(追加)R8.7.8
当方の事情により、次回の更新は8月以降になると思われますので追記いたします。併せて、コメント返信やフォロワーチェックも出来なくなりますので、しばらくの間、お待ちくださいませ。
本来ならば、特捜隊の現存作品をすべて視聴・観賞したうえで、出演された女優について書いていくべきだと思います。しかし、【スペシャルセレクションシリーズ】が発売されたことで、かつて東映chで放送された特捜隊現存作品全作をリフレイン再放送される可能性は遠のきました。
そこで不充分ながらも、【第3回再放送】【第4回再放送】【スペシャルセレクションシリーズ】を観た状態で、特別機動捜査隊・女優篇を書いていくことにしました。ただし、万が一、特捜隊現存作品全作のリフレイン再放送、新たに【スペシャルセレクションシリーズ】発売がなされたときは、それら作品視聴録を優先して、特別機動捜査隊・女優篇は一時中断することにいたしますので、その点はご了承くださいませ。
なお以下では、人物敬称略で書いていきます。
かつて、
にて、ご本人様にインタビューしたことはあるものの、これはあくまでも例外であり、おそらく自分自身の主観が中心となった原稿になると思いますので、その点も、ご了承のほどお願いいたします。
**************************************
今回取り上げる女優さんは、
◎ 美弥たか子
になります。
(#467 花火と女での、美弥たか子)
(#801 浮気の報酬 (矢崎班最終話)【最終回】の予告篇での、美弥たか子)
この女優さんについては、「掲示板特捜隊」に水木梨恵の名がよく出てきたことで、その存在に興味を持った(特別機動捜査隊・女優篇(14)水木梨恵)ことと同様に、検証本の出演者に(誤字脱字もありながらも)「美弥たか子」の名が、頻出していたことで興味を持ちました。
しかし、美弥たか子の詳細はネット検索しても皆無に等しく、かつて、売っちゃいな買っちゃいな屋さんのツイッターで本人と他女優さん2人とのサイン色紙が紹介されているくらいでした(註・そのツイッターは消去されたのか、現在では見られません)。
そして、現在では、リスト特捜隊(テレビドラマデータベース)に名を連ねているにとどまり、幻の女優さんとでもいうべき存在です。。。
さて、自分が観た美弥たか子の特捜隊作品群は、視聴順・観賞順に以下のとおりです。なお、「※主演格」とはエンディング表記でトップ表記されていることを指します(註・トップ表記が複数列のときは、一番上のこと)。
①【第3回再放送】
東映ch=2015年4月2日~2017年2月16日
(1) #467 花火と女 ※主演格
(本放送・1970年10月14日、脚本・横山保朗、監督・天野利彦、立石班)
(2) #470 苦い十五年
(本放送・1970年11月4日、脚本・横山保朗、監督・田中秀夫、立石班)
(3) #484 春の坂道
(本放送・1971年2月10日、脚本・小川記正、監督・龍伸之介、立石班)
(本放送・1971年8月18日、脚本・荒木芳久、監督・田中秀夫、三船班)
(本放送・1971年11月10日、脚本・横山保朗、監督・天野利彦、三船班)
(6) #530 懐しのメロディー 殺し屋【スペシャルセレクション】
(本放送・1971年12月29日、脚本・小川記正、監督・伊賀山正光、三船班)
(7) #545 汚れた太陽
(本放送・1972年4月12日、脚本・元持栄美、監督・吉川一義、三船班)
(8) #558 野獣の棲む街
(本放送・1972年7月12日、脚本・中山隆三、監督・伊賀山正光、高倉班)
(9) #563 陽のあたる町
