山田洋次 「男はつらいよ 知床慕情」 (1987) | It’s not about the ski 遅れて来た天才スキーヤー???、時々駄洒落(笑)、毎日ビール!(爆)

It’s not about the ski 遅れて来た天才スキーヤー???、時々駄洒落(笑)、毎日ビール!(爆)

スキー大好き、ゴルフ、読書、映画、演劇、音楽、絵画、旅行と他の遊びも大好き、元々仕事程々だったが、もっとスキーが真剣にやりたくて、会社辞めちまった爺の大冒険?





【予告編:2分18秒】





【あらすじ:Movie Walkerよりの引用(→)】

久しぶりに寅次郎(渥美清)が帰って来たというのに、とらや は竜造(下條正巳)が入院のため休業中。翌日から店を開けるという つね(三崎千恵子)に、寅次郎は手伝いを買って出るが勤まる訳がない。またまた口論の末、飛び出した。

北海道の知床にやって来た寅次郎は、武骨な獣医 上野順吉(三船敏郎)が運転するポンコツのライトバンに乗せて貰ったのが縁で彼の家に泊めさせて貰うことになる。

順吉はやもめ暮らしで、この町のスナック「はまなす」のママ 悦子(淡路恵子)が洗濯等の世話をやいていた。はまなすは知床に住む気の良い男たちのたまり場で、常連は船長(すまけい)、マコト(赤塚真人)、文男(油井昌由樹)、それにホテルの経営者の二代目(冷泉公裕)たち。

そこに寅次郎が加わって宴はいっそう賑いだ。そんなある日、順吉の娘 りん子(竹下景子)が戻って来た。駆け落ちして東京で暮らしていたが、結婚生活に破れて傷心で里帰りしたのだ。

寅次郎たちは暖かく迎えたが、父親の順吉だけが冷たい言葉を投げつける。身辺の整理のため、東京に一度戻ったりん子は寅次郎からの土産を届けにとらやを訪れ、さくら(倍賞千恵子)たちから歓待を受けた。とらやの面々はまた、寅の病気が始まったと想うのだった。

東京から戻ったりん子も囲んで、「知床の自然を守る会」と称するバーベキュー・パーティが広々とした岸辺で開かれた。そこで一同は悦子が店をたたんで故郷 新潟に帰る決心であることを知らされた。

順吉が突然意義を唱え、寅次郎は「勇気を出して理由を言え」とたきつける。順吉は端ぐように「俺が惚れてるからだ」と言い放った。悦子の目にみるみる涙が溢れる。

船長が「知床旅情」を歌い出し全員が合唱した。寅次郎はりん子に手を握られているのに気づき身を固くした。その晩、はまなす”では宴会が開かれ、順吉と悦子は結婚することになった。翌朝、寅次郎が別れも告げずに旅立ってしまったことを知り驚く りん子。船長がりん子に惚れてるんじゃないかとからかったためだった。

東京に戻り職を見つけた りん子はとらやを訪れる。その頃、寅次郎は岐阜で初秋を迎えていた。



【感想】

ブログを始めてから、寅さん映画を観ていなかったので、あまり書いていないが、実は寅さんが大好きだ。
寅さん映画そのものではなく、寅さんについての本を読んで、一回だけ感想を書いている。 (→)

そんな寅さんと三船敏郎が共演した本作は初めて観たのだが、三船敏郎の初老の獣医がはまり役で可笑しい。愛の告白が男らしく堂々としていて素晴らしい。どんな映画に出ても三船は三船だ!
それに引きかえ寅さんは・・・ まあ、それが寅さんの良いところでもある訳で、仕方がない(笑)
絶世期の竹下景子も知的で美しい。




