いよいよ2月も残すところあと10日と少し。3月になれば、ほとんどの河川で渓流釣りが解禁になります。
去年はあまり行けなかったので、今年は雪代が入る前には、長野へ遠征しようと決めてます。
渓流釣りのターゲットは、みな鱒の仲間。ニジマスはもちろんですが、ヤマメもイワナも鱒の仲間。
本来ニジマスは日本には居なかった淡水魚ですが、今では普通に居付いています。
でももちろん解禁直後に狙うのは、冬を越したイワナやヤマメです。
鱒族は冷水温への耐性は高い、というよりも冷たい清冽な水を好みます。
解禁直後はウエーダー(川に入るための長いズボン)を履いた体を震えさせるほど、その流れは冷たいのです。
いくら冷水温を好む鱒族とはいえ、早春の荒瀬にはまだまだ魚の姿を見つけることはできません。
水面上、もしくは水面直下を流して狙う毛鉤釣りにとって、早春の河川はそんなに甘くはありません。
自然界に水中昆虫の孵化が始まる頃、ヤマメもイワナも空を見上げるようになります。そう、水中で脱皮してゆらゆらと水面へと向かうカワゲラや、岩にかじりついて羽根を乾かして一斉に飛び立つカゲロウなどを捕食するためです。
ヤマメを毛鉤で掛けるなら、里山にやまぶきの花が咲く頃まで待てと教わりました。
つまりそれは4月の声を聞く頃です。
解禁直後の大きなイワナやヤマメは深い淵に身を潜め、餌となる水中昆虫の少なさをウグイとかハヤなどの小魚を狙っては捕食して、やがて来る麗らかな春の日をじっと待っているのです。
そんな臆病で警戒心の強い渓魚をおびき出すには、小魚を模したルアーを深い淵の中にひらひらと沈めて誘うのが効果的です。
口先から尻尾まで(フックを含まず)の長さはわずかに38ミリ。
通所のミノーとは異なり、その素材は樹脂ではなく金属製で小さな割には重量があり、このルアーは重さ5gです。
そしてミノーと違ってリップがありません。
キャストしたら淵の中にひらひらと沈めて着底する前にアクションを付けながら巻き上げ、ロッドを煽ります。
これにより空腹な魚食性の強い鱒族を反射的に食わせようという狙いです。
このようなルアーをメタルジグと呼びます。
こちらはもう少し大きくて、同じくフックを除くと43ミリほどの全長。重さは7gです。
どちらも空気抵抗が少なく、ロングキャストが可能です。
浅瀬と流れの早い荒瀬ならばスプーンの活躍が期待できますが、一発大物を狙うには、やはり大淵に潜む個体を狙うのがスリリングです。
それはルアーをつついてアタックしてくるイワナの動きをロッドのグリップを通して感じ取り、逃げまどう小魚を演じさせ、ひと呑みに食らいつくように誘うのです。
やや大きい方のメタルジグには、毛鉤のような疑似餌まで付けてあります。
水面から深いところでのやり取りですから、目で見て釣るということはできません。
リールを巻き取る左手の指先と、グリップを握る右手のひらで魚の動きを感じ取って食わせる釣り方。
タタタッ!と断続的に咥えようとする振動、ググッ!と、ロッドを撓らせ、ルアーを咥え込もうとするトルクフルな魚の動き。
ルアーにしても毛鉤にしても、頭脳のゲームだと実感します。
早春の谷が呼ぶ。そんな日もあと半月です。
また明日ね('-^*)/
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