『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


今回の【駅】シリーズは、
京都府大山崎町の南西端、大阪府島本町との府境付近に形成された住宅地に位置する東海道本線【愛称:JR京都線】の駅で、神戸方(西)にある通称・サントリーカーブが撮影名所になっている、
山崎駅 (やまざきえき。Yamazaki Station) です。  
  
  
駅名  
山崎駅 (JR-A 36) 
 
所在地  
京都府乙訓郡大山崎町 (神戸方の一部は大阪府三島郡島本町に跨がっています)  
 
乗車可能路線  
JR西日本:東海道本線 【愛称:JR京都線】  
 
隣の駅  
京都方・東京方……長岡京駅  
大阪方・神戸方……島本駅 (大阪府)  
 
訪問・撮影時  
2021年10月  
 
 
駅概要 (2021年10月時点)  
駅形態……………斜面にある地平駅(1876年追加開業)。
駅舎………………南側崖下に1927年改築の平屋建て木造駅舎があります。
出入口……………南側のみ。北からは約180m東or約480m西の踏切を渡って南側へ。
バリアフリー……駅出入口に段差なし。改札~各ホーム間にエレベーター有。
点字ブロック……正面口~改札~各ホーム間に設置。
駅前広場…………○(ロータリー無し、バス停留所・タクシー乗り場あり)。
 
 



駅舎です。北方向を望む。
1927年(昭和2年)に改築された木造駅舎をリニューアルして使用しています。
出入口は南側の正面口と東側の通用口があり、いずれも段差がありません。
写真は正面口側から撮影しています。
正面口前には電話ボックス・飲料自動販売機・証明写真発行機があります。
また、ロータリーはありませんが小さな駅前広場があり、正面口前にタクシー乗り場が、写真右側の妙喜庵(寺院)前にバスのりばがあります。
 
 

駅舎の左隣にはコンビニエンスストアがありますが、、山崎だけに「デイリーヤマザキ」ですww
デイリーヤマザキ側も狙って出店したかもしれませんw
北を望む。
 
 


正面口駅前です。南方向を望む。
駅南側一帯は古くからの住宅街が広がっていて、商店も一定数見られます。
但し狭い道路が多いです。
約250m東には阪急京都本線の大山崎駅があり、山崎駅の強力なライバルになっていますが、京都方面は目的地により使い分けが可能です。
阪急線は東海道新幹線と並走しており、それらの向こう側(南東側)を淀川が流れています。
 
 

正面口駅前です。西を望む。
駅前から西(写真奥)へ路地が延びており、ここを通ると150mほどで府境を越えて大阪府三島郡島本町に入ります。小さな水路が府境になっています。
山崎駅は京都府内にありますが、駅前の住宅街は大阪府側と一体になっています。
大阪府島本町側には、約600m西のJR京都線北側にサントリー山崎蒸溜所があります。ジャパニーズ・ウイスキーの蒸留所で、製品は「山崎」が有名です。
その山崎蒸留所前でJR京都線はカーブを描いており、撮影名所になっています。このカーブは通称「サントリーカーブ」と呼ばれています。
 
 

駅舎東側に開口している通用口です。西を望む。左前方に正面口があります。
駅北側の天王山方面へのアクセスに便利な出入口です。
段差はありませんが、点字ブロックは未設置です(正面口にはあります)。
 
 

通用口前には、小さな公衆トイレがあります(多機能トイレはありません)。
右側の小さな建屋が公衆トイレで、左側の三角屋根の建屋は改札内のトイレです。
北を望む。左手に通用口があります。
 
 

通用口の南側、駅前広場南東側の妙喜庵前にバスのりばがあります。
駅前広場が狭いため、バック停車の形になります。そのため、一般車が駅前広場に適当に駐車してしまうと、バスの迷惑になる可能性があります。
東を望む。左手が駅舎です。
 
 

通用口駅前です。東を望む。
線路沿いに2車線の道路が延びていて、約180m先のニップラ工場前で左へ曲がり、JR京都線の踏切を渡って線路北側へ抜けます。
駅裏の線路北側は、山崎の合戦の舞台となった天王山の斜面で、線路近くの山麓の斜面は住宅地になっていますが、中腹まで行くと未開発の山林が広がっていて、その直下を名神高速道路の天王山トンネルが通っています。天王山は標高270mの低山で、気軽に登ることができるため山崎駅はハイキング客の利用も多いです。
また、天王山の中腹近くには「アサヒグループ大山崎山荘美術館」があります(敷地入口まで約500m、さらに250mほど歩いて美術館入口に到達します)。入館まで上り坂が続くので、足腰の弱い方はご注意下さい。
 
 

こちらはホームより駅北側を撮影。
バックにそびえる天王山の山麓側斜面が宅地化されています。
 
 


