ブロンプトンのタイヤの選択肢が増えてきた。

 

ブロンプトン純正タイヤが2017年にディスコンとなって以降、ブロンプトン用タイヤは実質的にシュワルベ一社となっていたのだが、その後、コンチネンタルとパナレーサーから新たにBROMPTONに対応した16インチタイヤが発売された。選択肢が増えることはとても良いことである。

 

主なブロンプトン用タイヤを紹介します。

 

1. Continental Contact Urban(コンタクトアーバン)・・・オススメの万能タイプ

重量:ブラック205g、クリーム/ブラウン220g

サイズ:16×1.35(35-349)
適正空気圧:4.5-8.0 Bar (65-115 psi)

昨年(2022年5月)に、Continental から新たに発売されたコンタクトアーバンのケブラービード(Kevlar bead)バージョンだ。先日、日本でも販売されはじめた。セミスリックデザインで、高い耐パンク性能の軽くて強い特殊なナイロン素材を使用している。比較的軽量で走行感もなかなかよい。レース・イベントやツーリングで活躍してくれそうなタイヤだが、耐久性も申し分ないため日常の通勤用にもオススメとオールラウンド。最近のPラインにはこのタイヤのブラックが標準で装着されているようだ。

 

旧モデルのContact Urban Reflex(ワイヤービードバージョン)は少し重たい(260g)が、安い。

 

2. SCHWALBE (シュワルベ) MARATHON RACER (マラソン・レーサー)・・・オススメの定番タイヤ

重量::260g

サイズ:16×1.35(35-349)

適正空気圧:4.5-7.5 Bar (65-110 psi)

マラソン・レーサーのタンカラーバージョン。ケブラービードのフォールディングタイプで、オリジナルの黒マラソンレーサーより少々軽量。最近は黒マラソンレーサーよりこちらの方がポピュラー。

 

 

 

オリジナルのマラソンレーサー。旧Mハンドル~現行Cラインに標準で装着されているのはこのタイヤ。ワイヤービードなので280gとタンウォールバージョンより少々重くなる。

 

3. Panaracer Cross Town 16×1 3/8 (35-349)・・・経済的

重量:390g

サイズ:16×1 3/8 (35-349) 
適正空気圧:4.5-7.5 bar (65-107 psi)

日本のタイヤメーカー「Panaracer」がBROMPTONに対応した16インチタイヤを発売。コスパ最高。トレッド下にPRベルトが入った耐貫通パンク強化構造を採用。また、トレッドに耐摩耗コンパウンドを採用することで耐久性も強化されているという。

 

4. SCHWALBE (シュワルベ) MARATHON THE ORIGINAL(マラソン・ザ・オリジナル)・・・長持ちする

重量:420g

サイズ:16×1.35(35-349)

適正空気圧:4.5-7.5 Bar (65-110 psi)

シティライドに適したモデル。高い耐久性/耐パンク性能に定評。タイヤ自体の耐久性が高い上、タイヤ内部に3ミリ厚の耐パンクベルト(グリーンガード)を採用しているため、パンクしにくい。リフレクター付き。安価で丈夫。但し重い。

 

 

5. SCHWALBE (シュワルベ) MARATHON PLUS(マラソン・プラス)・・・パンクしない/世界一周旅行向け

重量:480g

サイズ:16×1.35(35-349)

適正空気圧:4.5-7.5 Bar (65-110 psi)

最高レベルの耐パンク性能(5mm厚のぶ厚い『スマートガード』耐パンクベルト)と世界一周もできるぐらいの耐摩耗性。毎日の通勤やロングツーリングや世界一周の旅等に最適。絶対にパンクしたくない人向け。但し重い。

 

耐パンク性能の高さがよくわかる動画。

 

6. SCHWALBE (シュワルベ) KOJAK FOLDING (コジャック・フォールディング)

・・・(軽くて速い、但し消耗が早い)

重量:175g

サイズ:16×1 1/4(32-349)

適正空気圧:5.0-8.0 Bar (70-115 psi)

旧「Sハンドル」モデルに標準装備されていた(*)細身のスリックタイヤで、軽い転がりと高いグリップ力を兼ね備える。ロードバイクのような軽快な走りを求める方にはオススメ。 ケブラー・ビードにより携帯性にも優れるので(写真)、パンクに備えてチューブとともに常備するのも良い。尚、スチールビード入りのコジャック(非フォールディング)は230gと重くなるが値段はほぼ半値となる。

*ブロンプトン純正オプションとして用意されたKOJAK FOLDINGは通常バージョンと異なり、リフレクター・ラインがある。

 

 
タンウォールバージョンもある。2018年に発売された最初のBrompton x CHPT3スペシャル エディション(500台限定)に装備されていたのが初出。

 

7. SCHWALBE (シュワルベ) Schwalbe One TAN WALL TIRE (ウォール タイヤ) 

・・・おすすめ(カッコイイ、軽い)

重量:173g

サイズ:16×1.35(35-349)

適正空気圧:4.5-7.0 Bar (65-100 psi)

Brompton CHPT3 V2から採用されたSchwalbe One TAN ウォール タイヤ(フォールディング)は太めのスリックタイヤ。耐パンク性能に優れながら、抜群の転がり性能を兼ね備えている。同一スペックのブラックバージョンもあり、初期のPラインに標準装備されていた。


 

 

8. Joseph Kuosac STROZZAPRETI (ジョセフ・クゼ・ストラザプレティ)25-349タイヤ

重量:195g
サイズ:16×1.0 (25-349)

最大空気圧:8.0 Bar(115 psi)

転がりの良い超細身のタイヤである。適合チューブは専用のJoseph Kuosac STROZZAPRETI Tubeのみとなるので注意。尚、販売店の商品説明には『軽量を追求し通常のタイヤと耐久性が異なるため決戦用での使用を目的としたタイヤ』とある。

 

 

9. SCHWALBE (シュワルベ) Schwalbe Winter

重量:465g

サイズ:16×1.2(ETRTO 30-349)

適正空気圧:4.5-8.0 Bar (65-115psi)
ご存じブロンプトン用のスパイクタイヤ。凍結路面において優れたグリップ力を発揮する。冬期の寒冷地アドベンチャーライドに欠かせない。当ブログでご紹介し続けたことも多少影響したのか、最近、人気です。

 

 

10. VEE TIRE CO.  GOODIE GOODIE

重量:200g
サイズ:16×1 3/8 (37-349)

適正空気圧:5.0-8.0 Bar (70-115psi)

VEE TIRE CO.というメーカーのブロンプトンに使用可能な[16x1-3/8]サイズの溝無し太めタイヤ「GOODIE GOODIE」もある。最大8Barまで入る高圧タイヤだそうだ。エアボリュームがあるのでショック吸収に優れ、直径も大きくなり走行性も上がりそうだ。SCHWALBE KOJAK[32-349]より太く、CPT3 V2に付いていたSCHWALBE ONE[35-349]よりも更に若干太い[37-349]サイズの溝無しタイヤ。

 

 

 

尚、ブロンプトンのタイヤを選ぶ際に注意すべきはタイヤ規格である。一概に16インチのタイヤといってもWO規格のETRTO 349とHE規格のETRTO 305 の二種類ある。ブロンプトンはWO/349で、16インチモデルのストライダやダホン(Curve D7、Presto SL、EEZZ等)はHE/305と覚えておくとよい。ちなみに349や305といった数字は、タイヤのビードシート間の直径である(数字の単位はミリ)。


 

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