(本放送・1972年8月16日、脚本・佐々木武観、監督・天野利彦、三船班)
(10) #569 大都会の詩
(本放送・1972年9月27日、脚本・佐々木武観、監督・伊賀山正光、三船班)
(11) #574 ある女の詩(ウタ)【スペシャルセレクション】
(本放送・1972年11月1日、脚本・小川記正、監督・中村経美、高倉班)
(12) #629 美しく生きたい
(本放送・1973年11月21日、脚本・横山保朗、監督・天野利彦、三船班)
②【第4回再放送】
東映ch=2019年3月14日~2020年8月20日
(本放送・1974年5月29日、脚本・鹿谷裕一、監督・北村秀敏、矢崎班)
(14) #801 浮気の報酬 (矢崎班最終話・最終回)【スペシャルセレクション】
(本放送・1977年3月30日、脚本・松井稔、柳節也、監督・伊賀山正光、矢崎班)
③【スペシャルセレクションシリーズ】
DVD観賞=2020年12月13日~2025年7月27日のブログ更新年月日
(本放送・1967年4月5日、脚本・横山保朗、監督・松島稔、立石班)
(本放送・1967年8月2日、脚本・大和久守正、監督・松島稔、立石班)
(17) #303 兄ちゃんの馬鹿【スペシャルセレクション】
(本放送・1967年8月16日、脚本・樋口静生、監督・松島稔、立石班+藤島主任)
(18) #290 美しくなりたい【スペシャルセレクション】
(本放送・1967年5月17日、脚本・元持栄美、監督・龍伸之介、立石班)
(本放送・1967年9月6日、脚本・寺森満、監督・奥中惇夫、立石班)
(本放送・1967年7月5日、脚本・元持栄美、監督・田中秀夫、立石班)
(21) #314 アイデア 夫人の場合【スペシャルセレクション】
(本放送・1967年11月1日、脚本・西沢治、監督・北村秀敏、立石班)
(本放送・1967年12月20日、脚本・大和久守正、監督・天野利彦、立石班)
(本放送・1970年2月18日、脚本・横山保朗、監督・田中秀夫、三船班)
(本放送・1968年2月7日、脚本・小川記正、監督・天野利彦、立石班)
(本放送・1968年3月6日、脚本・松井稔、監督・伊賀山正光、立石班)
(本放送・1968年5月8日、脚本・五条勢都子、寺森満、監督・奥中惇夫、立石班)
(27) #345 濁った大都会の天使【スペシャルセレクション】
(本放送・1968年6月5日、脚本・横山保朗、監督・龍伸之介、立石班+藤島班)
(本放送・1968年6月19日、脚本・元持栄美、監督・田中秀夫、立石班)
(本放送・1968年8月21日、脚本・小川記正、監督・伊賀山正光、立石班)
(30) #365 高原に消えた女【スペシャルセレクション】
(本放送・1968年10月23日、脚本・横山保朗、監督・天野利彦、立石班)
(本放送・1968年12月4日、脚本・柳節也、樋口静生、監督・天野利彦、立石班)
④ 未収録回・欠番回のため未見
(32) (第228回)鏡と女 欠番回
(本放送・1966年3月9日、脚本・wiki不明、監督・wiki石川義寛、立石班)
(33) (第236回)灯火 欠番回
(本放送・1966年5月4日、脚本・村田武雄、監督・wiki不明、立石班)
(34) (第246回)美しき罠 欠番回
(本放送・1966年7月13日、脚本・柳節也、監督・wiki不明、立石班)
(35) (第255回)恐怖の25時間 【第2回再放送、DVD未収録回】
(本放送・1966年9月14日、脚本・横山保朗、監督・永野靖忠、立石班)
(36) (第261回)私は泣かない 欠番回
(本放送・1966年10月26日、脚本・横山保朗、監督・wiki不明、立石班?藤島班?)
