(追加)R8.7.8

当方の事情により、次回の更新は8月以降になると思われますので追記いたします。併せて、コメント返信やフォロワーチェックも出来なくなりますので、しばらくの間、お待ちくださいませ。

 

本来ならば、特捜隊の現存作品をすべて視聴・観賞したうえで、出演された女優について書いていくべきだと思います。しかし、【スペシャルセレクションシリーズ】が発売されたことで、かつて東映chで放送された特捜隊現存作品全作をリフレイン再放送される可能性は遠のきました。

そこで不充分ながらも、【第3回再放送】【第4回再放送】【スペシャルセレクションシリーズ】を観た状態で、特別機動捜査隊・女優篇を書いていくことにしました。ただし、万が一、特捜隊現存作品全作のリフレイン再放送、新たに【スペシャルセレクションシリーズ】発売がなされたときは、それら作品視聴録を優先して、特別機動捜査隊・女優篇は一時中断することにいたしますので、その点はご了承くださいませ。

なお以下では、人物敬称略で書いていきます。

 

かつて、

特別機動捜査隊・女優篇(1)渡辺ゆかり

にて、ご本人様にインタビューしたことはあるものの、これはあくまでも例外であり、おそらく自分自身の主観が中心となった原稿になると思いますので、その点も、ご了承のほどお願いいたします。

 

 

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今回取り上げる女優さんは、

◎ 美弥たか子

になります。

 

 

#467 花火と女での、美弥たか子)

 

#801 浮気の報酬 (矢崎班最終話)【最終回】の予告篇での、美弥たか子)

 

 

この女優さんについては、「掲示板特捜隊」に水木梨恵の名がよく出てきたことで、その存在に興味を持った(特別機動捜査隊・女優篇(14)水木梨恵)ことと同様に、検証本の出演者に(誤字脱字もありながらも)「美弥たか子」の名が、頻出していたことで興味を持ちました。

しかし、美弥たか子の詳細はネット検索しても皆無に等しく、かつて、売っちゃいな買っちゃいな屋さんのツイッターで本人と他女優さん2人とのサイン色紙が紹介されているくらいでした(註・そのツイッターは消去されたのか、現在では見られません)。

そして、現在では、リスト特捜隊(テレビドラマデータベース)に名を連ねているにとどまり、幻の女優さんとでもいうべき存在です。。。

 

 

さて、自分が観た美弥たか子の特捜隊作品群は、視聴順・観賞順に以下のとおりです。なお、「※主演格」とはエンディング表記でトップ表記されていることを指します(註・トップ表記が複数列のときは、一番上のこと)。

 

 

①【第3回再放送】

東映ch=2015年4月2日~2017年2月16日

 

(1) #467 花火と女 ※主演格

(本放送・1970年10月14日、脚本・横山保朗、監督・天野利彦、立石班)

(2) #470 苦い十五年

(本放送・1970年11月4日、脚本・横山保朗、監督・田中秀夫、立石班)

(3) #484 春の坂道

(本放送・1971年2月10日、脚本・小川記正、監督・龍伸之介、立石班)

(4) #511 黒い血【スペシャルセレクション】

(本放送・1971年8月18日、脚本・荒木芳久、監督・田中秀夫、三船班)

(5) #523 噂の町の中で【スペシャルセレクション】

(本放送・1971年11月10日、脚本・横山保朗、監督・天野利彦、三船班)

(6) #530 懐しのメロディー 殺し屋【スペシャルセレクション】

(本放送・1971年12月29日、脚本・小川記正、監督・伊賀山正光、三船班)

(7) #545 汚れた太陽

(本放送・1972年4月12日、脚本・元持栄美、監督・吉川一義、三船班)

(8) #558 野獣の棲む街

(本放送・1972年7月12日、脚本・中山隆三、監督・伊賀山正光、高倉班)

(9) #563 陽のあたる町

(本放送・1972年8月16日、脚本・佐々木武観、監督・天野利彦、三船班)

(10) #569 大都会の詩

(本放送・1972年9月27日、脚本・佐々木武観、監督・伊賀山正光、三船班)

(11) #574 ある女の詩(ウタ)【スペシャルセレクション】

(本放送・1972年11月1日、脚本・小川記正、監督・中村経美、高倉班)

(12) #629 美しく生きたい

(本放送・1973年11月21日、脚本・横山保朗、監督・天野利彦、三船班)

 

②【第4回再放送】

東映ch=2019年3月14日~2020年8月20日

 

(13) #656 熱風への復讐【スペシャルセレクション】

(本放送・1974年5月29日、脚本・鹿谷裕一、監督・北村秀敏、矢崎班)

(14) #801 浮気の報酬 (矢崎班最終話・最終回)【スペシャルセレクション】

(本放送・1977年3月30日、脚本・松井稔、柳節也、監督・伊賀山正光、矢崎班)

 

 

③【スペシャルセレクションシリーズ】

DVD観賞=2020年12月13日~2025年7月27日のブログ更新年月日

 

(15) #284 こどもの暦【スペシャルセレクション】

(本放送・1967年4月5日、脚本・横山保朗、監督・松島稔、立石班)

(16) #301 女を喰う虫【スペシャルセレクション】

(本放送・1967年8月2日、脚本・大和久守正、監督・松島稔、立石班)

(17) #303 兄ちゃんの馬鹿【スペシャルセレクション】

(本放送・1967年8月16日、脚本・樋口静生、監督・松島稔、立石班+藤島主任)

(18) #290 美しくなりたい【スペシャルセレクション】

(本放送・1967年5月17日、脚本・元持栄美、監督・龍伸之介、立石班)

(19) #306 土と金と女【スペシャルセレクション】

(本放送・1967年9月6日、脚本・寺森満、監督・奥中惇夫、立石班)

(20) #297 第七天国【スペシャルセレクション】

(本放送・1967年7月5日、脚本・元持栄美、監督・田中秀夫、立石班)

(21) #314 アイデア 夫人の場合【スペシャルセレクション】

(本放送・1967年11月1日、脚本・西沢治、監督・北村秀敏、立石班)

(22) #321 八人の女【スペシャルセレクション】

(本放送・1967年12月20日、脚本・大和久守正、監督・天野利彦、立石班)

(23) #433 全員救出せよ【スペシャルセレクション】

(本放送・1970年2月18日、脚本・横山保朗、監督・田中秀夫、三船班)

(24) #328 消えた女狐【スペシャルセレクション】

(本放送・1968年2月7日、脚本・小川記正、監督・天野利彦、立石班)

(25) #332 東京の空の下【スペシャルセレクション】

(本放送・1968年3月6日、脚本・松井稔、監督・伊賀山正光、立石班)

(26) #341 夕映えの中に【スペシャルセレクション】

(本放送・1968年5月8日、脚本・五条勢都子、寺森満、監督・奥中惇夫、立石班)

(27) #345 濁った大都会の天使【スペシャルセレクション】

(本放送・1968年6月5日、脚本・横山保朗、監督・龍伸之介、立石班+藤島班)

(28) #347 ゆきずりの女【スペシャルセレクション】

(本放送・1968年6月19日、脚本・元持栄美、監督・田中秀夫、立石班)

(29) #356 その母【スペシャルセレクション】

(本放送・1968年8月21日、脚本・小川記正、監督・伊賀山正光、立石班)

(30) #365 高原に消えた女【スペシャルセレクション】

(本放送・1968年10月23日、脚本・横山保朗、監督・天野利彦、立石班)

(31) #371 下町の虹【スペシャルセレクション】

(本放送・1968年12月4日、脚本・柳節也、樋口静生、監督・天野利彦、立石班)

 

 

④ 未収録回・欠番回のため未見

 

(32) (第228回)鏡と女 欠番回

(本放送・1966年3月9日、脚本・wiki不明、監督・wiki石川義寛、立石班)

(33) (第236回)灯火 欠番回

(本放送・1966年5月4日、脚本・村田武雄、監督・wiki不明、立石班)

(34) (第246回)美しき罠 欠番回

(本放送・1966年7月13日、脚本・柳節也、監督・wiki不明、立石班)

(35) (第255回)恐怖の25時間 【第2回再放送、DVD未収録回】

(本放送・1966年9月14日、脚本・横山保朗、監督・永野靖忠、立石班)

(36) (第261回)私は泣かない 欠番回

(本放送・1966年10月26日、脚本・横山保朗、監督・wiki不明、立石班?藤島班?)

