【桐壺185-③】古文単語~「たまへり」☆ | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【桐壺185-③】古文単語~「たまへり」☆

こんばんはラブラブあいです。

 

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■【聞こゆ】…申し上げる

■【げに】…本当に、なるほど

■【かたち】…容貌

■【ありさま】…姿、様子

■【あやし】…不思議だ

■【まで】…~ほどまでに

■【おぼえ(おぼゆ)】…似る

■【たまへり】…~ていらっしゃった

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


今日はこの中から、

「たまへる」についてお話しします。

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「たまへる」というのは、

尊敬の動詞「たまふ(給ふ)」に、

完了・存続の助動詞「」の連体形がくっついた形☆

 

ここでは、係り結びの法則 により、連体形「る」で終わってますね。


 

よく出てくるので、まるごと覚えちゃいましょー!

(o^-')b


 

【たまへり(給へり)】

~しなさった、~していらっしゃる


源氏物語【イラスト訳】で古文の偏差値20アップ↑し、大学受験に合格する方法

 

その場その場に応じて、自然とつながるように訳出してください。


 

ところで、大学入試によく出るのは、

「たまへり」の訳出だけでなく、

「たまふ」や「り」の意味・接続関係です!


 

「たまふ」には、尊敬と謙譲2つの意味がありますが、

たまへり」は、どちらの意味か分かりますか?


 

「たまへ」と使われる場合の「る」は、

受身・尊敬・可能・自発の「る」ではないのですか?


 

こういう問題が、傍線を施されて出題されます!

 

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「たまへる」の品詞分解をする時、

 

■「たまへ」という形は、尊敬(四段)の未然形、謙譲(下二段)の未然・連用形である。

■「る」という形は、完了の助動詞「り」の連体形、受身の助動詞「る」の終止形がある。

■連体形になる場合は、係り結びの法則や、直後のつながりから判断できる。

■完了の助動詞「り」は、サ変の未然形・四段の已然形に接続する。

■受身の助動詞「る」は、四段・ナ変・ラ変の未然形に接続し、下二段には接続しない。

     アップ

こんなに多くの文法知識を、即時に判断する「情報処理能力」が必要なのです!

((((((ノ゚⊿゚)ノ

 

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ですが、「たまへり」は、古文によく出てきます☆

 

意味だけでなく、文法もまとめて、シンプルに覚えてしまっておけば、

 

「あれ?『たまへる』の『る』って、受身だっけ?」

(`・д´・ ;)

 

などという、マヌケな疑惑が、本番で湧くこともなく、

スムーズに問題解決に取り組めますよね♪

(o^-')b



 

【たまへり(給へり)】

~しなさった、~していらっしゃる

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☆その他の重要古語☆
「藤壺」についてはこちら→

「聞こゆ」についてはこちら→

「かたち」についてはこちら→

「あやし」についてはこちら→

「おぼゆ」についてはこちら→

係り結びの法則についてはこちら→

重要古語一覧はこちら

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【古文】

藤壺と聞こゆ。 げに御かたちありさま、 あやしきまでぞおぼえたまへる。

     アップ

今回の古文、一語一語、現代語訳できますか?

難しいようなら、もう一度イラスト訳を復習してね♪

 

 

【桐壺185-①】イラスト訳

【桐壺185-②】イラスト解釈


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あいでしたラブラブ