※ 特別機動捜査隊 まえがき

捜査担当班の詳細については、wiki特捜隊-キャストを参照、また、(本放送)とはNETでの放送、(再放送)とは東映chでの放送を指します。出演者については配役名を略していますが、本文で書くこともあります。なお、出演者をもっと知りたいときは、リスト特捜隊を参照。

また(出演者)は、エンディングで、一列~三列で表示された男優・女優に限定しましたR6.7.24 (出演者)をエンディング表記された「全男優・女優」に訂正

 

【#451  雨の中の慕情】

 

(本放送)1970年6月24日

(再放送)2015年4月2日

(脚本)元持栄美

(監督)田中秀夫

(協力)警視庁

(協賛)無し

(助監督)広田茂穂

(劇中ナレーター)島宇志夫

(捜査担当)立石班

西本捜一係長(鈴木志郎)、鑑察医(仲原新二)、鑑識課員(上田侑嗣)、

鑑識課員(新田五郎)、事務員(森るみ子)、橘部長刑事(南川直)、

荒牧刑事(岩上瑛)、森田刑事(北原隆)、桃井刑事(轟謙二)、

岩井田刑事(滝川潤)、立石主任(波島進)

 

(出演者)

小林さち子、明星雅子、宮浩之、丹羽研二、松原マモル、木田三千雄、里木左甫良、

岸井あや子、大牧正嗣、徳久比呂志、太田紀美子、小山柳子、滝上秀子、南寿美子、

村上不二夫、高木二朗、石浜朗

 

 

(あらすじ)※再放送初回で予告篇が無かったため、当方にて書き出しました

 

コンクリ片で殴打された男の撲殺死体が発見された。捜査に当たる立石班は、身元調査・遺留品から、前夜の出来事―ホテルで逢瀬に浸る男女、ゴーゴークラブで踊る男女、雨の中を歩く男女とそれを脇から覗く男、と関連があるとにらむ。そして、死体の男はホテルからの帰りに殺されたと判明。徐々に犯人を絞りこむ立石班であったが、犯人もまた次への行動に出ようとしていた・・・。

 

(備考)

 

 

(視聴録)

容疑者の一人である重永助教授(石浜朗)が、教え子の佐代子の純真さに魅かれるところがサブストーリーとして展開するのもポイント。この佐代子役の女性、「どこかで見たよなあ」「誰だろう」と悩んで観ていたのですが、ドラマ開始後13分くらいしてクラブ(というか雰囲気は喫茶店)でバイトなのか歌を歌い始めて、歌声を聴いて初めて小林幸子だと気がつきました。この時点での特捜隊は、オープニングでレギュラー出演者表示、エンディングでゲスト出演者表示のスタイルをとっているため、してやられたと感じました。この頃はさち子名義で、1953年生まれですから17歳での出演、目の周りのお化粧でずいぶん変わる人だとも思いました。

 

犯人のトリックを暴くところは、多分にご都合主義的なところがあって感心できません。ただ、「貞淑な女性」「結婚式間近の女性」「酒場で働く女性」を併記することで、犯行動機である「日本の文化の乱れ」に対するアンチテーゼにしたような気がします。それでも、サブストーリーが本筋を飲み込むような流れに不満を持つ人もいるでしょうが、個人的には小林幸子登場で解消できたかなと(笑)ちなみに、小林幸子はこの後も特捜隊に何度かゲスト出演しますが、この回と#556 若い男と 女の坂道(1972年)が印象に残ります。しかし、名実ともにスターダムにのし上がるには、「おもいで酒」ヒットの1979年まで待たなくてはなりません。

 

場面的には、今では見られない警視庁の旧建物が印象的、1977年に解体完了、1980年しゅん工となったようですから、まさに特捜隊とともに歩んできたと感じました。あと、犯行現場が「新宿区四谷3丁目」とナレーションが入りましたが、確か#600前後の回に同じような場所が出てきて「北区十条」と紹介が入ったので、本当のところはわかりません。

 

また、小林幸子の歌う挿入歌、歌詞がまさにラストシーンへのちょっとした味つけに一役買っています。1970年2月のレコードB面発表ですから、当時の事務所のほうから企画提案されての元持栄美脚本だったのかもしれません。

 

初めての再放送視聴でしたが、そこそこ良い作品に巡り合えました。

 

(2017年11月21日、全面追加)