⇒wiki・検証本は立石班、リスト特捜隊は藤島班と有るが、欠番回のため判断困難
(37) (第281回)正午のアリバイ 【第2回再放送、DVD未収録回】
(本放送・1967年3月15日、脚本・大和久守正、監督・渡辺成男、藤島班)
(38) (第381回)光と影 【第2回再放送、DVD未収録回】
(本放送・1969年2月12日、脚本・元持栄美、監督・松島稔、立石班)
(39) (第385回)ブルーボーイ 【第2回再放送、DVD未収録回】
(本放送・1969年3月12日、脚本・駒田博之、監督・奥中惇夫、立石班)
(40) (第394回)芸者とホステスと団地夫人 【第2回再放送、DVD未収録回】
(本放送・1969年5月14日、脚本・元持栄美、監督・奥中惇夫、藤島班)
(41) (第418回)地獄の裏側【第2回再放送、DVD未収録回】
(本放送・1969年11月5日、脚本・小川記正、監督・天野利彦、立石班)
(42) (第447回)ある女の悲願【第2回再放送、DVD未収録回】
(本放送・1970年5月27日、脚本・元持栄美、監督・中村経美、立石班)
◉参考・その他の出演番組
※とぼけた奴ら(テレビドラマデータベースより)
(本放送期間・1967年10月6日-1968年3月29日)
・NET/毎週(金)の21:00-21:56の26話放送で、出演回は不明
・当稿現在ではテレビドラマデータベースに出演者名は無いが、2017年3月13日時点では書かれていたので、ここに記した(#467 花火と女を更新時に当方確認のため)
※東京ロマン 花と蝶 (テレビドラマデータベースより)
(本放送期間・1969年7月7日-1969年8月29日)
・NET/(月)-(金)の13:30-14:00の39話放送で、出演回は不明
・中井義プロデューサー番組
さて自分が、美弥たか子を初めて観たのは、2015年5月21日、【第3回再放送】での#467 花火と女(画像①)でありました。主演格での登場で、作品自体も後年の天野利彦監督作品を知っていることもあり、好印象の作品でした(この点、後述)。
ところが、新潟ロケ2本撮りの#467 花火と女から続く、#470 苦い十五年では扱いが低い印象でした(画像②)。ただ、個人的には、今や廃止された三条競馬場が映っており(画像③、画像④)、奇しくも再放送の約3か月前(2015年3月24日)に地方競馬払戻業務を終了、競馬業務は完全終了となっていたのに、かつての風景が見れたのは驚きでした。その後も、#484 春の坂道では回想場面での登場(画像⑤)にとどまったことから、脇役女優の印象が強くなりました。
(画像①=#467 花火と女の、題名表記場面)
(左上=画像②=#470 苦い十五年での、美弥たか子)
(右上=画像③=#470 苦い十五年での三条競馬場外、左から北原隆、波島進)
(左下=画像④=#470 苦い十五年での三条競馬場の内、左から波島進、北原隆)
(画像⑤=#484 春の坂道での、美弥たか子)
ところが、#511 黒い血ではストックホルム症候群にでも陥ったかのようなゴーゴークラブ従業員を好演(画像⑥)。#523 噂の町の中ででも、復讐心に凝り固まる亡父経営の建設会社従業員の中で、唯一、冷静に振舞う亡父の娘を演じ(画像⑦)、これは、両作で共演した松本紘一(絋一の表記も有り)との組み合わせが良かったともいえます。以前、自分がコメント欄で美弥たか子を劇団の大御所女優ではと推察したのは、もしかして2人は夫婦で劇団を運営しており、劇団から人材を見い出すのが得意な中井義プロデューサーが、2人を抜擢したのではと考えたからです。まあ、これはまったくの自分の妄想で根拠情報も有りませんが、それから約2年経ってからも2人は#629 美しく生きたいで共演しているので(画像⑧)、少なくとも顔見知りであることは間違いないと考えます。
