆になる、とか^^;


 

決して間違いじゃないんです。

ですが、古文(長文)において、そういうものに頼った読みをすることに、すごく懸念します;


 

私は、要約添削 もやってるんですが、

初回に送って来られる人の多くは、

「しかし」「たとえば」等の接続詞に、

▽とか、( )とかの印をつけて、

内容ではなく、概要を捉える読み方をしています。

 

この読み方は、ある程度は現代文の得点につながりますが、

入試問題文に至っては、必ずといっていいほど、壁ができてしまうんです><


 

古文も同じ!

内容でなく、概要を捉える読み方では、

7割は取れても、8割超えるのに、大きな壁ができてしまいます!

 

この目線は、ひとかどに治るものではないのです><

 

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なので、このブログでは、毎日のイラスト訳で、古文目線を養っていってもらいます。


 

☆「けり」について☆

 

【けり】

①~た、~たそうだ(間接体験の過去)

②~だった、~だったのだなぁ(目前の事実への驚き、詠嘆)


 

助動詞「けり」は、「詠嘆」と文法書には書いてありますが、

私の使ってる辞書 には、

 

今まで気づかずにいた事実に、初めて気づいて驚き詠嘆する意」と書いてあります。

ここまでノートに写すのはメンドウなので、

詠嘆」で済ませてもいいのですが^^;

 

その真意をしっかり押さえてほしいのです!


 

つまり、

 

今、目の前に出現した事実に、

今、頭の中に浮かんだイメージに、

 

はっと気づかされて、それによって心が動かされるという「詠嘆」☆


 

したがって、「けり」の直前の文脈に、

今、目の前に出現した事実

今、頭の中に浮かんだイメージ

があるから、②詠嘆というわけです!


 

今回は、今、手元にある手紙を見て

その中ににいろんな(女からの)ものがある、

驚いて発言していますので、

「けり」は②詠嘆と捉えるわけです。

 

これが古文目線☆

(◎´エ`◎)


 

8割の壁を越えるためにも、ぜひこの目線を養ってくださいね♪

(o^-')b

 

 

今回の古文、一語一語、現代語訳できますか?

難しいようなら、イラスト訳や他の重要語句を復習してね♪

    ↓

【今日の源氏物語】

片端づつ見るに、「かくさまざまなる物どもこそはべりけれ」とて、心あてに「それか、かれか」など問ふなかに、

 

 

 

【帚木26-①】イラスト訳

【帚木26-②】イラスト解釈


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重要古語一覧
かたは(片端)

かたはし(片端)

に(助詞)  に②

はべり

けり

かれ

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あいでしたラブラブ