(「ブロンプトンで横向温泉へ」 の続き)
ブロンプトンで秘湯へ行こうシリーズセカンドシーズン。猪苗代から、標高1080メートルにある横向温泉中の湯旅館まで、距離23.5キロ、標高差500メートル以上の道程をブロンプトンでやってきた。
[走行データ]
ルート: 猪苗代駅→横向温泉→土湯峠→新野地温泉→奥土湯温泉→土湯温泉バス停
距離: 46.68km
最大標高差: 792m
平均斜度: 全体-0.1% 上り4% 下り5.2%
獲得標高: 上り788m 下り836m
中の湯旅館・・・想像をはるかに超えた鄙び具合である・・・。管理のおばあさんが炬燵にあたっている。
しかし良く見ると、古くてごちゃごちゃしているだけで、非常に掃除が行き届いている。
そして置いてある一つ一つのものに意味がある。これは非常に良い所に来た。
管理をされている気さくなおばあさんに300円払って、いざ『霊泉』へ。おばあさんの字なのか結構達筆だ。
キター。
廃墟のようだが、明らかに名湯だ。奥の岩から直接湧き出している。崖湧出の湯である。湯治客が効能を求めて必ず入浴する古くからの「神の湯」らしい。これはスゴイ。
湯治の人がいつもワンサカいると聞いてきたが、さすがに山奥で朝の8時から朝風呂という好き者は私以外に居なかったようだ。
見よ、この素晴らしい溢れ出しを。
非常にあたたまる。いつもの炭酸水を飲もうか。
小一時間たったところで漸く男性が一人入ってきた。この方も遠くからバイクで来られたようだ。これから混んでくるのであろう。人気の秘湯なのだ。
横向温泉
伝承によれば横向温泉は、11世紀末、八幡太郎義家一行が奥羽征伐の際に弓で目を射られた白蛇が岩の割れ目から湧き出る湯で傷を癒しているのを見つけたと言われる。或いは別の古文書によると1661年に発見されたとの話もある。名称については、一説によれば女人が横を向いている姿に似ていた所から横向温泉となったと言う。「上の湯」(ホテルマウント磐梯)、「中の湯」(中の湯旅館)、「下の湯」(滝川屋旅館)の3軒の宿があるが少しずつ湯質が異なる。
本日は続きがある。ここまで標高差500メートル程度登ってきたが、さらに距離10キロ、標高差200~300メートルほど登って行こうと思う。目指すは、超絶秘湯の『幕川温泉水戸屋』である。
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