先日仕事でAIと壁打ちしていてAIがものすごく的確に私の言わんとしていることを掴んだ返事をしてくれて、しかも、あまりに言語化が優れていたので「うおお
」と感動して泣きそうになってしまって、はた
と気づくよね
あれ?
これって・・・
・・やばくない
?
一応、大人で気づけたからよかったけれども、対人支援職のプロでもこれだからな🤣
もし同じことが、まだ人生経験の浅い若い人に起きたらどうなるだろう。
「自分の気持ちを一番わかってくれるのはAIだ😍」と、本気で思い込んでしまう人が出てくるのではないかと、私は心配している。
思い出すのは、巨人の阿部元監督の事件だ。お嬢さんからの連絡をきっかけに家庭裁判所へ通報が入り、暴力沙汰での逮捕、そして問答無用の解任へとつながった。真相の詳細はわからないが、もしこの一件に「AIの見解に頼って判断してしまった」という側面が少しでもあったのだとしたら、それはほんの氷山の一角にすぎないと感じる。今後、同じような形でAIの言葉を鵜呑みにしてしまう若者は、間違いなく増えていくのではないだろうか。
ここで整理しておきたいのが、AIが「共感力が高い」ように見える理由だ。AIが気持ちを分かってくれたかのような返事をしてくるのは、膨大なデータに基づくアルゴリズムに従っているからであって、実際に気持ちを理解しているわけではない。いわば、販促に最適化された返信を作ることに長けているだけなのだ。
その当意即妙な返信すら突き詰めれば
カモりの一環
だと、頭の片隅に置いておけるならまだいい。
ただ、厄介なのは、そのやり取りの文字データがそのまま残ってしまうという点である。
そしてもう一つ、見過ごせないのが「わかってもらう」というプロセスそのものが持つ意味だ。他者に気持ちをわかってもらう過程では、思ったように受け止めてもらえなかったり、伝えても理解されずに壁を感じたりすることが必ずある。そうした摩擦を実際に乗り越えることで、人はコミュニケーションの深さや習熟度を上げていく。
ところが、最初から自分に共感的で、気持ちをズバビタと言い当ててくれる「モノ」が存在すると、その便利さと、生身の人間と関わる面倒臭さを、無意識に比較してしまう現象が起きるのでは💦
心理的な摩擦や葛藤なしに(忖度ではあっても)まるごと自分を受け入れてくれるほうが、圧倒的に楽なのは間違いない。
先日、無事に資格更新が認定され、国家資格キャリアコンサルタントになって丸10年を迎えた。実務に就いてからは13年になる。ずっと読んでくださっている読者の方はお分かりだと思うが、私は婚活コンサルも、対人支援職の観点で捉えている。
対人支援を生業としてきた人間として、欲しいタイミングで安価に、気の利いた返答をいくらでも返してくる(彼等には休息が必要ないからな🤣)AIには、正直なところ非常に強い危機感を覚えているし、業界内でも同じような声を耳にする機会がめっきり増えた。
先ほどの阿部監督の件で言えば、もし対人支援職のプロに同じ相談を持ちかけていたら、おそらく複数の選択肢と、それぞれを選んだ場合のメリット・デメリットの両方を示してくれたはずだ。
それこそが、「ご相談にプロとして責任を持つ」ということだと、私は考えている。
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