【帚木178-3】強意の係助詞「も」について | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【帚木178-3】強意の係助詞「も」について

今日も勉強お疲れさま~ラブラブ


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【本日の古文単語】

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【方(かた)】…方面

■【よろし】…まあよい、悪くない

■【さがなさ】…性格が悪いこと、ここでは嫉妬の意

■【やむ】…やめる、なおす下二段

■【む】…推量(意志)の助動詞「む」の終止形

■【まことに】…本当に

■【憂し(うし)】…つらい、嫌だ

■【~など】…~など例示

■【~も】…~も強調、特に訳さなくてもよい

■【絶ゆ(たゆ)】…消える、なくなる

■【ぬべき】…~てしまいそうな確述用法

※【ぬ】…強意の助動詞「ぬ」の終止形

※【べき】…推量の助動詞「べし」の連体形

■【気色(けしき)】…様子

■【なら】…断定の助動詞「なり」の未然形

■【未然形+ば(仮定)】…~ならば仮定条件

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


今日の古語詳解は、「」について☆

では行ってみよ~♪

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「も」という助詞は、今でもよく用いますよね。

古文でも、「~も」と訳出すれば自然につながる場合がほとんどです。

 

ただ、今回のように、「~も」というのが何度も続く場合、

「も」をつけないほうが、自然につながる場合もあるんです。


 

この方すこしよろしくなり、さがなさやめむと思ひて、
訳)この嫉妬の方面少しましになり、性悪な物言いやめるだろうと思って

 

ちなみに、「」は係助詞です。

 

むっえ~?係助詞は「ぞ」「なむ」「や」「か」「こそ」だろ!

 

…と思ったあなた!

(;゚;∀;゚;)

 


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※笑うセールスマン風;;


 

以前、関学でも、「係助詞を抜き出せ」という問題が出てきて、

多くの受験生がひっかかってるんですよ^^;


 

【係助詞】

 

【ぞ】

【なむ】

 ↓

結びは連体形

《強調》の用法

 

【や】

【か】

 ↓

結びは連体形

《疑問・反語》の用法

 

【こそ】

 ↓

結びは已然形

《強調》の用法

 

【は】

【も】

 ↓

結びは終止形

《強調》の用法


「も」は、「~も、~も」という、同類の物事とともに取りあげる意もあるのですが、

 

単に含みを持たせたり、強調して用いているだけの場合もあります。

 

そういうことを、情報として知っておいて、

古文のなかで「も」が出て来た場合には、

単に「~も」と訳出するだけではなく、

臨機応変につながりよく工夫していきたいものですね♪

(o^-')b

 

本日の「源氏物語」まとめ

 

■帚木178(原文)

「…この方もすこしよろしくもなり、さがなさもやめむと思ひて、まことに憂しなども思ひて絶えぬべき気色ならば、…」

     アップ

自力での現代語訳が難しい場合は、

下のリンクも復習してね♪

 

【帚木178-1】イラスト訳

【帚木178-2】イラスト解釈

 

 

本日の古語~過去記事リンク~

かた(方)

よろし

さがなし

む(助動詞)  

て(接続助詞)

うし(憂し)

ぬべし

けしき(気色)

ば(接続助詞)

(※その他重要古語一覧はこちら

 

あいでしたラブラブ