東海道新幹線(その1・東京~名古屋) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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新横浜駅にて。N700系電車です。
  
今回から2回にわたり、日本の二大都市である東京と大阪を結ぶ大動脈、
東海道新幹線を紹介していきます。
   
第1回目は、日本の首都である東京から東海道に沿って西へ進み、富士山などを眺めて東海地方の中心都市である名古屋へ至る
東京~名古屋です。
  
  
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(Yahoo!地図を使用)
   
   
 路線名  区間  営業キロ  実キロ
 JR東海:
 東海道新幹線
 東京~新大阪  552.6km  515.4km
   
   
==== 今回紹介の区間 ====
 区間  営業キロ(実キロ)  備考
 東京~名古屋  366.0km(342.0km)  (※1)(※2) 
(※1)全区間複線、軌間1,435mm。
(※2)電化方式は交流25,000V(60Hz)。
  
  
 踏破達成時  2002年3月.
 撮影時  2014年12月ほか
   
     
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東京駅八重洲口にて。鉄道会館ビルが解体されてスッキリした感じになりました。
東海道新幹線のホームはいちばん八重洲側に位置しています。
八重洲口側にはJR東海系の商業施設とJR東日本系の商業施設が混在しています。
   
  
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東海道新幹線の東京駅は島式ホーム3面6線の構造で(14番線~19番線)、北側には車止めがあります。
18番線・19番線ホームの中央付近床面には起点と方位を示すレリーフがあります。また、同ホームの新大阪方終端部には国鉄総裁だった十河信二のレリーフが飾られた建設碑があります。
尚、西側の14番線、15番線は終端部で左へカーブしていますが、これは国鉄時代に存在した東北新幹線との直通運転計画の名残と言われています。
直通運転計画は東北新幹線との電化方式の違い(周波数が異なる)や民営化により東海道新幹線と東北新幹線で運営会社が別々になった事など、様々な要因で白紙になりました。
   
  
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(上り列車より撮影)
東京を発車すると市街地を高架線で東海道本線、山手線、京浜東北線の電車と並走します。
   
東京都・千代田区から港区へと変わり、在来線の田町駅を過ぎた所で大井車両基地への回送線が左へ分岐します。そして地平に下りて2003年に開業した品川駅に到着します。
   
品川を発車すると品川区へと変わり、東海道本線や山手線などと分かれると今度は住宅街の中を高架や掘割で品鶴線(東海道本線の別線。横須賀線や湘南新宿ラインの電車が走行)と並走します。
   
  
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途中から大田区へと変わり、多摩川を渡ると東京都から神奈川県へ入って、武蔵小杉駅を過ぎた辺りで品鶴線と分かれます。
   
そして横浜市へと変わると短いトンネルを3つ抜けて市街地へ入り、新横浜に到着します。
   
新横浜を出ると住宅の多い丘陵を進み、やがて畑の中、そして田園と風景が変わります。自治体も横浜市~大和市~藤沢市~綾瀬市~藤沢市~海老名市~藤沢市~寒川町と目まぐるしく変わります。
   
  
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相模川を渡ると平塚市へと変わり、右手に丹沢山地を見て田園風景の中を走ります。
   
しばらくすると標高の低い山間部をトンネル主体で駆け抜けます。この間、大磯町~二宮町~小田原市と変わります。やがて御殿場線をオーバーパスして市街地へと入り、東海道本線が寄り添うと小田原に着きます。小田原を発車後は海に山が迫る険しい区間をいくつものトンネルを抜けて走り、真鶴町~湯河原町と南下すると、神奈川県から静岡県熱海市へと変わり、熱海に着きます。この間、明かり区間では車窓左手(A席側)には相模湾が望めます。
   
  
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熱海を発車後は左手に市街地と相模湾を見て走ります。写真には写っていませんが、短いトンネルをくぐると左手に伊東線の来宮駅が見えます。
   
そして東海道新幹線最長の新丹那トンネルをくぐり、函南町へと変わります。新丹那トンネルを抜けると台地を走りますが、この付近には『新幹線』の地名が付いた区域があります。その後は三島市へと変わり、台地から平地に変わると三島に到着します。
   
三島を発車後は長泉町~沼津市~富士市と変わり、富士山麓の丘陵の中を走ります。
   
  
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そして平地に変わると車窓右手(D,E席側)には、晴れていれば富士山がはっきりと望めます。その後、右手にパルプ工場が見えてくると新富士に着きます。
   
新富士を発車後は富士川を渡って山間部のトンネル区間に入り、富士山とはお別れです。山間部で静岡市へと入り、山間部を抜けると清水区の住宅地を走るようになります。東海道本線と並走し、車窓風景が静岡の市街地に変わると静岡に到着します。
   
  
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静岡駅にて。中央に通過線、両端に副本線を持つ相対式ホーム2面4線の構造です。
東海道本線の『のぞみ』通過駅ではこのような構造の駅が多いです(例外あり)。
   
