沢島忠 「新撰組」 (1969) | It’s not about the ski 遅れて来た天才スキーヤー???、時々駄洒落(笑)、毎日ビール!(爆)

It’s not about the ski 遅れて来た天才スキーヤー???、時々駄洒落(笑)、毎日ビール!(爆)

スキー大好き、ゴルフ、読書、映画、演劇、音楽、絵画、旅行と他の遊びも大好き、元々仕事程々だったが、もっとスキーが真剣にやりたくて、会社辞めちまった爺の大冒険?





【予告編:2分44秒】




【あらすじ:Movie Walkerよりの引用(→)】

文久3年(1863年)1月、武州多摩で天然理心流の試衛館道場を開く近藤勇(三船敏郎)は、相談相手の土方歳三(小林桂樹)や、門弟 沖田総司(北大路欣也)らと浪士隊に応募し、京に向った。

隊には水戸浪士 芹沢鴨(三國連太郎)らも参加していた。江戸逆戻りの命に背いた近藤らと芹沢ら13名は、松平肥後守御預けになり、同年3月、新選組が誕生した。

島原の大夫 お雪とその妹お孝が近藤に心を寄せた。近藤と共に実権を持つ芹沢の乱暴狼籍は、目に余り、遂に近藤は、土方、沖田らと共に、芹沢を暗殺した。新見錦ら芹沢派も次々と斬られ、新選組の実権は完全に近藤が握った。

新選組の名は洛中に鳴り響いた。元治元年(1864)6月5日、政変で失墜し反撃の機会を探っていた長州派の志士たちは池田屋に集っていた。

これを探知した近藤らは、僅か五名で池田屋に突入した。乱闘2時間余り、凄絶な斬り合いの末志士の即死7名、生補りなど20余名を数えた。新選組の圧倒的勝利だった。

以来、新選組は、幕臣の信頼を集め、羽振りも良くなった。しかし、幕府は衰亡の一途を辿っていた。近藤は、幕府の危機を悟ったが、節を曲げず、5最後まで幕府のために働く初心を変えなかった。近藤とはそういう男だった。

鳥羽・伏見の戦いに敗れた近藤らは、江戸へ帰った。そして、甲陽鎮撫隊を率いた近藤は戦い利あらず、下総流山で官軍に下った。新政府軍に捕縛された近藤勇は、慶応4年(1868年)4月25日、板橋の刑場で斬首された。




【感想】

今回の三船敏郎の役どころは、誰もが知っている新撰組の局長 近藤勇。愚直なまでに、徳川幕府への忠誠と剣に生きた男の生涯を三船はストレートに演じている。

公開年に三船敏郎は49歳(1920年生)、実際の近藤勇は処刑された時にはまだ満33歳であり、相当に若いのだが、何しろ、この映画の1年前に「連合艦隊司令長官 山本五十六」(1968)で山本五十六 大将(享年59歳)を演じ、円熟期に入った三船敏郎の近藤勇だから、風格・貫禄も充分だ(笑)

小林桂樹の土方歳三というのも、相当イメージが違うのだが(実際の土方は端整な二枚目)、好演と言って良いだろう。

芹沢鴨は、実際もあんなに異常な人物だったのだろうか。三國連太郎が演じると、本当にそうだったと思わせられてしまうから、ある意味怖い(笑)




【スタッフ、キャスト等】

監督:沢島忠
脚本:松浦健郎
撮影:山田一夫
美術:植田寛
キャスト:
近藤勇(三船敏郎)
土方歳三(小林桂樹)
沖田総司(北大路欣也)
芹沢鴨(三國連太郎)
伊東甲子太郎(田村高廣)
河合喜三郎(中村賀津雄)
山南敬助(中村梅之助)
近藤つね(司葉子)
お雪(池内淳子)
お孝(星由里子)
お梅(野川由美子)
香織(北川美佳)

上映時間:2時間01分
日本公開:1969年12月5日
鑑賞日:2018年7月24日
場所:新文芸坐(池袋)



【三船敏郎 主要出演作品】

谷口千吉 「銀嶺の果て」 (1947)
黒澤明 「酔いどれ天使」 (1948)
黒澤明 「静かなる決闘」 (1949)
谷口千吉 「ジャコ萬と鉄」 (1949)
黒澤明 「野良犬」 (1949)
黒澤明 「醜聞」 (1950)
黒澤明 「羅生門」 (1950)
黒澤明 「白痴」 (1951)
森一生 「荒木又右衛門 決闘鍵屋の辻」 (1952)
千葉泰樹 「東京の恋人」 (1952)
谷口千吉 「吹けよ春風」(1953)
本多猪四郎 「太平洋の鷲」 (1953)
黒澤明 「七人の侍」 (1954)
稲垣浩 「宮本武蔵」 (1954)
杉江敏男 「天下泰平」 (1955)
杉江敏男 「続 天下泰平」 (1955)
稲垣浩 「続 宮本武蔵 一乗寺の決闘」 (1955)
黒澤明 「生きものの記録」 (1955)
稲垣浩 「宮本武蔵 完結編 決闘巌流島」 (1956)
成瀬巳喜男 「妻の心」 (1956)
黒澤明 「蜘蛛巣城」 (1957)
黒澤明 「どん底」 (1957)
千葉泰樹 「下町 ダウンタウン」 (1957)
稲垣浩 「無法松の一生」 (1958)
黒澤明 「隠し砦の三悪人」 (1958)
稲垣浩 「或る剣豪の生涯」 (1959)
稲垣浩 「日本誕生」 (1959)
岡本喜八 「暗黒街の対決」 (1960)
黒澤明 「悪い奴ほどよく眠る」 (1960)
黒澤明 「用心棒」 (1961)
稲垣浩 「ゲンと不動明王」 (1961)
黒澤明 「椿三十郎」 (1962)
稲垣浩 「どぶろくの辰」 (1962)
松林宗恵 「太平洋の翼」 (1963)
黒澤明 「天国と地獄」 (1963)
岡本喜八 「」 (1965)
黒澤明 「赤ひげ」 (1965)
岡本喜八 「血と砂」 (1965)
谷口千吉 「奇巌城の冒険」 (1966)
ジョン・フランケンハイマー 「グラン・プリ」 (1966)
小林正樹 「上意討ち 拝領妻始末」 (1967)
岡本喜八 「日本のいちばん長い日」 (1967)
熊井啓 「黒部の太陽」 (1968)
ジョン・ブアマン 「太平洋の地獄」 (1968)
稲垣浩 「風林火山」 (1969)
蔵原惟繕 「栄光への5000キロ」 (1969)
丸山誠治 「日本海大海戦」 (1969)
岡本喜八 「赤毛」 (1969)
沢島忠 「新撰組」 (1969)
岡本喜八 「座頭市と用心棒」 (1970)
テレンス・ヤング「レッド・サン」 (1971)
中島貞夫 「日本の首領 野望編」 (1977)
熊井啓 「お吟さま」 (1978)
中島貞夫 「日本の首領 完結編」 (1978)
スティーヴン・スピルバーグ「1941」 (1979)
舛田利雄 「二百三高地」 (1980)
山田洋次 「男はつらいよ 知床慕情」 (1987)
熊井啓 「千利休 本覺坊遺文」 (1989)
熊井啓 「深い河」 (1995)






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