![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/d2/18/j/o0550041214425452032.jpg?caw=800)
愛知県三河地方の豊橋から東海道沿いに北西へと進み、中京圏最大の都市である名古屋市を経て岐阜県の県庁所在地・岐阜市にある名鉄岐阜駅へ至る名鉄の大黒柱となる路線、
名鉄名古屋本線を順次紹介していますが。
最終の第3回目となる今回は、名鉄最大のターミナル駅である名鉄名古屋駅から濃尾平野を北北西へ進み、木曽川を渡って岐阜県の県庁所在地である岐阜市の中心部にある名鉄岐阜駅へ至る
名鉄名古屋本線を順次紹介していますが。
最終の第3回目となる今回は、名鉄最大のターミナル駅である名鉄名古屋駅から濃尾平野を北北西へ進み、木曽川を渡って岐阜県の県庁所在地である岐阜市の中心部にある名鉄岐阜駅へ至る
名鉄名古屋~名鉄岐阜です。
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/fe/88/p/o0640048014425452070.png?caw=800)
路線名 | 区間・営業キロ | 備考 |
名古屋鉄道:名古屋本線 | 豊橋~名鉄岐阜(99.8km) | 直流1,500V電化。軌間1,067mm |
今回紹介の区間
区間 | 営業キロ | 備考 |
知立~名鉄名古屋 | 31.8km | (※1)全区間複線 |
踏破達成時 | 1999年3月 |
撮影時 | 2011年5月ほか |
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/72/ad/j/o0550041214425452089.jpg?caw=800)
ラッシュ時はもとより、昼間帯でも2~3分間隔で次々と列車が到着しては発車する場面は圧巻です。
また、名鉄名古屋駅の地上部分には名鉄百貨店があり、南側には名鉄バスターミナルや近鉄パッセ、北側にはJR名古屋駅(セントラルタワーズ)があります。
2027年にリニア中央新幹線が東京・品川~名古屋で先行開業する予定で、それに連動して名鉄名古屋駅や名鉄百貨店も再開発される可能性があります。
名鉄名古屋を発車するとJR名古屋駅の東側を通って市街地の地下を北上していき、愛知県名古屋市中村区から西区へと変わります。そして名古屋市営地下鉄東山線と交差すると地上へ出て一気に高架区間となり、左側にJR東海道本線と東海道新幹線を見て北西へ走ると栄生(さこう)に着きます。
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/47/e8/j/o0550041214425452102.jpg?caw=800)
やがて右へカーブしてJR線と分かれると住宅街の中を北北東へ走り、県道67号線(旧国道22号・美濃路)をオーバーパスすると東枇杷島に着きます。東枇杷島を発車後は左へカーブしますが、右手には築堤がやや広い場所があります。これは戦前のターミナル駅だった押切町へ向かっていた旧線跡の名残であります。その後は庄内川を渡り、名古屋市から清須市へと変わります。
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/c8/da/j/o0550041214425452127.jpg?caw=800)
西枇杷島を発車後は東海道本線と東海道新幹線をアンダークロスし、住宅街の中を西へ走ると二ツ杁に着きます。二ツ杁を発車後は右へカーブして築堤へと上がり、新川橋に着きます。
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/12/a7/j/o0550041214425452148.jpg?caw=800)
そして右手に工場を見て走ると須ヶ口に到着します。
須ヶ口を発車すると右へカーブして、左へカーブする津島線と分かれます。その後は県道127号線をアンダーパスして、農地も見られる住宅地を北北西へ走ると丸ノ内に着きます。丸ノ内を発車後は左へカーブして築堤高架区間になり、五条川を渡ると市街地へと入り、地平区間になると新清州に着きます。
新清州を発車後は線形が良くなります。住宅地の中を北西へ走り、名古屋第二環状自動車道【名二環】をアンダーパスしますが、名二環の側道である国道302号線とは踏切で交差します。その後は稲沢市へと変わり、田園の混在する住宅地の中を走ると東海道新幹線をアンダークロスして大里に着きます。
新清州を発車後は線形が良くなります。住宅地の中を北西へ走り、名古屋第二環状自動車道【名二環】をアンダーパスしますが、名二環の側道である国道302号線とは踏切で交差します。その後は稲沢市へと変わり、田園の混在する住宅地の中を走ると東海道新幹線をアンダークロスして大里に着きます。
![イメージ 7](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/51/16/j/o0550041214425452165.jpg?caw=800)
奥田を発車後も田園風景の中を走りますが、市街地へ入ると右へカーブして国府宮に到着します。尾張大国霊神社(国府宮神社)への最寄駅で、「国府宮はだかまつり」が有名です。