静岡を発車し、安倍川を渡って在来線が一時期使用していた日本坂トンネルを抜けると焼津市へと変わり、志太平野の住宅地の中を走ります。
   
  
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途中から藤枝市内を走り、大井川を渡ると島田市へと変わり、しばらく牧ノ原台地の茶畑を見ながら走ります。島田市~牧之原市~菊川市と変わりますが、島田市と牧之原市の境を通る第一高尾山トンネルの真上には富士山静岡空港があります。
   
そして掛川市へ入ると右手に掛川城が僅かに見えてきて、掛川に着きます。
   
掛川を発車後は磐田原台地の農村風景の中を走り、自治体も袋井市~磐田市と変わります。
   
  
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その後は天竜川を渡って浜松市へと変わり、浜松アクトタワーがそびえ建つ市街地に入ると浜松に着きます。
   
浜松を発車後は住宅地や田園の中を走りますが、途中右側手前へ浜松工場への回送線が分かれて行きます。
  
  
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そして右手に短い間隔でイオンを2店舗連続で見ながら走ると、弁天島地区で浜名湖を通過して、湖西市へと変わると左手にボートレース浜名湖(浜名湖競艇場)を見て走ります。
   
その後は東海道本線と離れて丘陵を走り、静岡県から愛知県豊橋市に入ります。そして東海道本線と並走し、市街地に入ると豊橋に到着です。
   
豊橋発車後は右手に東海道本線や飯田線、名鉄名古屋本線を見ながら田園の中を走り、左へカーブして在来線と離れ、豊川と豊川放水路を渡ると豊川市へと変わります。田園風景の中を走りますが、左手には三河湾を望めます。
   
  
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蒲郡市へと変わり在来線をアンダークロスして山間部をトンネルで通ると蒲郡市内の郊外を走ります。
   
再び山間部を走って幸田町へと変わると東海道本線と交差し、右手に幸田駅が見えます。その後は西尾市~岡崎市と変わり、トンネルのある山間部を離れて三河平野の田園風景の中を走ります。矢作川を渡って安城市へと変わると田園風景や安城市街(右手車窓)を見て走り、東海道本線との交差地点にある三河安城に着きます。
   
  
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三河安城を発車後は知立市~刈谷市と三河平野を走り、大府市へ変わると丘陵を走るようになります。
   
そして名古屋市へ変わると東海道本線と並走しながら名古屋の市街地に入ります。そして笠寺駅北方で左へカーブして東海道本線と一時的に分かれ、市街地の南側を通りますが、車窓には未成線となった南方貨物線の構造物を一部望めます。
   
  
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そして右へカーブして東海道本線などと合流し、名鉄線と並走して右手にJRセントラルタワーズなどの高層ビルが見えてくると間もなく名古屋に到着します。
   
  
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名古屋駅にて。在来線高架ホームの西側に島式ホーム2面4線の高架ホームがあります。西側(太閤口)には駅ビルがなく、下り線ホームからは駅前広場や駅前を一望できます。
   
  
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名古屋駅の太閤口側にて。テレビでもよく出てくる場所です。
駅の外から新幹線ホームが見えます。地下には「新幹線地下街エスカ」があります。
   
ちなみに、名古屋駅は太閤口側よりも東側の桜通口、広小路口側の方が商業施設が充実していて、通行人も多いです。
   
(つづく)  
   
   
==== 乗り鉄の注意点 ====
ご存じの通り、東海道新幹線では速達タイプの『のぞみ』、主要駅停車タイプの『ひかり』、各駅停車タイプの『こだま』、の計3種別が運転されています。
そして約半数の『のぞみ』と一部の『ひかり』は山陽新幹線へ乗り入れていますが、最長でも博多までで、九州新幹線へは乗り入れていません。『こだま』は東海道新幹線内のみの運転で、山陽新幹線の『こだま』とは系統が分割されています。
   
『のぞみ』は基本的に東京~新大阪・岡山・広島・博多の運転で、東京←名古屋・西明石、東京~姫路、品川→博多、名古屋~博多の列車も一部設定されています。
定期列車は概ね毎時4本の運転で、3本が山陽新幹線へ直通します。臨時便を含めると最大で1時間当たり10本運転される日もあります。
停車駅は東京、品川、新横浜、名古屋、京都、新大阪で統一されています。
   
『ひかり』は基本的に東京~新大阪・岡山の運転で、東京~名古屋、新横浜→広島、名古屋~山陽新幹線直通の列車も一部設定されています。
毎時2本の運転で、1本が岡山へ直通し、東海道新幹線内では『のぞみ』停車駅に加えて静岡と浜松、そして一部列車が三島または熱海にも停車し、山陽新幹線内は各駅に停車します。もう1本は東京~新大阪の運転で、『のぞみ』停車駅に加えて小田原または豊橋に停車し、名古屋以西は各駅に停車して『こだま』を補完しています。
   
