【桐壺178-③】古文単語~「おぼゆ」☆
こんばんはあいです。
ちょっとこの週末、更新時間がおかしくなっていますが、
明日からは、また定時に更新しますので、
お待ちになってくださいね~^^;
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■【后の宮の姫宮】
■【よう(よく)】
■【おぼえ(おぼゆ)】
■【生ひ出づ(おひいづ)】
■【り】
■【けり(会話文中)】
■【ありがたし】
■【かたち人】
■【~になん。】
■【奏す(さうす)】
■【~に】
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今日はこの中から、
「おぼゆ」についてお話しします。
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「おぼゆ」は「思ゆ」「覚ゆ」という漢字をあて、
思われる、というのが基本の意味です。
ここで、ポイントは2つ☆
活用と意味です(●´エ`●)
では、1つずつ、説明していきますね~!
1.「おぼゆ」は、下二段活用です。
おぼえ / おぼえ / おぼゆ / おぼゆる / おぼゆれ / おぼえよ
「おぼえて」「おぼえず」などという形で出てきたり、
「おぼゆれば」などと出てきたりして、
基本形を確認する問題が出題されることもあります。
それに、基本形がしっかり把握できないと、
意味の判別もあいまいになってしまうので注意しましょうね♪
2.上代の自発・受身の助動詞「ゆ」の意味が基本です。
「おぼゆ」は、「思ふ」の未然形に、上代の自発・受身の助動詞「ゆ」の付いた「おもはゆ」から、「おもほゆ」を経て成立した語。
なので、「思われる」が基本の意です。
そこから、
自然にそのように思われる→思い浮かぶ・思い出される
といった意味に派生します。
また、
自然と思い出される→面影が浮かぶ→似る
と、ここまで派生した意味になるんです!
さらに、自動詞の意味から他動詞の意味へと変化した、
思い出す・記憶する
などの意味にまで、広がりが出てきます^^;
【おぼゆ(思ゆ・覚ゆ)】
①思われる
②思い浮かぶ・思い出される
③似る
④思い出す・記憶する
こういう単語帳で、ススッと覚えてしまうのもいいのですが、
たくさん意味のある古語は、一覧で覚えるよりも、
基本の意味を押さえ、古文で出てきたその都度、
いろんな訳出ができることを押さえていくほうが、
国語力に広がりが持てますよ♪
(o^-')b
☆その他の重要古語☆
■ウ音便についてはこちら→
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【古文】
后の宮の姫宮こそいとようおぼえてをひ出でさせ給へりけれ。 ありがたき御かたち人になん」と奏しけるに、
今回の古文、一語一語、現代語訳できますか?
難しいようなら、もう一度イラスト訳を復習してね♪
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あいでした