国府宮を発車すると住宅地を通った後に田園地帯の中を北へ走るようになり、島氏永に着きます。島氏永を発車後は一宮市へと変わり、上り線ホームを見ながら走りますが、当駅は下り線ホームが稲沢市、上り線ホームが一宮市に設置されています。
![イメージ 8](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/de/5b/j/o0550041214425452177.jpg?caw=800)
妙興寺を発車後は左へカーブして高架区間のまま市街地へと入り、左側から尾西線と合流し、右側を走るJR東海道本線と並走するようになると程なくして名鉄一宮に到着します。
![イメージ 9](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/40/f6/j/o0550041214425452207.jpg?caw=800)
名古屋本線は東側の2~4番線を使用します(1番線は尾西線が使用)。中央の3番線は主に当駅折り返し列車が使用します(例外あり)。
また、駅の西側の駅ビルでは、名鉄百貨店一宮店が営業しています。
さらに、東側にはJRの尾張一宮駅があり、名鉄線ホームからも見えます。かつてはJRと改札を共用していましたが、高架化により分離されました。
名鉄一宮を発車すると玉ノ井へ向かう尾西線が左へ分かれ、引き続き東海道本線と並走して北北西へ走ります。地平区間になり、右手に日本毛織の工場などを見ながら走ると今伊勢に着きます。
![イメージ 10](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/cb/a9/j/o0550041214425452229.jpg?caw=800)
石刀を発車後は県道190号線(旧国道22号・岐阜街道)をアンダーパスして、東海道本線が右へ離れていきます。その後は東海北陸自動車道をアンダーパスして、市街地へ入ると新木曽川に到着します。
新木曽川を発車後は住宅地の中を北北西へ走り、黒田に着きます。駅の西側にはイオンモール木曽川があり、当駅の乗降客が激増しました。黒田を発車後は田園の混在した住宅地の中を走り、左へカーブすると築堤高架になり、木曽川堤に着きます。
木曽川堤駅の少し南側には名鉄尾西線の終着駅だった木曽川港駅(貨物駅)がありましたが、戦時中の1944年に不要不急路線として休止され、以後復活することなく1959年に廃止されました。
名鉄尾西線・玉ノ井~木曽川橋~木曽川港間の廃線跡探訪記事はこちら。
![イメージ 11](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/11/49/j/o0550041214425452249.jpg?caw=800)
木曽川を渡り終えると右へカーブして東笠松駅跡を通過します。
![イメージ 12](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/f2/d8/j/o0550041214425452273.jpg?caw=800)
笠松を発車すると岐南町へと変わり、右手に水路を見ながら住宅地の中を北北東へ走ります。左へカーブして田園の混在した住宅地の中を走り、国道21号線(岐大バイパス)をアンダーパスすると岐南に着きます。
![イメージ 13](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/f2/6e/j/o0550041214425452302.jpg?caw=800)
かつては岐阜方面のみ待避線を持つ2面3線の構造でした。さらに昭和55年(1980年)までは、やや岐阜方で境川駅として営業していました。
岐南を発車後は左へカーブしながら境川駅跡を通過し、岐阜市へと変わると境川を渡ります。その後は右へカーブして住宅街へと入り、右手に茶所検車区を見ながら走ると茶所に着きます。茶所を発車後は左へカーブして新荒田川を渡りますが、右手には東海道本線の高架橋が見えます。
![イメージ 14](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/9e/1d/j/o0550041214425452316.jpg?caw=800)
加納を発車後は住宅の密集した市街地の中を西北西へ走り、やがて築堤高架区間になると右へカーブして、一時的に単線区間になると東海道本線・高山本線をアンダークロスします。その後は4線になり、終点の名鉄岐阜に到着します。
![イメージ 15](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/b3/22/j/o0550041214425452336.jpg?caw=800)
JR線の高架橋をくぐる部分の周辺のみ単線になっています。かつてはここの橋梁の下に地平時代のJR線が通っていました。
JR線が高架化された後も複線化されずに現在に至っています。
ちなみに元々複線だったようで、少し手を加えれば複線に戻せるとは思いますが、現状は単線でも問題ないのでしょうか?
