Bromptonで秘湯へ行こうシリーズ第三十四弾。奥飛騨温泉郷にある深山荘の豪快な露天風呂へ行ってきた。

 

 

ルート:平湯温泉から深山荘バス停までバス


今日は効率重視だ。最寄りのバス停までバスで行ってしまう。

 

蒲田川の向こうに見えてきた。

 

吊り橋を渡る必要がある。

 

雄大な景色に囲まれた川原の露天だ。吊り橋からの景色は右に穂高。

 

左には巨岩。(一体どこから転がってきたのだろうか。)

 

旅館で受付を済ませてさっそく風呂だ。穂高を見上げるダイナミックな景観に加えて湯も上々。

 

大自然と一体化した野趣あふれる露天風呂である。


源泉かけ流しで新鮮な湯だ。熱い源泉がどんどん投入されている。硫黄泉だが香りはきつくなくて柔らかい湯だ。白い湯の花が沢山舞っているので温泉気分も高まる。

 

あまりにも気持ち良い環境で、長湯をしてしまった。ここは必ず再訪しなければ、と心に決めた。

 

新穂高温泉の開湯時期ははっきりしないが、天正年間には既に湯治に訪れる人がいたようだ。また江戸後期には蒲田川沿いにあることから「蒲田温泉」として知られていたとの記録もある。戦後の登山ブームにより新穂高温泉郷を訪れる登山者が急増し、北アルプス登山の拠点として全国的に知られるようになった。井上靖の『氷壁』の舞台としても有名だ。深山荘は1969年開業のこのあたりでは老舗の一軒宿である。大自然の中、昭和の雰囲気を色濃く残す鄙びた佇まいは深山の秘湯「深山荘」と呼ぶにふさわしい。

 

氷壁:1963年発表の井上靖の名作山岳小説。二人の若者が北アルプス・前穂高岳を登攀中、ナイロンザイルが切れて一人が墜死する。生き残った男(魚津恭太)は自殺説などの憶測と戦いながら原因究明を続け、そして単独で再び穂高を目指す。新穂高温泉にあった旧・中崎山荘は、魚津が飛騨側から穂高への単独行に挑む前に宿泊する一軒宿として登場。

 

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