『こだま』は東京~名古屋・新大阪の運転で、朝晩を中心に東京~三島・静岡・浜松、三島・静岡・名古屋~新大阪の区間列車も一部設定されています。前述の通り各駅に停車しますが、大半の駅で『のぞみ』『ひかり』を待避します。
毎時2本の運転で、名古屋系統と新大阪系統が1本ずつです。
   
使用車両は全て16両編成1,323席で、8~10号車がグリーン車です。
東海道新幹線内ではJR東海・JR西日本の車両ともN700系と改良型のN700A、そして700系が使用されています。
自由席は『のぞみ』が1~3号車、『ひかり』が1~5号車、『こだま』が1~7号車と13~15号車です(『こだま』のみ一部車両が指定席に変更される場合あり)。
また、『のぞみ』と『ひかり』『こだま』では指定席特急料金が異なりますのでご注意下さい(自由席は同額)。
   
『のぞみ』での東京からの大体の所要時間は、名古屋1時間42分、京都2時間20分、新大阪2時間36分、博多5時間9分です。
最速列車ですと東京から新大阪まで2時間22分、博多まで4時間53分です。
   
最後に、東海道新幹線では『青春18きっぷ』や交通系ICカード『 TOICA 』『 Suica 』『 ICOCA 』などは利用できません。会員制の『EX-IC』のみ利用可能です。
また、『フルムーン夫婦グリーンパス』や『ジャパンレールパス』などでは『のぞみ』(九州方面の『みずほ』も含む)は自由席を含めて一切利用できないので要注意です。
   
   
==== のりかえ ====  
 乗換駅  乗換路線
 東京  JR東日本:東北新幹線
 JR東日本:東海道本線、<上野東京ライン>、京葉線
 JR東日本:中央線快速(中央本線)、<横須賀線>総武快速線(総武本線)
 JR東日本:<山手線(上野方面新橋方面) >
 JR東日本:<京浜東北線(大宮方面【北行】大船方面【南行】)>
 
 東京メトロ:丸ノ内線東西線(大手町駅まで徒歩10分)
 品川  JR東日本:東海道本線山手線、<京浜東北線>
 JR東日本:<横須賀線(品鶴線経由)>、東海道貨物線(横浜羽沢経由)。
 
 
 京浜急行電鉄:本線
 新横浜  JR東日本:横浜線。横浜市営地下鉄:ブルーライン(3号線)
 相模鉄道:相鉄新横浜線。東急電鉄:東急新横浜線。
 小田原  JR東日本:東海道本線、<湘南新宿ライン>、東海道貨物線(横浜羽沢経由)。
 小田急電鉄:小田原線。箱根登山鉄道:箱根登山鉄道線【平坦線】
 伊豆箱根鉄道:大雄山線
 熱海
 JR東海:東海道本線(函南方面)
 JR東日本:東海道本線(湯河原方面)伊東線
 アタミロープウェイ(山麓駅まで路線バスで約15分)
 伊豆箱根鉄道:箱根十国峠ケーブルカー(十国峠登り口駅まで路線バスで約40分)
 三島  JR東海:東海道本線。伊豆箱根鉄道:駿豆線
 新富士  
 静岡  JR東海:東海道本線(清水方面島田方面)
 静岡鉄道:静岡清水線(新静岡駅まで徒歩10分)
 日本平ロープウェイ(日本平駅まで路線バスで約40分)
 掛川  JR東海:東海道本線。天竜浜名湖鉄道:天竜浜名湖線【天浜線】
 浜松  JR東海:東海道本線
 遠州鉄道:遠州鉄道鉄道線【西鹿島線】(新浜松駅まで徒歩7分)
 豊橋  JR東海:東海道本線(二川方面岡崎方面)、飯田線
 名古屋鉄道:名古屋本線
 豊橋鉄道:渥美線(新豊橋駅まで徒歩7分)
 豊橋鉄道:東田本線【軌道線】(駅前駅まで徒歩6分)
 三河安城  JR東海:東海道本線
 名古屋  JR東海:東海道新幹線(新大阪方面)
 
  JR東海:東海道本線(大府方面岐阜方面)、稲沢線(貨物線)
  JR東海:中央本線【中央西線】関西本線
 名古屋鉄道(名鉄名古屋駅まで徒歩5分):名古屋本線(豊橋方面名鉄岐阜方面)
 名古屋鉄道(名鉄名古屋駅まで徒歩5分):(犬山線列車)
 近畿日本鉄道(近鉄名古屋駅まで徒歩4分):名古屋線
 名古屋市営地下鉄:東山線(徒歩6分)、桜通線(徒歩5分)
 名古屋臨海高速鉄道:西名古屋港線【あおなみ線】(徒歩4分)
  
(参考:Wikipedia)