![イメージ 16](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/35/19/j/o0550041214425452356.jpg?caw=800)
名古屋本線は頭端式ホーム2面4線の高架駅です。終端部に改札口があり、改札手前を右へ曲がると各務原線への連絡通路です。
![イメージ 17](https://stat.ameba.jp/user_images/20190604/15/s-limited-express/c2/c4/j/o0550041214425452379.jpg?caw=800)
駅ビルは2階建てでイクト(ECT)と呼ばれており、元々名鉄系だったスーパー『パレマルシェ』などが入居しています。
将来的に名古屋本線の岐南~名鉄岐阜間の高架化計画があり、その関係で仮設ビルのような建物になっています。
尚、以前はターミナル駅らしい駅ビルが存在していて、名鉄系の新岐阜百貨店が入居していました。
最後に、現在の名鉄岐阜駅前は随分と閑散としていますが、
私が幼い頃は前述の新岐阜百貨店をはじめ駅前にはダイエーやジャスコがあり、さらにパルコもありました。
また、写真手前側の道路には2005年3月まで岐阜市内線の新岐阜駅前駅がありました。
私が幼い頃は前述の新岐阜百貨店をはじめ駅前にはダイエーやジャスコがあり、さらにパルコもありました。
また、写真手前側の道路には2005年3月まで岐阜市内線の新岐阜駅前駅がありました。
そして、名鉄岐阜駅の北約1kmの場所には繁華街の「柳ヶ瀬」があり、京都近鉄百貨店や長崎屋もありました。手前の徹明町にはバブル期に名鉄系のメルサもオープンしました。
しかし、中心市街地にあったこれらの商業施設は全て撤退してしまい、市街地が空洞化した印象があります。
ちなみに、柳ヶ瀬にある高島屋は今も頑張っています。
ちなみに、柳ヶ瀬にある高島屋は今も頑張っています。
名古屋本線の当該区間では快速特急(一部特別車)、特急(一部特別車)、急行、準急、普通の各種別列車が運転されています。また、常滑線・中部国際空港方面へ直通する列車として一部特別車特急と全車特別車の空港アクセス列車『ミュースカイ』も設定されていますが、名鉄名古屋~名鉄岐阜では『ミュースカイ』は朝と夕方以降のみの運転です。
データイムは豊橋~名鉄岐阜の快速特急・特急と中部国際空港~名鉄岐阜の特急が各2本ずつ運転されていて、豊橋~岐阜系統は下りが特急で上りが快速特急となっているので要注意です。また、中部国際空港系統は全て特急ですが、快速特急・特急とも名鉄名古屋~名鉄岐阜では停車駅は同一です。尚、名鉄名古屋以東では豊橋~新鵜沼の特急・快速急行が計毎時2本加わり、豊橋方面でも特急系統が毎時4本確保されています(神宮前・金山で乗換可能。接続良好)。尚、新鵜沼系統は下りが快速特急で上りが特急となります。
急行は豊橋~名鉄岐阜の全線通し系統と豊川稲荷~名鉄一宮の豊川線系統が毎時2本ずつの運転で(豊川線系統は朝と夕方以降、準急になります)、名鉄一宮~名鉄岐阜では代わりに特急系統が新木曽川と笠松に停車しています(現在は両駅とも正式な特急停車駅に昇格しました)。また、名鉄名古屋~須ヶ口では津島線系統の列車も運転されていて、一部が準急・急行・特急として通過運転を実施しています。また、笠松~名鉄岐阜では早朝と夕方以降に羽島線直通系統が加わります。