【スタッフ、キャスト等】

監督・原案:山田洋次
脚本:山田洋次、朝間義隆
撮影:高羽哲夫
音楽:山本直純
キャスト:
車寅次郎(渥美清)
諏訪さくら(倍賞千恵子)
上野順吉(三船敏郎)
りん子(竹下景子)
悦子(淡路恵子)
船長(すまけい)
マコト(赤塚真人)
文男(油井昌由樹)
ホテルの二代目(冷泉公裕)
車竜造(下條正巳)
車つね(三崎千恵子)

上映時間:1時間47分
日本公開:1987年8月15日
鑑賞日:2018年7月14日
場所:新文芸坐(池袋)



【三船敏郎 主要出演作品】

谷口千吉 「銀嶺の果て」 (1947)
黒澤明 「酔いどれ天使」 (1948)
黒澤明 「静かなる決闘」 (1949)
谷口千吉 「ジャコ萬と鉄」 (1949)
黒澤明 「野良犬」 (1949)
黒澤明 「醜聞」 (1950)
黒澤明 「羅生門」 (1950)
黒澤明 「白痴」 (1951)
森一生 「荒木又右衛門 決闘鍵屋の辻」 (1952)
千葉泰樹 「東京の恋人」 (1952)
谷口千吉 「吹けよ春風」(1953)
本多猪四郎 「太平洋の鷲」 (1953)
黒澤明 「七人の侍」 (1954)
稲垣浩 「宮本武蔵」 (1954)
杉江敏男 「天下泰平」 (1955)
杉江敏男 「続 天下泰平」 (1955)
稲垣浩 「続 宮本武蔵 一乗寺の決闘」 (1955)
黒澤明 「生きものの記録」 (1955)
稲垣浩 「宮本武蔵 完結編 決闘巌流島」 (1956)
成瀬巳喜男 「妻の心」 (1956)
黒澤明 「蜘蛛巣城」 (1957)
黒澤明 「どん底」 (1957)
千葉泰樹 「下町 ダウンタウン」 (1957)
稲垣浩 「無法松の一生」 (1958)
黒澤明 「隠し砦の三悪人」 (1958)
稲垣浩 「或る剣豪の生涯」 (1959)
稲垣浩 「日本誕生」 (1959)
岡本喜八 「暗黒街の対決」 (1960)
松林宗恵 「ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐」 (1960)
黒澤明 「悪い奴ほどよく眠る」 (1960)
黒澤明 「用心棒」 (1961)
稲垣浩 「ゲンと不動明王」 (1961)
黒澤明 「椿三十郎」 (1962)
稲垣浩 「どぶろくの辰」 (1962)
松林宗恵 「太平洋の翼」 (1963)
黒澤明 「天国と地獄」 (1963)
岡本喜八 「侍」 (1965)
黒澤明 「赤ひげ」 (1965)
岡本喜八 「血と砂」 (1965)
谷口千吉 「奇巌城の冒険」 (1966)
ジョン・フランケンハイマー 「グラン・プリ」 (1966)
小林正樹 「上意討ち 拝領妻始末」 (1967)
岡本喜八 「日本のいちばん長い日」 (1967)
熊井啓 「黒部の太陽」 (1968)
丸山誠治 「連合艦隊指令長官 山本五十六」 (1968)
ジョン・ブアマン 「太平洋の地獄」 (1968)
稲垣浩 「風林火山」 (1969)
蔵原惟繕 「栄光への5000キロ」 (1969)
丸山誠治 「日本海大海戦」 (1969)
岡本喜八 「赤毛」 (1969)
沢島忠 「新撰組」 (1969)
岡本喜八 「座頭市と用心棒」 (1970)
テレンス・ヤング「レッド・サン」 (1971)
中島貞夫 「日本の首領 野望編」 (1977)
熊井啓 「お吟さま」 (1978)
中島貞夫 「日本の首領 完結編」 (1978)
スティーヴン・スピルバーグ「1941」 (1979)
舛田利雄 「二百三高地」 (1980)
山田洋次 「男はつらいよ 知床慕情」 (1987)
熊井啓 「千利休 本覺坊遺文」 (1989)
熊井啓 「深い河」 (1995)






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