この#629 美しく生きたいは、別役ながらも美弥たか子も出演した#345 濁った大都会の天使【スペシャルセレクション】を原型作としたリメ作で、インパクトは原型作の路加奈子に及ばないものの、 #511 黒い血【スペシャルセレクション】、#523 噂の町の中で【スペシャルセレクション】と併せ、原型作がDVD収録されています。#629 美しく生きたいが未収録であるゆえに、アーカイヴ的観賞という意味合いも含め、是非とも観ていただきたい3作品であります。
また、#530 懐しのメロディー 殺し屋では役柄は大きくないものの(画像⑨)、嵐寛寿郎という大御所男優を招いての作品に登場したわけですので、少なくとも、制作サイドからは注目されている女優のひとりであったとも考えます。
(画像⑥=#511 黒い血での、美弥たか子)
(画像⑦=#523 噂の町の中ででの、美弥たか子)
(画像⑧=#629 美しく生きたいでの、美弥たか子)
(画像⑨=#530 懐しのメロディー 殺し屋での、美弥たか子)
しかし、美弥たか子のその後の出演回は脇に回ったものが多いのが実情です。#545 汚れた太陽では、エンディング表記はされているのですが、どこに登場場面があるのかわからない。#558 野獣の棲む街では死体となっての登場。#563 陽のあたる町では、最後の最後にオヤって思う役柄が判明(画像⑩)、失礼ながら失笑してしまいました。そして【第3回再放送】での最後の出演回#574 ある女の詩(ウタ)では、エンディング表記は2番目なのに、富山真沙子、高野ひろみに喰われた感の強いワガママ夫人を演じたりと、印象はダウンしていきました。
それから、【第4回再放送】となってからは、#656 熱風への復讐に登場。これは、冒頭にいきなりタダモノではない雰囲気を漂わせながらの登場(画像⑪)。トータルでの出演場面は少ないながらも、事件のキーパーソンのひとりを演じ、自分なりに好印象を持ちました。が、この作品の本放送・1974年5月29日を最後に特捜隊には姿を現わすことが無くなり、誰もが記憶から薄れたところ、約3年後の本放送・1977年3月30日、特捜隊卒業式とでもいうべき#801 浮気の報酬 (矢崎班最終話)【最終回】に登場(冒頭画像参照)。#558 野獣の棲む街に似た役柄でもありました。おそらく、特捜隊最終回をフィナーレとして、最終的に女優業を引退されたのではと推察します。
(画像⑩=#563 陽のあたる町、左から松本初代? 、美弥たか子)
(画像⑪=#656 熱風への復讐での、美弥たか子)
その美弥たか子の代表作のひとつが、自分が思うに、前述した#467 花火と女だと考えます。かつて、大まかなストーリーとして、本篇で概略を書いたのですが、当初ブログスタイルが整っていなかったので、改めて以下に書いていきます。なお、捜査班の構成については本篇を参照。便宜上、長岡を訪れている夫妻を、最初から「夫・木暮栄一(大下哲矢)、妻・晶子(美弥たか子)」として書いていきます。
序盤は、恒例通り、捜査班(立石班)の知らない描写がなされます。
新潟県長岡市の悠久山公園には、城をかたどった郷土資料館があり、夫・栄一(大下哲矢)、妻・晶子(美弥たか子)は新婚旅行で訪れていた(画像⑫)。そして、夜は大花火大会を、2人は連れ立って見物に出てきていたが、人ごみのなか、2人ははぐれてしまう。それは晶子があるものを見て(画像⑬)、栄一と離れたからでもあったが、晶子の肩を叩く背広姿男性(岩城力也)が現われ、嫌がる晶子の腕を掴み(画像⑭)、寂れたバンガローへ誘導する。
(画像⑫=左から大下哲矢、美弥たか子)
(画像⑬=左から美弥たか子、大下哲矢)
(画像⑭=左から美弥たか子、岩城力也
背広姿男性は、まだ契約が残っている、栄一に知られたく無かったらこれまで通り呼び出しに応じろと脅すのだが(画像⑮)、晶子は警察に訴えると拒否。これに、背広姿男性はニヤつきながら抱きつこうとすると、晶子は必死の抵抗で突き飛ばす。倒れた拍子に額を打ち流血した背広姿男性は激高、これに怯えた晶子は薪を掴み、何度か打ち下ろすと(画像⑯)、背広姿男性は声を上げながら、右手で掴んでいたライターを離し、意識を失うのだった。我に返った晶子は薪を捨て(画像⑰)、バンガローから脱出、駆け出していく。