⇒wiki・検証本は立石班、リスト特捜隊は藤島班と有るが、欠番回のため判断困難

(37) (第281回)正午のアリバイ 【第2回再放送、DVD未収録回】

(本放送・1967年3月15日、脚本・大和久守正、監督・渡辺成男、藤島班)

(38) (第381回)光と影 【第2回再放送、DVD未収録回】

(本放送・1969年2月12日、脚本・元持栄美、監督・松島稔、立石班)

(39) (第385回)ブルーボーイ 【第2回再放送、DVD未収録回】

(本放送・1969年3月12日、脚本・駒田博之、監督・奥中惇夫、立石班)

(40) (第394回)芸者とホステスと団地夫人 【第2回再放送、DVD未収録回】

(本放送・1969年5月14日、脚本・元持栄美、監督・奥中惇夫、藤島班)

(41) (第418回)地獄の裏側【第2回再放送、DVD未収録回】

(本放送・1969年11月5日、脚本・小川記正、監督・天野利彦、立石班)

(42) (第447回)ある女の悲願【第2回再放送、DVD未収録回】

(本放送・1970年5月27日、脚本・元持栄美、監督・中村経美、立石班)

 

◉参考・その他の出演番組

とぼけた奴ら(テレビドラマデータベースより)

(本放送期間・1967年10月6日-1968年3月29日)

・NET/毎週(金)の21:00-21:56の26話放送で、出演回は不明

・当稿現在ではテレビドラマデータベースに出演者名は無いが、2017年3月13日時点では書かれていたので、ここに記した(#467 花火と女を更新時に当方確認のため)

東京ロマン 花と蝶 (テレビドラマデータベースより)

(本放送期間・1969年7月7日-1969年8月29日)

・NET/(月)-(金)の13:30-14:00の39話放送で、出演回は不明

・中井義プロデューサー番組

 

 

さて自分が、美弥たか子を初めて観たのは、2015年5月21日、【第3回再放送】での#467 花火と女(画像①)でありました。主演格での登場で、作品自体も後年の天野利彦監督作品を知っていることもあり、好印象の作品でした(この点、後述)。
ところが、新潟ロケ2本撮りの#467 花火と女から続く、#470 苦い十五年では扱いが低い印象でした(画像②)。ただ、個人的には、今や廃止された三条競馬場が映っており(画像③、画像④)、奇しくも再放送の約3か月前(2015年3月24日)に地方競馬払戻業務を終了、競馬業務は完全終了となっていたのに、かつての風景が見れたのは驚きでした。その後も、#484 春の坂道では回想場面での登場(画像⑤)にとどまったことから、脇役女優の印象が強くなりました。

 

(画像①=#467 花火と女の、題名表記場面)

 

(左上=画像②=#470 苦い十五年での、美弥たか子)

(右上=画像③=#470 苦い十五年での三条競馬場外、左から北原隆、波島進)

(左下=画像④=#470 苦い十五年での三条競馬場の内、左から波島進、北原隆)

 

(画像⑤=#484 春の坂道での、美弥たか子)

 

 

ところが、#511 黒い血ではストックホルム症候群にでも陥ったかのようなゴーゴークラブ従業員を好演(画像⑥)#523 噂の町の中ででも、復讐心に凝り固まる亡父経営の建設会社従業員の中で、唯一、冷静に振舞う亡父の娘を演じ(画像⑦)、これは、両作で共演した松本紘一(絋一の表記も有り)との組み合わせが良かったともいえます。以前、自分がコメント欄で美弥たか子を劇団の大御所女優ではと推察したのは、もしかして2人は夫婦で劇団を運営しており、劇団から人材を見い出すのが得意な中井義プロデューサーが、2人を抜擢したのではと考えたからです。まあ、これはまったくの自分の妄想で根拠情報も有りませんが、それから約2年経ってからも2人は#629 美しく生きたいで共演しているので(画像⑧)、少なくとも顔見知りであることは間違いないと考えます。

この#629 美しく生きたいは、別役ながらも美弥たか子も出演した#345 濁った大都会の天使【スペシャルセレクション】を原型作としたリメ作で、インパクトは原型作の路加奈子に及ばないものの、 #511 黒い血【スペシャルセレクション】#523 噂の町の中で【スペシャルセレクション】と併せ、原型作がDVD収録されています。#629 美しく生きたいが未収録であるゆえに、アーカイヴ的観賞という意味合いも含め、是非とも観ていただきたい3作品であります。

また、#530 懐しのメロディー 殺し屋では役柄は大きくないものの(画像⑨)、嵐寛寿郎という大御所男優を招いての作品に登場したわけですので、少なくとも、制作サイドからは注目されている女優のひとりであったとも考えます。

 

(画像⑥=#511 黒い血での、美弥たか子)

 

(画像⑦=#523 噂の町の中ででの、美弥たか子)

 

(画像⑧=#629 美しく生きたいでの、美弥たか子)

 

(画像⑨=#530 懐しのメロディー 殺し屋での、美弥たか子)

 

 

しかし、美弥たか子のその後の出演回は脇に回ったものが多いのが実情です。#545 汚れた太陽では、エンディング表記はされているのですが、どこに登場場面があるのかわからない。#558 野獣の棲む街では死体となっての登場。#563 陽のあたる町では、最後の最後にオヤって思う役柄が判明(画像⑩)、失礼ながら失笑してしまいました。そして【第3回再放送】での最後の出演回#574 ある女の詩(ウタ)では、エンディング表記は2番目なのに、富山真沙子、高野ひろみに喰われた感の強いワガママ夫人を演じたりと、印象はダウンしていきました。

それから、【第4回再放送】となってからは、#656 熱風への復讐に登場。これは、冒頭にいきなりタダモノではない雰囲気を漂わせながらの登場(画像⑪)。トータルでの出演場面は少ないながらも、事件のキーパーソンのひとりを演じ、自分なりに好印象を持ちました。が、この作品の本放送・1974年5月29日を最後に特捜隊には姿を現わすことが無くなり、誰もが記憶から薄れたところ、約3年後の本放送・1977年3月30日、特捜隊卒業式とでもいうべき#801 浮気の報酬 (矢崎班最終話)【最終回】に登場(冒頭画像参照)#558 野獣の棲む街に似た役柄でもありました。おそらく、特捜隊最終回をフィナーレとして、最終的に女優業を引退されたのではと推察します。

 

(画像⑩=#563 陽のあたる町、左から松本初代? 、美弥たか子)

 

(画像⑪=#656 熱風への復讐での、美弥たか子)

 

 

その美弥たか子の代表作のひとつが、自分が思うに、前述した#467 花火と女だと考えます。かつて、大まかなストーリーとして、本篇で概略を書いたのですが、当初ブログスタイルが整っていなかったので、改めて以下に書いていきます。なお、捜査班の構成については本篇を参照。便宜上、長岡を訪れている夫妻を、最初から「夫・木暮栄一(大下哲矢)、妻・晶子(美弥たか子)」として書いていきます。

 

序盤は、恒例通り、捜査班(立石班)の知らない描写がなされます。

 

新潟県長岡市の悠久山公園には、城をかたどった郷土資料館があり、夫・栄一(大下哲矢)、妻・晶子(美弥たか子)は新婚旅行で訪れていた(画像⑫)。そして、夜は大花火大会を、2人は連れ立って見物に出てきていたが、人ごみのなか、2人ははぐれてしまう。それは晶子があるものを見て(画像⑬)、栄一と離れたからでもあったが、晶子の肩を叩く背広姿男性(岩城力也)が現われ、嫌がる晶子の腕を掴み(画像⑭)、寂れたバンガローへ誘導する。

 

(画像⑫=左から大下哲矢、美弥たか子)

 

(画像⑬=左から美弥たか子、大下哲矢)

 

(画像⑭=左から美弥たか子、岩城力也

 

