2025年度用偏差値 男子校・共学校(男子)統合版
シリーズの続きで、サピックス最新偏差値表についてのまとめです。
2021年9月から2024年4月への推移を表にしてみていきます。
男子校と共学校(男子)を分けて表にしていましたが、やはり統合した方が動向が把握しやすいと思いましたので、合体版をつくりました。
今日は日程別に分析していきたいと思います。
↓男子校編はこちら
↓女子校編はこちら
↓共学校(男子)編はこちら
↓昨日の記事はこちら
以下、2月1日、2日、3日とみていきます。
2月1日
まずは2月1日校です。
21/9 | 22/9 | 差 | 23/4 | 差 | 24/4 | 差 | 21→24 | |
開成 | 67 | 67 | 0 | 68 | 1 | 69 | 1 | 2 |
麻布 | 62 | 62 | 0 | 61 | -1 | 61 | 0 | -1 |
渋渋① | 58 | 59 | 1 | 59 | 0 | 61 | 2 | 3 |
武蔵 | 60 | 61 | 1 | 61 | 0 | 59 | -2 | -1 |
駒東 | 60 | 60 | 0 | 60 | 0 | 59 | -1 | -1 |
海城① | 58 | 59 | 1 | 60 | 1 | 59 | -1 | 1 |
慶應普 | 59 | 59 | 0 | 59 | 0 | 58 | -1 | -1 |
早稲① | 58 | 58 | 0 | 59 | 1 | 58 | -1 | 0 |
早学院 | 56 | 56 | 0 | 56 | 0 | 58 | 2 | 2 |
早実 | 57 | 57 | 0 | 57 | 0 | 57 | 0 | 0 |
広尾① | 56 | 56 | 0 | 56 | 0 | 57 | 1 | 1 |
個人的に1ノッチの上下はその時々の事情にも左右されますので、あまり気にしない方がいいと思います。長期的傾向を見た方がよいです。
2021から2024への動向をみると、開成・渋渋①・早大学院が2ノッチ以上上昇しています。ただ、早大学院については今年急上昇しましたので、来年以降どうなるかを注視するべきでしょう。
注目は、横ばいか1ノッチ減少している学校が多い中、開成が2021年から2ノッチも上昇していることです。最優秀層の開成への集中が進んでいるように見受けられます。
また、渋渋①の躍進にも注目です。並みいる2月1日の男子校を相手に、難度を急上昇させているのは驚きに値します。渋渋を第一志望校とする男子がかなり増加しているものと思われます。
2月2日
次に2月2日入試です。
21/9 | 22/9 | 差 | 23/4 | 差 | 24/4 | 差 | 21→24 | |
聖光① | 64 | 65 | 1 | 66 | 1 | 66 | 0 | 2 |
渋幕② | 64 | 64 | 0 | 64 | 0 | 65 | 1 | 1 |
渋渋② | 63 | 63 | 0 | 63 | 0 | 63 | 0 | 0 |
栄光 | 61 | 62 | 1 | 61 | -1 | 59 | -2 | -2 |
慶應SF | 60 | 60 | 0 | 60 | 0 | 59 | -1 | -1 |
本郷② | 56 | 56 | 0 | 58 | 2 | 57 | -1 | 1 |
攻玉② | 53 | 53 | 0 | 55 | 2 | 56 | 1 | 3 |
明明① | 55 | 55 | 0 | 55 | 0 | 56 | 1 | 1 |
2021→2024の動向を見ていきます。
ここでもやはり2月1日の開成と同様の状況が発生しており、もともとこの日程での偏差値トップだった聖光①が2ノッチ上昇しています。
この煽りを受けているのか、栄光が今年2ノッチも低下しています。ただこれは単年の動きなのか、来年以降も継続していくのかは要注意です。
また、攻玉社②の急上昇も気になるところです。もともと2月2日は都内の男子中高一貫校は選択肢が少ないのですが、本郷②とともに攻玉社②も御三家の併願校としてのポジションを固めつつあるということでしょうか。
2月3日
次に2月3日です。
21/9 | 22/9 | 差 | 23/4 | 差 | 24/4 | 差 | 21→24 | |
筑駒 | 70 | 70 | 0 | 70 | 0 | 71 | 1 | 1 |
海城② | 61 | 62 | 1 | 62 | 0 | 63 | 1 | 2 |
早稲② | 61 | 61 | 0 | 61 | 0 | 63 | 2 | 2 |
筑附 | 62 | 62 | 0 | 62 | 0 | 60 | -2 | -2 |
小石川 | 60 | 60 | 0 | 60 | 0 | 60 | 0 | 0 |
慶應中 | 59 | 59 | 0 | 58 | -1 | 59 | 1 | 0 |
浅野 | 58 | 57 | -1 | 58 | 1 | 57 | -1 | -1 |
明明② | 56 | 56 | 0 | 56 | 0 | 57 | 1 | 1 |
2月1日の開成、2月2日の聖光①と同様、2月3日の筑駒も1ノッチですが上昇しており、もともと当該日程最難関の学校の偏差値がさらに上昇するという現象が見られます。この点はちょっと後で触れます。
海城②、早稲田②が2ノッチ上昇し、筑附が2ノッチ低下しています。これは先にも述べましたが海城・早稲田の設備の充実による人気と、そのあおりを受けた筑附、という構造のように見えます。その証拠として、後日また記事で確認しますが、早稲田や海城の人気上昇と関係のない女子の筑附の偏差値は下がっていません。
日程別トップ校の偏差値がさらに上昇する現象とその背景への警鐘
上に見たいずれの日程でも、日程別トップ校である開成・聖光①・筑駒の偏差値がさらに上昇しています。
もちろん、これらの学校は進学実績もすばらしく、学校も魅力あふれる学校であることは疑いありません。しかし、ちょっと過度に最優秀層が集中しすぎではないか?という風にも見えます。
個人的には、これは中学受験情報氾濫時代の影響もあるように思います。
現代において、中学受験情報はブログやSNS上でもあふれています。そして、優秀な子や家庭の教育法、目指す学校の情報などはより目立つ形で世の中に溢れています。Xなどを見ると、8割くらいのサピ生がαコースにいるように見えてしまいます。
そして、それらの多くは開成・聖光・筑駒などを目指していたりします。それらSNS等の情報を目にする優秀層の家庭も、やはり影響を受けるでしょう。
もちろん目標を高くもつということは大切なのですが、単に難しいから、という理由で志望校とする傾向に拍車がかかっているのではないでしょうか。
まあ結局開成・聖光・筑駒を息子に受験させた私が言うな、という話ではあるのですが(笑)、単に「難しいから志望校とする」のではなく、自分の子供にマッチする学校なのかをよく確認することは忘れてはいけないな、と思います。
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