(画像⑮=左から岩城力也、美弥たか子)
(画像⑯=左から岩城力也、美弥たか子)
(画像⑰=美弥たか子)
晶子の向かった先は、栄一と泊まる三つ郷屋温泉・ホテルニュー長岡。迎えた女中(藤代圭子)から、栄一は2度も探しに戻ってきたと伝えるが(画像⑱)、晶子は言葉を返す暇も無く部屋に入る(画像⑲)。一緒に入った女中が鳴った電話をとると、相手は名乗らず晶子を呼び出し。女中は晶子に受話器を渡すと退室、晶子が代わると(冒頭画像参照)、相手の男性(新宅正剛、註・視聴者だけに顔がわかる映像)は「殺ったね、奥さん」「だがな、兄貴のことは心配いらねえぜ」と笑いながら「俺が後始末はしてやるよ」「またな」と言うだけ言って、電話を切るのだった。
と、そこに栄一が戻るが、晶子は暗い表情を見せたくないのか、顔を合わせようとせず、栄一の言葉にも心ここに有らずの状態であった(画像⑳)。
(画像⑱=左から美弥たか子、藤代圭子)
(画像⑲=左から美弥たか子、藤代圭子)
(画像⑳=左から美弥たか子、大下哲矢)
「9月25日午前7時20分、通報を受けた特捜隊立石班は、都下、東多摩郡東松山町の事件現場に急行した」
所轄署警官(榛名潤一)に案内された立石班は、現場の河川上流の岸辺に到着。
「被害者は40歳前後の男で、左後頭部に痕跡が有り、皮下脂肪に死蝋(シロウ)化が始まっていることころから、死後8週間ほど経過していることが確認された」
山崎刑事(高島新太郎)から呼ばれた立石主任(波島進)、橘部長刑事(南川直)は、鑑識上田(上田侑嗣)から死体の埋められた場所を、鑑識新田(新田五郎)から身元証明の物証は上着のネーム・平尾○○(註・聞きとれず)、高円寺の鈴木というテーラーマークを報告される。これに、立石主任は森田刑事(北原隆)・山崎刑事に、鈴木テーラーへの聞きこみを指示(画像㉑)。
さらに、桃井刑事(轟謙二)、岩井田刑事(滝川潤)から、発見者の農家・小山(友野多介)を紹介されると、小山は、一週間ほど前、竹を切りに川沿いの崖上に来たところ、崖下の岸辺から嫌な臭いがしたと証言、同席した小山の幼い男の子(未詳)も、今朝釣りに岸辺に来たら嫌な臭いがしたので、このことを父に話したという。
以上の内容から立石主任は、橘部長刑事に、別のところで殺害して運んで埋めた見解を述べる。これに、橘部長刑事は、犯行時期を死後8週間から逆算、8月初めとして聞きこみを行なうと述べ、これに桃井刑事・岩井田刑事も同調して3人で周辺をあたる(画像㉒)。
(画像㉑=左から波島進、北原隆、高島新太郎)
(画像㉒=左から波島進、滝川潤、轟謙二、南川直)
テーラー鈴木に到着した森田刑事・山崎刑事は、店主・鈴木(花村えいじ)、鈴木夫人(小沢ひろ子?)に、背広を見せて聞きこみ(画像㉓)。すると、平尾(註・ここで回想が入り、平尾=長岡での背広姿男性とわかる)は、店の常連だが住所は不明、ただオーダーのときは、いつも若い女性(林昌美)を連れてくるのだが、平尾はその女性を「奥さん」(註・便宜上、以後判明する名の「芙美子」と以降は称す)と呼んでいたとの証言を得る。さらに鈴木夫人は、芙美子を、自分の友人の住む三鷹の、ある屋敷から出てきたのを目撃したとも話す。
森田刑事・山崎刑事は、三鷹の屋敷へ向かうと、車で出かける夫・杉村(緒方敏也)を見送った芙美子(画像㉔)に尋問。平尾が殺害されたことについて聞くと、表情を変え(画像㉕)そんな人は知らないと屋敷のなかへ入ってしまう。そこで、しばらく張り込みを続けることにするが、芙美子は着替えてタクシーを呼び外出、これを森田刑事・山崎刑事は特捜隊車両で尾行する。
(画像㉓=左から高島新太郎、花村えいじ、小沢ひろ子?、北原隆)
(画像㉔=左から林昌美、緒方敏也)
(画像㉕=林昌美)
芙美子が着いたのは城西総合病院、迎えた看護婦(竜のり子)から、訪れた先の患者を「大変加減が良くて、散歩している」と言われる(画像㉖)。