 

背広姿男性は、まだ契約が残っている、栄一に知られたく無かったらこれまで通り呼び出しに応じろと脅すのだが(画像⑮)、晶子は警察に訴えると拒否。これに、背広姿男性はニヤつきながら抱きつこうとすると、晶子は必死の抵抗で突き飛ばす。倒れた拍子に額を打ち流血した背広姿男性は激高、これに怯えた晶子は薪を掴み、何度か打ち下ろすと(画像⑯)、背広姿男性は声を上げながら、右手で掴んでいたライターを離し、意識を失うのだった。我に返った晶子は薪を捨て(画像⑰)、バンガローから脱出、駆け出していく。

 

(画像⑮=左から岩城力也、美弥たか子)

 

(画像⑯=左から岩城力也、美弥たか子)

 

(画像⑰=美弥たか子)

 

 

晶子の向かった先は、栄一と泊まる三つ郷屋温泉・ホテルニュー長岡。迎えた女中(藤代圭子)から、栄一は2度も探しに戻ってきたと伝えるが(画像⑱)、晶子は言葉を返す暇も無く部屋に入る(画像⑲)。一緒に入った女中が鳴った電話をとると、相手は名乗らず晶子を呼び出し。女中は晶子に受話器を渡すと退室、晶子が代わると(冒頭画像参照)、相手の男性(新宅正剛、註・視聴者だけに顔がわかる映像)は「殺ったね、奥さん」「だがな、兄貴のことは心配いらねえぜ」と笑いながら「俺が後始末はしてやるよ」「またな」と言うだけ言って、電話を切るのだった。

と、そこに栄一が戻るが、晶子は暗い表情を見せたくないのか、顔を合わせようとせず、栄一の言葉にも心ここに有らずの状態であった(画像⑳)

 

(画像⑱=左から美弥たか子、藤代圭子)

 

(画像⑲=左から美弥たか子、藤代圭子)

 

(画像⑳=左から美弥たか子、大下哲矢)

 

 

「9月25日午前7時20分、通報を受けた特捜隊立石班は、都下、東多摩郡東松山町の事件現場に急行した」

所轄署警官(榛名潤一)に案内された立石班は、現場の河川上流の岸辺に到着。

「被害者は40歳前後の男で、左後頭部に痕跡が有り、皮下脂肪に死蝋(シロウ)化が始まっていることころから、死後8週間ほど経過していることが確認された」

山崎刑事(高島新太郎)から呼ばれた立石主任(波島進)、橘部長刑事(南川直)は、鑑識上田(上田侑嗣)から死体の埋められた場所を、鑑識新田(新田五郎)から身元証明の物証は上着のネーム・平尾○○(註・聞きとれず)、高円寺の鈴木というテーラーマークを報告される。これに、立石主任は森田刑事(北原隆)・山崎刑事に、鈴木テーラーへの聞きこみを指示(画像㉑)

さらに、桃井刑事(轟謙二)、岩井田刑事(滝川潤)から、発見者の農家・小山(友野多介)を紹介されると、小山は、一週間ほど前、竹を切りに川沿いの崖上に来たところ、崖下の岸辺から嫌な臭いがしたと証言、同席した小山の幼い男の子(未詳)も、今朝釣りに岸辺に来たら嫌な臭いがしたので、このことを父に話したという。

以上の内容から立石主任は、橘部長刑事に、別のところで殺害して運んで埋めた見解を述べる。これに、橘部長刑事は、犯行時期を死後8週間から逆算、8月初めとして聞きこみを行なうと述べ、これに桃井刑事・岩井田刑事も同調して3人で周辺をあたる(画像㉒)

 

(画像㉑=左から波島進、北原隆、高島新太郎)

 

(画像㉒=左から波島進、滝川潤、轟謙二、南川直)

 

 

テーラー鈴木に到着した森田刑事・山崎刑事は、店主・鈴木(花村えいじ)、鈴木夫人(小沢ひろ子?)に、背広を見せて聞きこみ(画像㉓)。すると、平尾(註・ここで回想が入り、平尾=長岡での背広姿男性とわかる)は、店の常連だが住所は不明、ただオーダーのときは、いつも若い女性(林昌美)を連れてくるのだが、平尾はその女性を「奥さん」(註・便宜上、以後判明する名の「芙美子」と以降は称す)と呼んでいたとの証言を得る。さらに鈴木夫人は、芙美子を、自分の友人の住む三鷹の、ある屋敷から出てきたのを目撃したとも話す。

森田刑事・山崎刑事は、三鷹の屋敷へ向かうと、車で出かける夫・杉村(緒方敏也)を見送った芙美子(画像㉔)に尋問。平尾が殺害されたことについて聞くと、表情を変え(画像㉕)そんな人は知らないと屋敷のなかへ入ってしまう。そこで、しばらく張り込みを続けることにするが、芙美子は着替えてタクシーを呼び外出、これを森田刑事・山崎刑事は特捜隊車両で尾行する。

 

(画像㉓=左から高島新太郎、花村えいじ、小沢ひろ子?、北原隆)

 

(画像㉔=左から林昌美、緒方敏也)

 

(画像㉕=林昌美)

 

 

芙美子が着いたのは城西総合病院、迎えた看護婦(竜のり子)から、訪れた先の患者を「大変加減が良くて、散歩している」と言われる(画像㉖)

そして、芙美子が会った患者が、妊娠中のつわりで入院中の晶子(画像㉗)。晶子は平尾の死に驚くが、芙美子は何故か「大丈夫、何もしゃべるのものですか!」と話し、晶子を元気づけている。しかし、その後の「殺されていい気味だと思っている」「でも、私たちのこと知られたら・・・、わかっているわね、何もしゃべったらダメよ」と言われると、晶子の表情は哀しそうになるのだった。

と、そこに栄一が現われ、芙美子に挨拶。退院日が近いことで、病室に向かおうと2人を促すが、晶子は木陰から見つめている男性(画像㉘、註・序盤から観ている視聴者は、長岡での電話の男性=以後判明する「君塚」とわかる)に気づき、君塚は3人を追いかけようとする。しかし、これらを監視していた森田刑事・山崎刑事には、4人とも気づいてはいなかった・・・。

 

(画像㉖=左から竜のり子、林昌美)

 

(画像㉗=左から林昌美、美弥たか子)

 

(画像㉘=新宅正剛)

 

 

その後、舞台は東京での聞きこみを経て、再び新潟に移り、立石班の真相追及となります。大まかには、#467 花火と女の予告篇にあるとおりなのですが、上記本文以降の主な登場人物は以下の通りです。

 

(東京)

○バーのマダム・竜子・・・・・・・・・ 松川純子(画像㉙)

○バーの従業員・高原・・・・・・・・・川端真二(画像㉙)

○宮園ビル・管理員・・・・・・・・・・松下昌司(画像㉚)

○宮園ビルへの訪問客・・・・・・・・・渡真二画像㉚)

○東京の所轄署刑事・江藤・・・・・・・ 大神信(画像㉛)

 

(画像㉙=左から松川純子、川端真二)

 

(画像㉚=左から渡真二、松下昌司)

 

(画像㉛=左から滝川潤、南川直、大神信、松川純子)

 

 

(新潟)

○八方台キャンプ場・管理人・・・・・・菊地輝夫(画像㉜)

○喫茶ニューコロムビア・ボーイ・・・・日吉としやす(画像㉝)

○キャバレー富士・歌手・・・・・・・・南かほる(画像㉞)

○新潟スポーツガーデン・支配人・・・・吉田義夫(画像㉟)

○新潟県警・渡辺刑事・・・・・・・・・光枝明彦(画像㊱)

○新潟県警・鈴木刑事・・・・・・・・・宮田光(画像㊲)

 

(画像㉜=南川直、菊地輝夫)

 

(画像㉝=日吉としやす)

 

(画像㉞=南かほる)

 

(画像㉟=吉田義夫)

 

(画像㊱=左から日吉としやす、光枝明彦、南川直、滝川潤)

 

(画像㊲=左から滝川潤、南川直、宮田光)

 

 

