今回は、岐阜県岐阜市の中心部にそびえる、岐阜城のある金華山一帯南部に位置する瑞龍寺山(通称:水道山)に架けられていた2人乗りのリフト路線、
ロマンスリフトの廃線跡について簡単に紹介しようと思います。
ロマンスリフトの廃線跡について簡単に紹介しようと思います。
尚、ロマンスリフトは昭和34年(1959年)に開業しましたが、廃止時期は不明です。
山頂駅にあったプラネタリウムが昭和59年(1984年)に閉館したとのことなので、
ロマンスリフトが廃止となったのは昭和59年以前でしょうね。
山頂駅にあったプラネタリウムが昭和59年(1984年)に閉館したとのことなので、
ロマンスリフトが廃止となったのは昭和59年以前でしょうね。
また、訪問が2008年と少々昔ですが、ご了承下さい。
(Yahoo!地図を使用)
(「(カラー空中写真)国土交通省」昭和57年度<ccb-82-1_c14a_24>を引用・編集)
区間 | 全長 | 高低差 | 方式 |
山麓駅~山頂駅 | 不明 | 不明 | 不明(2人乗りリフトだったようです) |
訪問・撮影時 | 2008年11月 |
名鉄岐阜駅から徒歩20分あまり(旧・徹明町駅からは5~6分)、山麓駅の近くまで来ました。
山の稜線が窪んでいるところにロマンスリフトが通っていたと思われます。
山の稜線が窪んでいるところにロマンスリフトが通っていたと思われます。
山麓駅は、柏森公園にあったというボウリング場の奥(北側)にありました。
現在はこの周辺が整備され、柏森公園の範囲が拡大されたようです。
現在はこの周辺が整備され、柏森公園の範囲が拡大されたようです。
廃線跡をそのまま登りたかったのですが、とてもムリそうだったので、廃線跡の西側に整備されている遊歩道を歩いて登りました。
道中、遊歩道は所々で廃線跡の近くを通りました。中でも、廃線跡が切り通しを通っている区間は木々に遮られることなく見ることができ、残っていた支柱を撮影することができました。
道中、遊歩道は所々で廃線跡の近くを通りました。中でも、廃線跡が切り通しを通っている区間は木々に遮られることなく見ることができ、残っていた支柱を撮影することができました。
その後、遊歩道は心霊スポット(?)として有名な鶯谷トンネルの南側まで大きく迂回して、山頂駅跡へ到達しています。
そして、プラネタリウムや水道山山上遊園地の跡地が展望台へと変貌した山頂駅跡の西側にある階段を下りると、山頂駅部分には3連続の支柱が残されていました!
そして、プラネタリウムや水道山山上遊園地の跡地が展望台へと変貌した山頂駅跡の西側にある階段を下りると、山頂駅部分には3連続の支柱が残されていました!
少し廃線跡を下りて山頂駅部分を撮影しました。支柱は青系の塗装がされていたようですが、長年放置された過程でほとんどが剥がれ落ちていました。
上の写真と同じ地点より山麓駅方を望む。廃線跡にはまだ木が生えていないようですが、自然に還りつつあります。
山頂駅のりばから山上遊園地・プラネタリウムへアクセスする階段は残っていました。
石垣は名鉄のホームなどで見かけるものと形状が似ています。
石垣は名鉄のホームなどで見かけるものと形状が似ています。
山上部の駐車場より山上遊園地・プラネタリウム跡を望む。
跡地は整備されて展望台になりました。
跡地は整備されて展望台になりました。
その展望台より山麓駅方を望む。市街地の素晴らしい風景を望めます。
中央に見える高層ビルは「岐阜シティ・タワー43」です。
また、岐阜城や長良川も望めますが、ここからでは岐阜城へは行けません。
岐阜城へは岐阜公園から金華山ロープウェー利用です。
中央に見える高層ビルは「岐阜シティ・タワー43」です。
また、岐阜城や長良川も望めますが、ここからでは岐阜城へは行けません。
岐阜城へは岐阜公園から金華山ロープウェー利用です。
実は私、昭和58年頃には岐阜県に住んでいて、一度プラネタリウムへ行ったそうですが記憶にありません(行っていないかもしれませんが…)。
ロマンスリフトにも乗った記憶がないので、おそらく自動車で行ったのでしょう。
ロマンスリフトにも乗った記憶がないので、おそらく自動車で行ったのでしょう。
ロマンスリフトが岐阜城の近くにあればもっと長続きしていたかもしれません。市街地には近いものの、場所がいささか中途半端だったようにも思えます。
また、遺構は案外残っていましたが、廃線跡を歩くのは困難でした。また、マダニの恐怖もあるので、ロマンスリフトの廃線跡を調査される際は、長袖着用など十分な対策が必要です。
(参考:岐阜の街いろいろの館①、いるか書房別館、やまちゃんのブログ、Wikipedia)