普通列車は昼間帯で毎時4本の運転が原則ですが、東枇杷島~須ヶ口では2本しか運転されないので注意が必要です。運転系統は名鉄名古屋~須ヶ口が西尾線~津島線系統の毎時2本のみですが、名鉄名古屋~東枇杷島(枇杷島分岐点)では犬山線系統の毎時4本が加わります。須ヶ口~名鉄岐阜は毎時4本の区間運転で、笠松~名鉄岐阜では早朝・深夜に羽島線直通系統が加わります。尚、データイムは須ヶ口で系統分断されているので、名鉄名古屋~新川橋間の普通停車駅と丸ノ内~名鉄岐阜間の普通停車駅との相互利用の際は必ず須ヶ口で乗換が必要です。
使用車両は、一部特別車特急・快速特急が1000系-1200系(1030系-1230系)、2200系、1700系-2300系の6連で、朝夕を中心に岐阜方に2連の1800系(1850系)、3100系、3150系が増結されます。急行以下は3扉通勤車が中心で、豊橋への送り込み列車には前述の特急用車両が使用されます。また、ミュースカイには2000系(4連または8連)が使用されます。
名鉄名古屋からの特急での所要時間は、名鉄一宮16分、名鉄岐阜29分で、JRの快速系統に水を開けられている上に普通列車よりも遅いのが痛すぎます。
この区間ではJRとのスピード競争を諦めて、途中駅重視のダイヤになっています。
この区間ではJRとのスピード競争を諦めて、途中駅重視のダイヤになっています。
乗換駅 | 乗換路線 |
(名鉄名古屋駅) | 名古屋鉄道:名古屋本線(豊橋方面)、犬山線 (快速急行以上の乗換) |
(名鉄名古屋駅) | 近畿日本鉄道(近鉄名古屋駅):名古屋線 |
(名鉄名古屋駅) | 名古屋臨海高速鉄道(名古屋駅):西名古屋港線【あおなみ線】 |
(名鉄名古屋駅) | 名古屋市営地下鉄(名古屋駅):東山線、桜通線 |
(名鉄名古屋駅) | JR東海(名古屋駅):東海道新幹線(東京方面、新大阪方面) |
(名鉄名古屋駅) | JR東海(名古屋駅):東海道本線(静岡方面、米原方面)、稲沢線(貨物線) |
(名鉄名古屋駅) | JR東海(名古屋駅):中央本線【中央西線】、関西本線 |
栄生駅 | 名古屋鉄道:犬山線 (主に急行・準急の乗換) |
東枇杷島駅 | 名古屋鉄道:犬山線 (普通列車同士の乗換のみ。不便です) |
(枇杷島分岐点) | 名古屋鉄道:犬山線 (駅ではないので乗換不可) |
須ヶ口駅 | 名古屋鉄道:津島線 |
名鉄一宮駅 | 名古屋鉄道:尾西線。JR東海:東海道本線 |
名鉄一宮駅 | 名古屋鉄道:一宮線の廃線跡 (東一宮駅跡まで徒歩7分) |
笠松駅 | 名古屋鉄道:竹鼻線 |
名鉄岐阜駅 | 名古屋鉄道:各務原線、(田神線列車【2005年廃止】) |
名鉄岐阜駅 | JR東海(岐阜駅まで徒歩7分):東海道本線、高山本線 |
名鉄岐阜駅 | 名古屋鉄道:岐阜市内線(新岐阜駅前電停。2005年廃止) |
名鉄岐阜駅 | 金華山ロープウェー (金華山麓駅まで岐阜バスで約15分) |
名鉄岐阜駅 | ロマンスリフトの廃線跡 (山麓駅跡まで徒歩20分) |
(参考:Wikipedia)