当作の出来については、「若き日の天野利彦監督の演出」に興味が魅かれ、この点は本篇でも指摘しました。しかし、新潟ロケ2作撮りのもう1本、#470 苦い十五年(田中秀夫監督)に比べると落ちる感は否めません。全体的な辻褄はもちろん、偶発的出来事があまりに目立ち「?」と感じる部分が大きいのです。

が、それでも出演回が多い美弥たか子の、数少ない主演格出演回であるとともに、自分が事前の検証本の読みこみから、「美弥たか子とは何者?」という考えのもと、初めて目にした作品でもあることは印象に残ります。とにかく、アップ画面の多さは圧倒的であり、特捜隊をあまり知らなかった当時は、当作以降も美弥たか子が主演格としてゲスト出演していくのだろうなあ、と感じた作品でもありました。

まあ、特捜隊を最終回まで視聴した立場からでは、この考えは誤っていたわけではありますが、水木梨恵(特別機動捜査隊・女優篇(14)水木梨恵)と同様、特捜隊という刑事ドラマだからこそ、光があたる役柄を与えられたともいえるでしょう。ただ、水木梨恵は検索すればある程度ヒットするのに比べ、美弥たか子は稀有に等しい状態です。この記事により、新たな情報が出てくるかもしれないという期待もあり、今回は取り上げた次第です。ちなみに、水木梨恵で思い出したのですが、当作の構成は、水木梨恵が出演した#465 ある 団地夫人の場合に似ているといえば似ていますが、水木梨恵の扱いは、当作の美弥たか子のほうが上でありました。

本来ならば、特捜隊の現存作品をすべて視聴・観賞したうえで、出演された女優について書いていくべきだと思います。しかし、【スペシャルセレクションシリーズ】が発売されたことで、かつて東映chで放送された特捜隊現存作品全作をリフレイン再放送される可能性は遠のきました。

そこで不充分ながらも、【第3回再放送】【第4回再放送】【スペシャルセレクションシリーズ】を観た状態で、特別機動捜査隊・女優篇を書いていくことにしました。ただし、万が一、特捜隊現存作品全作のリフレイン再放送、新たに【スペシャルセレクションシリーズ】発売がなされたときは、それら作品視聴録を優先して、特別機動捜査隊・女優篇は一時中断することにいたしますので、その点はご了承くださいませ。

なお以下では、人物敬称略で書いていきます。

 

かつて、

特別機動捜査隊・女優篇(1)渡辺ゆかり

にて、ご本人様にインタビューしたことはあるものの、これはあくまでも例外であり、おそらく自分自身の主観が中心となった原稿になると思いますので、その点も、ご了承のほどお願いいたします。

 

 

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今回取り上げる女優さんは、

◎ 三田登喜子(三田桃基子)

になります。

 

#455 金髪と口紅での、三田登喜子)

 

#593 魔性の女での、三田桃基子)

 

 

自分が、三田登喜子を初めて観たのは、もう30年ほど前のこと。

今でも時代劇は好きなのですが、「大河内傅次郎乱闘場面集」のビデオ視聴で大河内傅次郎にハマったこともあり、仕事の帰りにさまざまなレンタルビデオ店に出かけては、大河内ものを探していたのものでした。ただ、戦前の主演作品はフィルム自体が消滅しているのがほとんどで、VHSビデオとなっている作品は、なかなか見つかりません(この当時は、「丹下左膳余話 百萬両の壺」もビデオ化されていなかった記憶があります)。しかし、あるビデオ店で、戦後版になりますが、「丹下左膳 こけ猿の壺」(1954年、脚本・衣笠貞之助、監督・三隈研次 ※wikiに、『戦前に戦前に山中貞雄により映像化された映画『丹下左膳余話 百萬両の壺』のリメイク』と有りますが誤り、正しくは、戦前の伊藤大輔監督作品「丹下左膳」「丹下左膳・第二篇」のリメイクになります)に巡り会うのですが、その助演女優が三田登喜子でありました。

おとなしめの風貌で、個性があまりなさそうだなと思っていたら、何年かして観た「新選組血風録」(NET、全26話、脚本・結束信二、主な監督・河野寿一)の#03 昏い炎(1965年7月25日本放送)では、大和屋の家内・おはまを演じ、芹沢鴨(遠藤辰雄)に蹂躙され半狂乱となる姿は、観ている側としても「驚愕」してしまうこととなりました。「こけ猿の壺」から約10年、1935年2月26日生まれですから30歳のときの作品で、この間に女優として修練を積んだものと考えられます。

そして、特捜隊での出演期間は、女優として開花した時期ともいえるわけで、この点は、本人としても、視聴者としても恵まれたのではないでしょうか。

 

さて、自分が観た三田登喜子(三田桃基子)の特捜隊作品群は、視聴順・観賞順に以下のとおりです。なお、三田桃基子に改名したのは #593 魔性の女からで、これは特捜隊終焉まで続きます。  

なお、「主演格」とはエンディング表記でトップ表記されていることを指します(註・トップ表記が複数列のときは、一番上のこと)。

 

 

 

①【第3回再放送】

東映ch=2015年4月2日~2017年2月16日

 

(1) #455 金髪と口紅 ※三田登喜子名義

(本放送・1970年7月22日、脚本・元持栄美、監督・龍伸之介、立石班)

(2) #463 黒い遺言状 ※三田登喜子名義

(本放送・1970年9月16日、脚本・小川記正、監督・吉川一義、藤島班)

(3) #483 俺は 三船刑事だ【スペシャルセレクション】 ※三田登喜子名義、主演格

(本放送・1971年2月3日、脚本・吉岡昭三、監督・伊賀山正光、三船班)

(4) #501 勝負【スペシャルセレクション】 ※三田登喜子名義

(本放送・1971年6月9日、脚本・西沢治、監督・伊賀山正光、三船班)

(5) #525 ポルノイン東京 女人百景【スペシャルセレクション】 ※三田登喜子名義、主演格 (本放送・1971年11月24日、脚本・小川記正、監督・吉川一義、三船班)

(6) #550 ある異常人間 ※三田登喜子名義

(本放送・1972年5月17日、脚本・小川記正、監督・吉川一義、三船班)

(7) #593 魔性の女   ※三田桃基子名義

(本放送・1973年3月14日、脚本・村田武雄、監督・伊賀山正光、高倉班)

(8) #627 十七才心中  ※三田桃基子名義

(本放送・1973年11月7日、脚本・元持栄美、監督・中村経美、三船班)

 

 

②【第4回再放送】

東映ch=2019年3月14日~2020年8月20日

 

(9) #651 姿なき脅迫者 ※三田桃基子名義

(本放送・1974年4月24日、脚本・横山保朗、監督・伊賀山正光、三船班)

(10) #679 渇いた道 ※三田桃基子名義

(本放送・1974年11月6日、脚本・佐々木武観、監督・北村秀敏、矢崎班)

(11) #728 女と祭  ※三田桃基子名義主演格

(本放送・1975年10月22日、脚本・西沢治、監督・天野利彦、三船班)

(12) #729 真空地帯 ※三田桃基子名義

(本放送・1975年10月29日、脚本・西沢治、監督・龍伸之介、矢崎班)

(13) #754 ドキュメント・暴行  ※三田桃基子名義

(本放送・1976年4月28日、脚本・横山保朗、監督・天野利彦、三船班)

(14) #779 むらさき小唄 雪之丞 ※三田桃基子名義

(本放送・1976年10月27日、脚本・西沢治、監督・天野利彦、日高班)

 

 

③【スペシャルセレクションシリーズ】(すべて、三田登喜子名義)

DVD観賞=2020年12月13日~2025年7月27日のブログ更新年月日

 

(15) #407 雨の中の女【スペシャルセレクション】 【第2回再放送】※主演格

(本放送・1969年8月20日、脚本・村田武雄、監督・龍伸之介、藤島班)

(16) #357 情炎譜【スペシャルセレクション】 【第2回再放送】

(本放送・1968年8月28日、脚本・五条勢都子、樋口静生、監督・天野利彦、立石班)

 

 

④ 未収録回・欠番回のため未見(すべて、三田登喜子名義)

