【桐壺50-③】「よろし」☆
おかえりなさいあいです。
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■よろし
■だに~(まして)
■かかる
■わざ
■あはれ
■言ふかひなし
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今日は、「よろし」を深めてみましょう♪
「よし(良し)」
「よろし(宜し)」
「わろし(悪し)」
「あし(悪し)」
この順で、程度が悪くなっていきます。
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【よし(良し)】は、現在と同じく、「良い」という意味ですね。
ただし、古語の意味あいは、深く、広いです。
すばらしい、素敵だ、好き、感じがよい…等々
文脈に応じて、様々に訳出できる語なんですよ♪
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【よろし(宜し)】は、現在の「よろしい(宜しい)」につながります。
現代では、「~してよろしい」ぐらいしか使わないかもしれませんが、古語の意味あいは、広いんですよ。
悪くない、普通だ、まあ良い…等と訳出しておけばOK(^o^)v
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【わろし(悪し)】は、漢字を見ると、現在の「悪い」に通じそうです。
ただし、古文では、もう少し現代より柔らかめの意味あい☆
良くない、どちらかというと悪い…といった感じ☆
「よろし」と対比させて覚えてください!
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【あし(悪し)】は、「わろし」と同じ感じを当てます。
ですが、「わろし」よりも【悪】の意味あいが強いっ∑(゚Д゚)
悪い、最悪だ、ひどい、憎い…等々
これも文脈に応じて、様々に訳出してください。
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■よろし…わるくない
■だに~…~でさえ
■かかる…このような
■わざ…こと
■あはれなり…①悲しい ②すばらしい
■言ふかひなし…どうしようもない
【原文】
よろしきことにだに、かかる別れが悲しからぬはなきわざなるを、ましてあはれに 言ふかひなし。
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