ブロンプトンで秘湯へ行こうセカンドシーズン。たまには超レアな感じの秘湯に行きたいなと思った。そして夏のヒルクライムレース に備えて高度差で500メートルから1000メートルぐらい坂を登ってトレーニングもしておきたい。

 

そうだ横向温泉、行こう。

 

横向温泉(よこむきおんせん)は猪苗代の山奥にある。東京からだととても行きにくい。第一に、標高1100メートル以上の地点にある。第二に、バス等の公共交通機関がない。第三に、最寄りの猪苗代駅までの電車代が高い。東京から新幹線を使うと片道九千円近くする。第三の点を除けばブロンプトン向きであるが、電車でない方法で安く行くことを思いついた。夜行バスの利用である。

 

JR高速バスが東京から出ている。猪苗代まで四千五百円だ。安い!さらに早朝に到着するので、山をブロンプトンでえっちらおっちら上って行っても、十分に入浴の時間がとれそうだ。それどころか、秘湯を3~4箇所訪問して日帰りが可能である。これで行こう!


というわけで、夜明けの猪苗代駅に着いた。寒い。標高500メートルにある猪苗代駅から横向温泉まで距離23キロ、標高差500メートル以上を往く。 

 

[走行データ]
ルート: 猪苗代駅→横向温泉→土湯峠→新野地温泉→奥土湯温泉→土湯温泉バス停
距離: 46.68km
最大標高差: 792m
平均斜度: 全体-0.1% 上り4% 下り5.2%
獲得標高: 上り788m 下り836m

 

早朝の田舎道を秘湯目指してひた走る。体が温まってきた。会津磐梯山は朝日を浴びて雄大な姿を見せてくれている。

 

早朝なのでブロンプトンと自分の影が長い。

 

田園風景を楽しみながら走る。このルートはその昔、軽便鉄道(沼尻軽便鉄道、1969年全線廃止)が走っていた。その線路跡なので適度な斜度が続き、軽快に走行することができる。標高は600メートルほどだ。

 

小一時間も走ると沼尻(元は硫黄鉱山があった)へ通じる旧・軽便鉄道ルートと分かれる。すると、いきなり傾斜がきつくなってきた。

 

標高850メートル地点の高森の集落だ。桜がキレイ。

 

さらに進むとバイパスと旧道に分かれる。当然、勾配のある旧道へ。

 

旧道は一般車両通行止め。標高1000メートルあたりでは未だ雪が残っていた。

 

きつい坂をさらに登っていくと、横向温泉の入口についた。途中で撮影タイムを取り過ぎた。予定より1時間ほどビハインドの午前7時半だ。とは言え、秘湯に入るには丁度良い時間となってきた。

 

まずは、横向温泉下の湯「滝川屋旅館」へ行ってみよう。多分立ち寄りはやっていないが、期待を込めて行って本日何時ぐらいなら入らせて頂けるのか聞いてみよう。

 

そして滝川屋に着いた。

 

素晴らしい建物だ。

 

しかし犬以外誰もいない。朝早いので大声を出すのも憚られる。可愛い犬子ちゃん、温泉入っていいですか。ワンワン。あああ・・・ご主人さまたちにお伝えください、また今度来ますって。

 

という訳で、横向温泉中の湯旅館へ向かおう。秘湯マニアの間ではちょっとした有名秘湯である。

 

雪の残る林道を走っていくと。

 

着いた・・・。これは想像以上に鄙びている・・・。

 

秘湯編へ続く)

 

 

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