 

(17) (第232回)大噴煙  ※欠番回

(本放送・1966年4月6日、脚本・大和久守正、監督・wiki不明、立石班)

(18) (第233回)続・大噴煙  ※欠番回

(本放送・1966年4月13日、脚本・大和久守正、監督・wiki不明、立石班)

(19) (第258回)ダイヤと秋刀魚と女たち【第2回再放送、DVD未収録回】※主演格

(本放送・1966年10月5日、脚本・西沢裕子、監督・龍伸之介、立石班)

(20) (第388回)空から来た男 【第2回再放送、DVD未収録回】

(本放送・1969年4月2日、脚本・小川記正、監督・天野利彦、藤島班+立石主任)

(21) (第417回)美しい町の天使たち【第2回再放送、DVD未収録回】※主演格

(本放送・1969年10月29日、脚本・駒田博之、監督・仲木繁夫、藤島班)

(22) (第431回)馬鹿な女【第2回再放送、DVD未収録回】

(本放送・1970年2月4日、脚本・元持栄美、監督・天野利彦、立石班)

(23) (第445回)ある終局【第2回再放送、DVD未収録回】※主演格

(本放送・1970年7月22日、脚本・大南勝彦、監督・龍伸之介、立石班)

 

 

さて、自分が視聴・観賞した特捜隊作品では、三田登喜子としての主演ものは、

(15) #407 雨の中の女【スペシャルセレクション】

 (5) #525 ポルノイン東京 女人百景【スペシャルセレクション】

が代表作と感じます。特に後者は、脚本・小川記正、監督・吉川一義のゴールデンコンビというのもありますが、

 

原型作= #121 けだもの【スペシャルセレクション】(収録回)

(本放送・1964年2月19日、脚本・守田二郎、監督・仲木睦、立石班)

準リメ作=#525 ポルノイン東京 女人百景【スペシャルセレクション】(収録回)

(本放送・1971年11月24日、脚本・小川記正、監督・吉川一義、三船班)

リメ作=#792 情念の女(未収録回)

(本放送・1977年1月26日、脚本・小川記正、監督・伊賀山正光、日高班)

 

のリメイクものの中で、原型作がありながらもオリジナルに昇華した作品の主人公としての存在感は忘れられません。この作品は、幸運にも【スペシャルセレクションシリーズ】に収録、#121 けだもの【スペシャルセレクション】との比較も出来るので、ご覧になられた方々も多いと思われます。

 

 

そして、三田桃基子としては、

助演としては、(7) #593 魔性の女

主演としては、(11) #728 女と祭

が代表作ではないか、というのが自分の考えです。

 

 

助演となる作品、#593 魔性の女(画像①)で簡略ながらも網羅しておりますので、今回はそれを補完する形になります。また、当作を遡る約7年前にも(第223回)魔性の女という作品がありましたが、脚本、監督の違い、検証本・リスト特捜隊のあらすじから別モノであります。

なお主要登場人物は、以下の通りです(高倉班の配役名は、#593 魔性の女を参照)。

 

○ 樋口正之・・・・・・・・・・・・・峰村銀(画像②)

○ 正之の妻・ゆみ子・・・・・・・・・下川清子(画像②)

○ 正之の母・・・・・・・・・・・・・花岡菊子(画像③)

○ 正之の妹・礼子(写真芸術家) ・・・酒井正子(画像④)

○ 礼子の同僚カメラマン・栗林・・ ・・永田博文(画像④)

○ 写真の男性モデル・相良・・・・・・仲野裕(画像⑤)

 

(画像①=オープニングの題名表記)

 

(画像②=左から峰村銀、下川清子)

 

(画像③=花岡菊子)

 

(画像④=左から酒井正子、永田博文)

 

(画像⑤=仲野裕)

 

○ ゆみ子の父・高松・・・・・・・・田島義文(画像⑥)

○ 高松の後妻・ハルミ・・・・・・・三田桃基子(画像⑦)

○ ハルミの弟・稲村てつじ・・・・・佐野貞男(画像⑧)

○ BARエニシダ・マダム・雪江・・・生田くみ子(画像⑨)

○ 同・常連の画家・里見・・・・・・倉田地三(画像⑨)

○ 同・ホステス・冴子・・・・・・・美山ゆり(画像⑩)

○ 同・ホステス・八重・・・・・・・小貫瑞恵(画像⑩)

○ 同・ホステス・昌代・・・・・・・杉浦悦子(画像⑪)

○ 昌代の情夫・岡野・・・・・・・・岡部正純(画像⑫)

○ BARアストム・マスター・・・・・関戸純方(画像⑬)

○ 弁護士・浅川・・・・・・・・・・清水一郎(画像⑭)

○ 山梨県警・田沼刑事・・・・・・・田村元治(画像⑮)

 

(画像⑥=左から三田桃基子、田島義文、生田くみ子)

 

(画像⑦=三田桃基子)

 

(画像⑧=佐野貞男)

 

(画像⑨=左から生田くみ子、倉田地三)

 

(画像⑩=左から小貫瑞恵、美山ゆり)

 

(画像⑪=左から杉浦悦子、生田くみ子)

 

(画像⑫=左から岡部正純、笠達也)

 

(画像⑬=左から岩上瑛、関戸純方)

 

(画像⑭=清水一郎)

 

(画像⑮=田村元治)

  

当作は、決して秀作とはいえない作品で、粗については過去の本篇で述べた通りです。…が、「魔性の女」というテーマで見ると、なかなか興味深い点がうかがえます。

これは、登場する主な女性に

 

(1) 礼子(画像⑯=酒井正子)

 

 

(2) ハルミ(画像⑰=三田桃基子)

 

 

(3) 雪江(画像⑱=生田くみ子)

 

 

 

がいるのですが、この中で誰が「魔性の女」にふさわしいのかという点です。ゆみ子(画像⑲)、昌代(画像⑳)は序盤で死亡、冴子・八重は雪江の下で働く一ホステスという点から省きます。

まあ、雪江も絞殺死体で発見されるので(画像㉑)被害者には違いありません。しかし、新しい店探しという目的の元、高松、里見に引っ付いている姿を観るにつけ、一筋縄ではいかない狡猾さを感じさせます。そして、その素振りは、上昇欲を感じさせ、礼子との対峙場面(画像㉒)でもうかがえます。演じた生田くみ子という女優さん、もともと生田三津子の芸名で特捜隊にもゲスト出演、#546 四匹の牝猫から現芸名に変更、特捜隊では終焉期の#780 ある女のみちまでゲスト出演していました。

また、礼子も、被害者・正之の妹という立場、山梨県警から重過失(?)を疑われている立場から、真相を追及するというのはわかります。しかし、正之の遺産相続という点で、同時死亡の有無は関係ない立場(いわゆる、直系ではない傍系)であるのに、里見に直談判したり(画像㉓)、高松と正之母との話に同席したり(画像㉔)するなど、したたかさを感じます。もちろん、老いた母のためということも考えられますが、母娘の情愛描写が目立ちにくい面もあり、礼子の本心に興味を惹かれます。演じた酒井正子という女優さん、本篇でも自分は好評価したのですが、調べても経歴がまったくわからない人物であり、この点は残念であります。

そして、ハルミを演じる三田桃基子は、当作に至るまでの【第3回再放送】特に上記作品群の(1)(2)(5)では、腹に一物ある女性を演じることが多かったため、当作では果たして・・・という雰囲気を漂わせます。高倉班からの聴取のあと(画像㉕)、すばやく情報を高松に提供、これが画像㉔の場面へとつながるわけですから、「やはり・・・」と感じさせます。とにかく、笑顔の奥底に潜む雰囲気は、他の女優さんに出せるのかと思うほどの存在感であるというのが自分の見立てであり、そう考えると(6) #550 ある異常人間での役柄はもったいない・・・。

そして終盤になり、本当の「魔性の女」は誰だったのか、驚き、あっけなさ、やっぱり・・・など、どのように感じるのか、非常に興味を抱かせるのですが、残念ながら【スペシャルセレクションシリーズ】には収録されていない作品のため、アマゾンプライム、再度の東映chでの再放送、を待つしかありません・・・。

