【帚木20-③】古文単語~「かたは」とは? | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【帚木20-③】古文単語~「かたは」とは?

こんばんはラブラブあいです。

 

どんな勉強法がいいのか…と考えているあなた!

勉強法のサイトばかり見ては、何時間も悩んでいませんか?

悩んだり、考えたりするのは、勉強法ではなく、具体的な勉強の中身にしてくださいね^^;

 

さあ今日も行ってみましょ♪

 

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《本日の古文単語》

■【さりぬべき】…よさそうな、適当な

※【さり(然り)】…そのようである

※【ぬべし】…きっと~にちがいない

■【む】…意志の助動詞「む」の終止形

■【かたは】…みっともない、見苦しい

■【べき】…推量の助動詞「べし」の連体形

■【もこそ】…~しては大変だ、~すると困る

■【たまふ】…~なさる(尊敬の補助動詞)

■【ね】…打消の助動詞「ず」の已然形

■【已然形+ば】…~ので、~すると

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今日は、「かたは」についてです☆

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「かたは(かたわ)」とは、不完全な状態のものを意味し、現在差別用語といわれています><

(※差別用語に関してはこちら→Wikipedia
 

【かたは(片端)なり】(形容動詞)

①不完全、不十分、欠陥

②道理にはずれている様子、不埒(ふらち)

③みっともない、きまりがない

 

 

この場面では、光源氏が自分の手紙の見苦しい部分を見られて恥ずかしいと思う気持ちを表しているので、

③の意味が適当ですよね!


 

かたはなるべき もこそ。」

訳)「みっともないようなものがあったら困る。」
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なぜ、この言葉が差別用語かというと、

肢体不自由などの身体障害者を差別化して、馬鹿にして用いられることが多かったからです。

 

…でも、ひと昔前なら、平気で用いられてきたので、

なつかしのアニメや近代小説、聖書の中にすら、こういう言葉は多く出てきています。


 

ぅわっ!じゃぁ、こんな差別用語が頻繁に出てくる文学作品なんて、あかんやん!

ヽ( )`ε´( )ノ

 

と、お怒りの声も聞こえてきそうですが…^^;


 

個人的な意見ですが、

差別用語だからといって、ひた隠しにするのではなく、

どういう使われ方をしてきたのかを、きちんと理解し、

どう使うかを意識することが大事だと思います!


 

今回の文脈、差別的だと思いますか?


 

私は、本当の差別用語は、言葉自体ではなく、

使う側の意識、聞く側の受け取り方にあると思います。

 

あなたがふだんよく使っている言葉も、

時と場合によっては、差別用語になりうるんですよ^^;


 

バカとか、デブとか、ハゲとか…


 

こういう言葉も、何百年か先には、差別用語になりうるんですかねぇ。。

使い使われる人の心次第では…^^;

(o^-')b

 

 

今回の古文、一語一語、現代語訳できますか?

難しいようなら、イラスト訳や他の重要語句を復習してね♪

    ↓

【今日の源氏物語】

「さりぬべき、すこしは見せむ。かたはなるべきもこそ。」と、許したまはねば、

 

 

【帚木20-①】イラスト訳

【帚木20-②】イラスト解釈


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☆その他の重要古語☆
「さりぬべき」→

「さるべき」→

「む」→

「べし」→

「もこそ」→

「已然形+ば」→

重要古語一覧はこちら

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あいでしたラブラブ