そして、芙美子が会った患者が、妊娠中のつわりで入院中の晶子(画像㉗)。晶子は平尾の死に驚くが、芙美子は何故か「大丈夫、何もしゃべるのものですか!」と話し、晶子を元気づけている。しかし、その後の「殺されていい気味だと思っている」「でも、私たちのこと知られたら・・・、わかっているわね、何もしゃべったらダメよ」と言われると、晶子の表情は哀しそうになるのだった。
と、そこに栄一が現われ、芙美子に挨拶。退院日が近いことで、病室に向かおうと2人を促すが、晶子は木陰から見つめている男性(画像㉘、註・序盤から観ている視聴者は、長岡での電話の男性=以後判明する「君塚」とわかる)に気づき、君塚は3人を追いかけようとする。しかし、これらを監視していた森田刑事・山崎刑事には、4人とも気づいてはいなかった・・・。
(画像㉖=左から竜のり子、林昌美)
(画像㉗=左から林昌美、美弥たか子)
(画像㉘=新宅正剛)
その後、舞台は東京での聞きこみを経て、再び新潟に移り、立石班の真相追及となります。大まかには、#467 花火と女の予告篇にあるとおりなのですが、上記本文以降の主な登場人物は以下の通りです。
(東京)
○バーのマダム・竜子・・・・・・・・・ 松川純子(画像㉙)
○バーの従業員・高原・・・・・・・・・川端真二(画像㉙)
○宮園ビル・管理員・・・・・・・・・・松下昌司(画像㉚)
○宮園ビルへの訪問客・・・・・・・・・渡真二(画像㉚)
○東京の所轄署刑事・江藤・・・・・・・ 大神信(画像㉛)
(画像㉙=左から松川純子、川端真二)
(画像㉚=左から渡真二、松下昌司)
(画像㉛=左から滝川潤、南川直、大神信、松川純子)
(新潟)
○八方台キャンプ場・管理人・・・・・・菊地輝夫(画像㉜)
○喫茶ニューコロムビア・ボーイ・・・・日吉としやす(画像㉝)
○キャバレー富士・歌手・・・・・・・・南かほる(画像㉞)
○新潟スポーツガーデン・支配人・・・・吉田義夫(画像㉟)
○新潟県警・渡辺刑事・・・・・・・・・光枝明彦(画像㊱)
○新潟県警・鈴木刑事・・・・・・・・・宮田光(画像㊲)
(画像㉜=南川直、菊地輝夫)
(画像㉝=日吉としやす)
(画像㉞=南かほる)
(画像㉟=吉田義夫)
(画像㊱=左から日吉としやす、光枝明彦、南川直、滝川潤)
(画像㊲=左から滝川潤、南川直、宮田光)
当作の出来については、「若き日の天野利彦監督の演出」に興味が魅かれ、この点は本篇でも指摘しました。しかし、新潟ロケ2作撮りのもう1本、#470 苦い十五年(田中秀夫監督)に比べると落ちる感は否めません。全体的な辻褄はもちろん、偶発的出来事があまりに目立ち「?」と感じる部分が大きいのです。
が、それでも出演回が多い美弥たか子の、数少ない主演格出演回であるとともに、自分が事前の検証本の読みこみから、「美弥たか子とは何者?」という考えのもと、初めて目にした作品でもあることは印象に残ります。とにかく、アップ画面の多さは圧倒的であり、特捜隊をあまり知らなかった当時は、当作以降も美弥たか子が主演格としてゲスト出演していくのだろうなあ、と感じた作品でもありました。
まあ、特捜隊を最終回まで視聴した立場からでは、この考えは誤っていたわけではありますが、水木梨恵(特別機動捜査隊・女優篇(14)水木梨恵)と同様、特捜隊という刑事ドラマだからこそ、光があたる役柄を与えられたともいえるでしょう。ただ、水木梨恵は検索すればある程度ヒットするのに比べ、美弥たか子は稀有に等しい状態です。この記事により、新たな情報が出てくるかもしれないという期待もあり、今回は取り上げた次第です。ちなみに、水木梨恵で思い出したのですが、当作の構成は、水木梨恵が出演した#465 ある 団地夫人の場合に似ているといえば似ていますが、水木梨恵の扱いは、当作の美弥たか子のほうが上でありました。






































































