 

(画像⑲=上から峰村銀、下川清子)

 

(画像⑳=杉浦悦子)

 

(画像㉑=生田くみ子)

 

(画像㉒=左から生田くみ子、酒井正子)

 

(画像㉓=左から酒井正子、倉田地三)

 

(画像㉔=左から花岡菊子、酒井正子、田島義文)

 

(画像㉕=左から笠達也、岩上瑛、三田桃基子)

 

 

さて、主演となる作品、#728 女と祭(画像㉖)は本稿でも触れていますが、予告篇が本篇に影響を与えるほどの出来であり、別の作品#599 女房貸しますと同様に、秀作を佳作に急降下させてしまっています。ただ、それでも三田桃基子の存在感は大きなものであり、天野利彦監督の後継番組(特捜最前線)での手法を思い出すほどの技巧のすばらしさを感じるところでもあります。

主要登場人物は、以下の通りです(三船班の配役名は、#728 女と祭を参照)。西城貴之は前芸名・穴井侃二(高校教師さんから「基本的には穴井寬二」と教示)で#524 ドルショック【スペシャルセレクション】にも出演、森田めぐみは後年の五十嵐めぐみであります。

 

○ 村田加奈子・・・・・・・・・三田桃基子(画像㉗)

○ 加奈子の息子・正明・・・・・西条貴之(画像㉘)

○ 加奈子の娘・奈美・・・・・・森田めぐみ(画像㉙)

○ 加奈子の兄・順一郎・・・・・細川俊夫(画像㉚)

○ その妻・・・・・・・・・・・三谷幸子(画像㉛)

○ BARたまき・マダム・・・・・白石奈緒美(画像㉜)

○ 同・ホステス・品子・・・・・小貫瑞恵(画像㉝)

○ 作詞家・本堂りゅうま・・・・中田博久(画像㉞)

 

(画像㉖=オープニングの題名表記)

 

(画像㉗=三田桃基子)

 

(画像㉘=西城貴之)

 

(画像㉙=森田めぐみ)

 

(画像㉚=細川俊夫)

 

(画像㉛=三谷幸子)

 

(画像㉜=白石奈緒美)

 

(画像㉝=小貫瑞恵)

 

(画像㉞=左から中田博久、伊沢一郎)

 

 

○ 熊谷のクラブ・女性歌手・・・藤正子(画像㉟)

○ 同・ホステス・・・・・・・・小山柳子(画像㊱)

○ 同・客・女性記者・・・・・・保坂博美(画像㊲)

○ 同・客・男性・・・・・・・・山根久幸(画像㊱)

○ 熊谷署刑事(上司) ・・・・・加藤忠(画像㊳)

○ 熊谷署刑事(部下) ・・・・・弘松三郎(画像㊴)

 

(画像㉟=藤正子)

 

(画像㊱=左から山根久幸、吉田豊明、伊沢一郎、小山柳子)

 

(画像㊲=左から保坂博美、不詳)

 

(画像㊳=加藤忠)

 

(画像㊴=弘松三郎)

 

 

当作の粗については、すでに#728 女と祭本篇で触れているので、ここでは省きます。しかし、三田桃基子の子を想う姿、特にうちわ祭を話すときの団らん(画像㊵)、殺人犯として逃亡の日々を送りながらも熊谷へ向かう姿(画像㊶)、その熊谷には、三田桃基子の兄夫婦に引き取られた実の子2人がいることで、現地へと向かう三船班との対比も良く描かれています。

そして、熊谷に着いた三田桃基子の疲労困憊の姿は、覗き込んだ鏡にも表われています(画像㊷)。その後、喫茶店に落ち着いた三田桃基子は電話をかけますが(画像㊸)、その直後に、娘の奈美が電話をとる場面(画像㊹)。さらに、時間を置いて無念そうに受話器を置く姿(画像㊺)の直後、息子の正明の憂いに満ちた表情の場面(画像㊻)。ここの対比も、天野利彦監督の後継番組・特捜最前線の秀作パターンを思い出す感じで、天野利彦演出技法は特捜隊で鍛えられ開花したといえる内容です。

 

(画像㊵=左から森田めぐみ、三田桃基子、西条貴之)

 

(画像㊶=三田桃基子)

 

(画像㊷=三田桃基子)

 

(画像㊸=三田桃基子)

 

(画像㊹=森田めぐみ)

 

(画像㊺=三田桃基子)

 

(画像㊻=西条貴之)

 

 

と、ここまでが当作のほぼ前半で、後半は三田桃基子の「静から動へ」「動から静へ」の演技が奏功する流れとなり、天野利彦監督の演出と嚙み合った面白い展開となります。天野利彦監督と三田桃基子(登喜子)との組合せは多くはないのですが、当作では本当にマッチした印象です。当作が【スペシャルセレクションシリーズ】に収録されなかったことは、返す返すも残念の一言に尽きます。このシリーズものでしたら、本篇と予告篇は別カテゴリーに分かれているため、自分が指摘した「粗」をスルーで

きるので、やはり収録してほしかったと考えます。

あと、当作は熊谷が舞台なのですが(画像㊼)、クライマックスのホテル・ニュー湖月(画像㊽)をはじめ、現在果たして現存しているのかという風景も見受けられます。約50年前の風景とはいえ、ノスタルジーを感じさせるカメラワークというのも、当作の個性であります。好き嫌いのある作品かもしれませんが、是非とも観ていただき、三田登喜子(三田桃基子)の個性もみてほしい作品です。

 

(画像㊼=1975年当時の熊谷駅)

 

(画像㊽=クライマックスのニュー湖月)

本来ならば、特捜隊の現存作品をすべて視聴・観賞したうえで、出演された女優について書いていくべきだと思います。しかし、【スペシャルセレクションシリーズ】が発売されたことで、かつて東映chで放送された特捜隊現存作品全作をリフレイン再放送される可能性は遠のきました。

そこで不充分ながらも、【第3回再放送】【第4回再放送】【スペシャルセレクションシリーズ】を観た状態で、特別機動捜査隊・女優篇を書いていくことにしました。ただし、万が一、特捜隊現存作品全作のリフレイン再放送、新たに【スペシャルセレクションシリーズ】発売がなされたときは、それら作品視聴録を優先して、特別機動捜査隊・女優篇は一時中断することにいたしますので、その点はご了承くださいませ。

なお以下では、人物敬称略で書いていきます。

 

かつて、

特別機動捜査隊・女優篇(1)渡辺ゆかり

にて、ご本人様にインタビューしたことはあるものの、これはあくまでも例外であり、おそらく自分自身の主観が中心となった原稿になると思いますので、その点も、ご了承のほどお願いいたします。

 

 

**************************************

 

今回取り上げる女優さんは、

◎ 水木梨恵(八方ゆり)

になります。

 

#453 狙え!事件記者での、水木梨恵)

 

#456 ハイビスカスの女での、水木梨恵)

 

 

水木梨恵の存在については、自宅でCS(東映ch)を観れない環境のため、特捜隊を実見出来なかったころ、「掲示板特捜隊」にて、よくその名前が頻出していたことが知るきっかけでした。そこでは、画像表示は無く、ただ「また水木梨恵か・・・」という文面のみでしたので、どんな女優さんなのか? という興味がありました。

その女優さんが、【第3回再放送】の初回、#451 雨の中の慕情特別機動捜査隊・女優篇(7)小林さち子参照)で衝撃を受けた後、ほぼ連続して4作(下記出演回参照)に登場したのですから、自分には小林さち子、峯京子と同じくらいのインパクトがありました。

 

水木梨恵はwiki項目が立てられておらず、「初期大河ドラマその記憶」というブログで書かれており、内容として詳しい部類かと思います。自分は、#783 妻の日記帳更新のときに参考としており、リスト特捜隊の限りでは、1959年12月-1965年2月の特捜隊出演回で「八方ゆり」の芸名を使っていると書きました。しかし、それ以外では、詳細情報は見当たらず、断片的に出演作品が見受けられ、若干ですが「Villainnes」というブログで触れられるくらいか? (註・以下は水木梨恵表記に統一)

