岡本喜八 「日本のいちばん長い日」 (1967) | It’s not about the ski 遅れて来た天才スキーヤー???、時々駄洒落(笑)、毎日ビール!(爆)

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スキー大好き、ゴルフ、読書、映画、演劇、音楽、絵画、旅行と他の遊びも大好き、元々仕事程々だったが、もっとスキーが真剣にやりたくて、会社辞めちまった爺の大冒険?




【予告編:2分48秒】



【感想】

太平洋戦争の終戦前の24時間(8/14朝から8/15朝まで)の、日本政府、軍部の終戦に向けた動き、及び、終戦に反対し戦争継続を企てた軍青年将校等によるクーデター未遂の宮城事件(きゅうじょうじけん)を描く。岡本喜八監督・橋本忍脚本の渾身の超大作。

とにかく、息つく暇もない濃密な男のドラマ。何しろ女性で出演しているのは、鈴木貫太郎首相(笠智衆)の私邸のお手伝い役の新珠三千代くらい。
男どもが始めてしまった戦争だから、それを終わらせるのも男の責任という訳だ。

それに、主演級の三船敏郎、笠智衆、黒沢年男、高橋悦史等以外にも、東宝男優陣総出演という感じで、結構有名な俳優がちょっとした役で出演していたりするので、誰がどんな役でどんなシーンに出ているかを観るのも興味深い。

しかし、天皇の玉音放送を巡って、その放送を阻止し戦争を継続しようとした青年将校等によるクーデターが実際に起きていたということは、この映画を観なければ知り得なかったこと。

これが、もしもクーデターが成功していたなら、原爆も他の都市にも落とされ、日本は壊滅的被害を受けていたであろう。そうでなくても、この戦争で亡くなった方は、軍人も民間人も合わせて約300万人ということであるから、何とも恐ろしいことである。



【スタッフ・キャスト等 (Wikipediaより →)】

スタッフ

なお、クレジットの「原作者」は当時の事情で大宅壮一となっているが、実際の執筆者は、半藤一利である。

キャスト

上映時間:2時間37分
日本公開:1967年8月3日
鑑賞日:2019年6月17日
場所:TOHOシネマズ新宿




【あらすじ(結末までの記述あり):(→)】


【午前十時の映画祭事務局:14分19秒】



【三船敏郎 主要出演作品】

谷口千吉 「銀嶺の果て」 (1947)
黒澤明 「酔いどれ天使」 (1948)
黒澤明 「静かなる決闘」 (1949)
谷口千吉 「ジャコ萬と鉄」 (1949)
黒澤明 「野良犬」 (1949)
黒澤明 「醜聞」 (1950)
黒澤明 「羅生門」 (1950)
黒澤明 「白痴」 (1951)
森一生 「荒木又右衛門 決闘鍵屋の辻」 (1952)
千葉泰樹 「東京の恋人」 (1952)
谷口千吉 「吹けよ春風」(1953)
本多猪四郎 「太平洋の鷲」 (1953)
黒澤明 「七人の侍」 (1954)
稲垣浩 「宮本武蔵」 (1954)
杉江敏男 「天下泰平」 (1955)
杉江敏男 「続 天下泰平」 (1955)
稲垣浩 「続 宮本武蔵 一乗寺の決闘」 (1955)
黒澤明 「生きものの記録」 (1955)
稲垣浩 「宮本武蔵 完結編 決闘巌流島」 (1956)
成瀬巳喜男 「妻の心」 (1956)
黒澤明 「蜘蛛巣城」 (1957)
黒澤明 「どん底」 (1957)
千葉泰樹 「下町 ダウンタウン」 (1957)
稲垣浩 「無法松の一生」 (1958)
黒澤明 「隠し砦の三悪人」 (1958)
稲垣浩 「或る剣豪の生涯」 (1959)
稲垣浩 「日本誕生」 (1959)
岡本喜八 「暗黒街の対決」 (1960)
黒澤明 「悪い奴ほどよく眠る」 (1960)
黒澤明 「用心棒」 (1961)
稲垣浩 「ゲンと不動明王」 (1961)
黒澤明 「椿三十郎」 (1962)
稲垣浩 「どぶろくの辰」 (1962)
松林宗恵 「太平洋の翼」 (1963)
黒澤明 「天国と地獄」 (1963)
岡本喜八 「」 (1965)
黒澤明 「赤ひげ」 (1965)
岡本喜八 「血と砂」 (1965)
谷口千吉 「奇巌城の冒険」 (1966)
ジョン・フランケンハイマー 「グラン・プリ」 (1966)
小林正樹 「上意討ち 拝領妻始末」 (1967)
岡本喜八 「日本のいちばん長い日」 (1967)
熊井啓 「黒部の太陽」 (1968)
ジョン・ブアマン 「太平洋の地獄」 (1968)
稲垣浩 「風林火山」 (1969)
蔵原惟繕 「栄光への5000キロ」 (1969)
丸山誠治 「日本海大海戦」 (1969)
岡本喜八 「赤毛」 (1969)
沢島忠 「新撰組」 (1969)
岡本喜八 「座頭市と用心棒」 (1970)
テレンス・ヤング「レッド・サン」 (1971)
中島貞夫 「日本の首領 野望編」 (1977)
熊井啓 「お吟さま」 (1978)
中島貞夫 「日本の首領 完結編」 (1978)
スティーヴン・スピルバーグ「1941」 (1979)
舛田利雄 「二百三高地」 (1980)
山田洋次 「男はつらいよ 知床慕情」 (1987)
熊井啓 「千利休 本覺坊遺文」 (1989)
熊井啓 「深い河」 (1995)


【橋本忍脚本映画リスト】

・題名の前の氏名は監督
・題名の後の氏名は、共同脚本執筆者  氏名記載無き場合は、橋本忍単独脚本

(01)黒澤明「羅生門」(1950)黒澤明
(03)黒澤明「生きる」(1952)黒澤明、小國英雄
(10)黒澤明「七人の侍」(1954)黒澤明、小國英雄
(19)黒澤明「蜘蛛巣城」(1957)黒澤明、小國英雄、菊島隆三
(25)野村芳太郎「張込み」(1958)
(29)黒澤明「隠し砦の三悪人」(1958)黒澤明、小國英雄、菊島隆三
(35)中村登「いろはにほへと」(1960)国弘威雄
(40)野村芳太郎「ゼロの焦点」(1961)山田洋次
(42)小林正樹「切腹」(1962)
(45)今井正「仇討ち」(1964)
(47)岡本喜八「」(1965)
(49)山田洋次「霧の旗」(1965)
(53)小林正樹「上意討ち 拝領妻始末」(1967)
(54)岡本喜八 「日本のいちばん長い日」 (1967)
(55)森谷司郎「」(1968)
(60)黒澤明「どですかでん」(1970)黒澤明、小國英雄
(65)森谷司郎「日本沈没」(1973)
(66)野村芳太郎「砂の器」(1974)山田洋次
(69)森谷司郎「八甲田山」(1977)