ただ最近、 松竹新喜劇公式サイトでの検索で、「昭和 59 年 10 月 南座 主な配役」(註・南座=京都祇園の南座)において、「名月出世太鼓」出演者に「おそで(水木理恵)」を見い出すことが出来ました。おそらく、これが2026年3月8日現在では、水木梨恵の一番直近の芸歴であり、特捜隊終焉後、7年経っても女優を続けていたことが明らかになりました。

特捜隊への貢献度は、以下の通り、出演作品数を見ても多大なものがあり、情報が少ないのは残念なものがあります。。。

 

さて、自分が観た水木梨恵の特捜隊作品群は、視聴順・観賞順に以下のとおりです。

なお、「※主演格」とはエンディング表記でトップ表記されていることを指します(註・トップ表記が複数列のときは、一番上のこと)。

 

 

 

①【第3回再放送】

東映ch=2015年4月2日~2017年2月16日

 

(1) #452 母恋し1,500キロ

(本放送・1970年7月1日、脚本・横山保朗、元持栄美、監督・北村秀敏、立石班)

(2) #453 狙え!事件記者

(本放送・1970年7月8日、脚本・村田武雄、監督・仲木繁夫、藤島班)

(3) #454 霧の中の聖女

(本放送・1970年7月15日、脚本・横山保朗、監督・北村秀敏、立石班)

(4) #456 ハイビスカスの女

(本放送・1970年7月29日、脚本・横山保朗、監督・天野利彦、立石班)

(5) #465 ある 団地夫人の場合

(本放送・1970年9月30日、脚本・村田武雄、監督・伊賀山正光、藤島班)

(6) #472 南紀州を張込め

(本放送・1970年11月18日、脚本・元持栄美、柳節也、監督・田中秀夫、立石班)

(7) #475 限りなき逃亡

(本放送・1970年12月9日、脚本・元持栄美、監督・天野利彦、立石班)

(8) #483 俺は 三船刑事だ【スペシャルセレクション】

(本放送・1971年2月3日、脚本・吉岡昭三、監督・伊賀山正光、三船班)

(9) #498 女の縮図 (立石班最終話)

(本放送・1971年5月19日、脚本・元持栄美、監督・龍伸之介、立石班)

(10) #506 銭に生きる女【スペシャルセレクション】

(本放送・1971年7月14日、脚本・村田武雄、監督・田中秀夫、三船班)

(11) #514 三船刑事を殺(バラ)せ【スペシャルセレクション】

(本放送・1971年9月8日、脚本・村田武雄、監督・龍伸之介、三船班)

(12) #551 群衆の中のひとり

(本放送・1972年5月24日、脚本・西沢治、監督・天野利彦、三船班)

(13) #592 霧の中の 焼死体

(本放送・1973年3月7日、脚本・村田武雄、監督・伊賀山正光、三船班)

(14) #615 下町の灯

(本放送・1973年8月15日、脚本・山本雪夫、監督・鈴木敏郎、高倉班)

 

 

②【第4回再放送】

東映ch=2019年3月14日~2020年8月20日

 

(15) #666 剣と女【スペシャルセレクション】 ※主演格

(本放送・1974年8月7日、脚本・元持栄美、監督・伊賀山正光、矢崎班)

(16) #699 春の色 泥棒伝

(本放送・1975年4月2日、脚本・佐治乾、監督・松島稔、三船班)

(17) #735 あるニッポンの悲劇

(本放送・1975年12月10日、脚本・佐々木武観、監督・中村経美、矢崎班)

(18) #756 悪魔の暴走

(本放送・1976年5月12日、脚本・横山保朗、監督・中村経美、三船班)

(19) #783 妻の日記帳

(本放送・1976年11月24日、脚本・横山保朗、監督・鈴木敏郎、日高班)

(20) #800 あゝ夫婦 (三船班最終話)【スペシャルセレクション】

(本放送・1977年3月23日、脚本・西沢治、監督・天野利彦、三船班)
 

 

③【スペシャルセレクションシリーズ】

DVD観賞=2020年12月13日~2025年7月27日のブログ更新年月日

 

(21) #205 歌のある街【スペシャルセレクション】

(本放送・1965年9月29日、脚本・内山順一郎、監督・龍伸之介、立石班)

(22) #291 豚と栄光【スペシャルセレクション】

(本放送・1967年5月24日、脚本・小川記正、監督・中村経美、立石班)

(23) #307 海に生きる【スペシャルセレクション】

(本放送・1967年9月13日、脚本・駒田博之、監督・龍伸之介、立石班)

(24) #310 誰よりも愛す【スペシャルセレクション】

(本放送・1967年10月14日、脚本・横山保朗、監督・伊賀山正光、立石班)

(25) #314 アイデア 夫人の場合【スペシャルセレクション】

(本放送・1967年11月1日、脚本・西沢治、監督・北村秀敏、立石班)

(26) #405 愛憎の吊り橋【スペシャルセレクション】

(本放送・1969年8月6日、脚本・岡田達門、監督・伊賀山正光、藤島班+立石主任)

(27) #319 おんなの ブルース【スペシャルセレクション】

(本放送・1967年12月6日、脚本・菊地一隆弥、監督・北村秀敏、立石班)

(28) #322 寒いクリスマス【スペシャルセレクション】

(本放送・1967年12月27日、脚本・菊地一隆弥、監督・中村経美、立石班)

(29) #413 麻薬【スペシャルセレクション】

(本放送・1969年10月1日、脚本・元持栄美、鹿谷裕一、監督・北村秀敏、立石班+藤島班+三船班)

(30) #326 蜜月旅行【スペシャルセレクション】

(本放送・1968年1月24日、脚本・横山保朗、監督・中村経美、立石班+藤島班)

(31) #327 続 蜜月旅行【スペシャルセレクション】

(本放送・1968年1月31日、脚本・横山保朗、監督・中村経美、立石班+藤島班)

(32) #141 おんな【スペシャルセレクション】 ※「八方ゆり」名義

(本放送・1964年7月8日、脚本・元持栄美、監督・伊賀山正光、藤島班)

(33) #147 ゼロの愛情【スペシャルセレクション】 ※「八方ゆり」名義

(本放送・1964年8月19日、脚本・元持栄美、監督・土屋蔵三、立石班)

(34) #332 東京の空の下【スペシャルセレクション】

(本放送・1968年3月6日、脚本・松井稔、監督・伊賀山正光、立石班)

(35) #340 霧のような女【スペシャルセレクション】

(本放送・1968年5月1日、脚本・村田武雄、監督・北村秀敏、立石班)

(36) #354 昿野を馳ける女【スペシャルセレクション】

(本放送・1968年8月7日、脚本・村田武雄、監督・中村経美、立石班+藤島班)

(37) #367 鴉 【スペシャルセレクション】

(本放送・1968年11月6日、脚本・重宗和伸、監督・中村経美、立石班)

(38) #371 下町の虹【スペシャルセレクション】 ※主演格

(本放送・1968年12月4日、脚本・柳節也、樋口静生、監督・天野利彦、立石班)

(39) #375 鶏は ふたたび鳴く【スペシャルセレクション】

(本放送・1969年1月1日、脚本・横山保朗、監督・松島稔、立石班)

 

 

④ 未収録回・欠番回のため未見

 

(40) (第172回)寒い道 ※「八方ゆり」名義 【第1回再放送】

(本放送・1965年2月10日、脚本・大和久守正、監督・大岡紀、立石班)

(41) (第177回)若い刑事 ※「八方ゆり」名義 【第1回再放送】

(本放送・1965年2月10日、脚本・大和久守正、監督・北村秀敏、立石班)

(42) (第194回)河の女 ※「水木梨恵」名義での特捜隊初登場回 【第1回再放送】

(本放送・1965年7月14日、脚本・内山順一郎、監督・渡辺成男、立石班)

(43) (第263回)霧笛の港 【第2回再放送】

(本放送・1966年11月9日、脚本・小川記正、監督・大岡紀、立石班)

(44) (第280回)新しき門出  【第2回再放送】

(本放送・1967年3月8日、脚本・西沢裕子、監督・奥中惇夫、立石班)

(45) (第384回)転落のメロディ ※主演格 【第2回再放送】

(本放送・1969年3月5日、脚本・西沢治、監督・畠山豊彦、藤島班)

(46) (第395回)薔薇と悪魔 【第2回再放送】

(本放送・1969年5月21日、脚本・横山保朗、監督・畠山豊彦、立石班)

(47) (第420回)女囚 【第2回再放送】

(本放送・1969年11月19日、脚本・五条勢津子、寺森満、監督・奥中惇夫、立石班)

(48) (第431回)馬鹿な女 【第2回再放送】

(本放送・1970年2月4日、脚本・元持栄美、監督・天野利彦、立石班)

(49) (第445回)ある終局 【第2回再放送】

(本放送・1970年5月13日、脚本・大南勝彦、監督・龍伸之介、立石班)

 

 

自分が東映chでの【第3回再放送】初視聴したのが、2015年4月2日。毎週木曜日午後3時から2本連続放送で、1本目が#451 雨の中の慕情、2本目が「立石班の桜島噴火前鹿児島ロケ三部作」の1作目#452 母恋し1,500キロでした。これまで述べてきたように、1本目は小林さち子の存在感に圧倒され、2本目は北村秀敏監督の演出に目を見張りました。そして、特捜隊ではエンディングで初めてゲストの「役柄名(俳優名)」が表記されるのですが、1本目の「佐代子(小林さち子)」、2本目の「歌手(水木梨恵)」、ともに驚かされたのです。

 

特に、水木梨恵の顔を知らなかった当時、DVD録画したのを何回か見直して、ようやくこの人物が水木梨恵とわかりました(画像①)。ワンシーンの出演で、歌うだけで台詞は無く、これで「特別出演」ということですので、いったいどんな立ち位置にいる人なんだろうと、考えたものでした。

 

しかし、続く#453 狙え!事件記者では、バーのマダム・ナオミを演じ(画像②)、悲劇的なラストに一役買う役柄で、「立石班の桜島噴火前鹿児島ロケ三部作」の1作目#452 母恋し1,500キロよりも存在感を見せました。

さらに「立石班の桜島噴火前鹿児島ロケ三部作」の2作目#454 霧の中の聖女では、事件を複雑化させる発端ともいうべき役柄・弘子を演じ(画像③)、登場場面は少ないものの、ようやく自分には、水木梨恵の顔と名前が一致してきました。まあ、これまで三作連続で本人を観ていれば、否が応でも記憶に残るというものです(笑)

そして、「立石班の桜島噴火前鹿児島ロケ三部作」の3作目#456 ハイビスカスの女では、主演女優三人のうちの1人を演じ(あとの2人は、白石奈緒美、峯京子)、これまでの水木梨恵出演回の中では、最も印象的なキャスティングとなりました(画像④)。作品としては、後年の天野利彦監督作品を知る身からは物足りないのですが、何よりも、カット、台詞が多く、役柄も事件のキーパーソンの1人であることから、女優を光らせる演出という点で、見どころのある作品でした。

 

(画像①=#452 母恋し1,500キロでの、水木梨恵)

 

(画像②=#453 狙え!事件記者、左から園浦ナミ、水木梨恵)

 

(画像③=#454 霧の中の聖女、左から太刀川寛、水木梨恵)

 

(画像④=#456 ハイビスカスの女、左から水木梨恵、峯京子)

 

 

一般的には、水木梨恵は脇にいる女優のイメージが強いのは否めません。 #465 ある 団地夫人の場合では、女性主人公を不幸に陥れる役柄を演じながらも(画像⑤)登場場面は終盤になるまで無かったり、#472 南紀州を張込めではワンシーン登場の調剤薬局員だったりとか(画像⑥)。。。

かと思えば、 #475 限りなき逃亡では。会社専務の薄幸の愛人を演じ、これがなかなかの悲壮感を醸し出していたり(画像⑦)、#498 女の縮図 (立石班最終話)では、同じ愛人でも「我が道を行く」役柄だったりと(画像⑧)、目を離すことが出来ない女優さんのひとりになっていたのです。

 

(画像⑤=#465 ある 団地夫人の場合、左から水木梨恵、高野通子)

 

(画像⑥=#472 南紀州を張込めでの、水木梨恵)

 

(画像⑦=#475 限りなき逃亡、左から水木梨恵、波島進)

 

(画像⑧=#498 女の縮図 (立石班最終話)、左から沼田曜一、水木梨恵)

 

 

また、気づいたところでは、水木梨恵は水商売の女性を演じるケースが圧倒的に多いのですが、女剣劇役者を演じるケースが目立つというのも特徴です。【第1回再放送】【第2回再放送】は未見が多いため、すべてを把握することは不可能ですが、#551 群衆の中のひとりでは被害者姉の女剣劇役者を(画像⑨)、 #615 下町の灯では冒頭から賭博開帳に参加して所轄署刑事に連行された剣劇座員のひとりを(画像⑩)、 #666 剣と女【スペシャルセレクション】では大御所から応援される新進の女剣劇役者を(画像⑪)それぞれ演じていました。このことが、前述した松竹新喜劇での南座舞台に招聘された一因かもと思うのは、考えすぎか・・・?

趣を変えたところでは、三船班第1回目作品#413 麻薬【スペシャルセレクション】では容疑者の取り調べ前に立ち会う婦人警官を(画像⑫)、三船班最終作品#800 あゝ夫婦 (三船班最終話)【スペシャルセレクション】では朝から近所の主婦とワンカップの日本酒を傾ける主婦を(画像⑬)それぞれ演じ、三船班の歴史の一員のしてのイメージを残してくれました。

これらを考えると、役者業とはいえ、脇役から主演まで、バリエーションの多い女優さんだなという思いがあります。

 

(画像⑨=#551 群衆の中のひとりでの、水木梨恵)

 

(画像⑩=#615 下町の灯、左から水木梨恵、永井玄哉)

 

(画像⑪= #666 剣と女【スペシャルセレクション】、左から浅香光代、水木梨恵)

 

(画像⑫=#413 麻薬【スペシャルセレクション】、左から木下悦子、水木梨恵)

 

(画像⑬=#800 あゝ夫婦 (三船班最終話)【スペシャルセレクション】

左から三原葉子、水木梨恵)

 

 

 

ただ、水木梨恵は、【第3回再放送】で主演として登場したのが #456 ハイビスカスの女くらいで、印象が強い割には主演作が少ない感想を持っていました。ところが、【第4回再放送】の#666 剣と女【スペシャルセレクション】では浅香光代を向こうに回した主演ぶり。また、 #699 春の色 泥棒伝では青木義朗・葉山良二・藤山律子の三者三様の関係を上手く繋げる助演。そして、#783 妻の日記帳では意外な役柄を演じたりと、主演ではないのですが気になる存在感を持った女優さんでありました。

これは、自分が【スペシャルセレクション】を観賞し始めたときにわかったのですが、【第2回再放送】の水木梨恵出演作品には光を放つものが多い印象でした。どちらかというと、立石班・藤島班ストーリーに適したキャラというべきで、作品的には?がつくものの、 #405 愛憎の吊り橋【スペシャルセレクション】#367 鴉 【スペシャルセレクション】では「おっ」という役柄を演じていました。

DVD未収録であった【第2回再放送】の作品群は、「④ 未収録回・欠番回のため未見」に書いた通り、いくつかありますので、これらを観たら、また水木梨恵の評価は上がるのかもしれません。

 

しかし、水木梨恵の映像は、おそらく#800 あゝ夫婦 (三船班最終話)【スペシャルセレクション】が残された最新のものであって、一般的には知れ渡ることはないと思います。ですので、拙稿の画像により、昭和の一時期の一番組で、水木梨恵がきら星のように光った女優のひとりとして認知されれば良いかなあと思う次第であります。

さらに、稿了直前に「水木梨恵の松竹新喜劇・南座での出演歴」がわかったのも、これまたひとつの喜びでもあります。女優引退して久しいと思われますが、何かの拍子に東映chにゲスト出演してほしい方のひとりです。