改札口です。上写真は北を、下写真は西を望む。
南に正面口があり、東に通用口があります。
 
駅員配置………あり(業務委託駅。無人時間帯あり。
          改札内外にきっぷ確認機能付きインターホン有)。
自動改札機……あり(3通路)。
ICカード………利用可能(『ICOCA』エリア内)。
有人通路………あり(窓口に面した左端自動改札通路を兼用。点字ブロック設置)。
幅広通路………あり(窓口に面した左端自動改札通路)。
窓口……………あり(改札窓口のみ)。
自動券売機……あり(改札から離れた右手前。ICチャージ可。
         『みどりの券売機プラス』を併設)。
自動精算機……あり(ICチャージ可)。
トイレ…………改札内(多機能トイレ併設)、改札外通用口前(多機能トイレなし)。 
改札外設備……電話ボックス・飲料自動販売機(駅舎外)。
改札外設備……ベンチ・駅スタンプ(駅舎内)。  
改札内設備……AED(自動体外式除細動器)、コインロッカー。  
売店……………なし(昔は駅舎内改札外にあったと思われます)。  
コンビニ………なし(駅舎西隣に「デイリーヤマザキ」あり)。
 
そして改札を通ると築堤下をくぐる地下道に入り、階段またはエレベーターで築堤上にある各ホームへと上がる形です。
山崎駅はバリアフリーに対応しています。
 
 

改札口前より通用口を望む。東を向いて撮影。
駅舎内にはベンチが3人分だけ置かれています。
左前方はどう見てもキヨスクの跡地で、今は「iおおやまざき なび」と銘打って、地元(大山崎町)関連のパンフレットが置かれていて、地元PRの目的と思われるモニターが設置されています。
 
 

下り2番のりばに設置されている吊下式駅名標です。電照式で、光源は蛍光灯と思われます。
JR西日本の標準デザインで、下部はJR京都線のラインカラーかつJR西日本のコーポレートカラーである青色に塗られています。
山崎駅の駅ナンバリングは「JR-A 36」ですが、この駅名標には記載されておらず、柱に掛けられている縦型の駅名標のみに記載されています。
 
 

こちらは下り1番のりばに設置の建植式駅名標です。非電照式と思われます。
反射材を使用しているため、夜間に光を当てると反射します。
 
 



駅構造……斜面にある地平駅(東北東~西南西方向)。カーブ地点にホームあり。
配線………島式ホーム2面4線。
 
右ホーム(南)が右から1番のりば(急行線の下り外側線)、2番のりば(緩行線の下り内側線。高槻以西快速運転の列車を含む普通が発着)の順、左ホーム(北)が右から3番のりば(緩行線の上り内側線。高槻まで快速運転の列車を含む普通が発着)、4番のりば(急行線の上り外側線)の順です。新快速、特急、貨物列車、平日朝の下り快速は外側線を通過しますが、京都~高槻間も通過運転をする快速は内側線を通過するので、注意が必要です。
また、1番のりばと4番のりばは列車の発着がないため、危険防止のため線路際に安全柵が設置されています。普段は客扱いできませんが、非常時に停車した際に備えて開閉可能な部分があります(4扉車に対応と思われます。3扉車などが緊急停車した場合、通常は客扱いが不可能と思われます)。
ちなみに下りが高槻・大阪・神戸・西明石・姫路方面、上りが京都・草津・米原・東京方面です。
そして、1番のりばの左側には貨物列車などが使用する待避線があります。
 
ホーム有効長……20m車12両分(12両編成の高槻以西快速列車の停車に対応)。
ホームドア………なし(2021年10月時点)。
ホーム幅…………駅の規模を考慮すると標準レベルです。
上屋(屋根)………中ほど東京寄り(奥側)の3.5両分のみ。雨天時は要注意。 
ホーム上設備……ベンチ、飲料自動販売機、空調完備の待合室。
 
ホーム中ほど東京寄りの南側崖下に駅舎・改札口があります。
また、1枚目の写真の50mほど前方に大阪府と京都府の府境があります。ホーム神戸方(手前側)の一部は大阪府三島郡島本町へ入り込んでいます。
1枚目の写真は大阪府側から撮影していることになります(2枚目と3枚目は京都府側にて撮影)。
 
1枚目と2枚目は3番のりばより、3枚目は4番のりばより、全て京都方・東京方を望む。
 
 

1・2番のりばの神戸寄りにある、京都府と大阪府の府境標です。
県境の駅は複数見られますが、府同士の境界駅はそもそも府自体が京都と大阪にしかないため、大変珍しいです。
 
 



1枚目と2枚目は2番のりばより、3枚目は1番のりばより、全て大阪方・神戸方を望む。
左から下り待避線、1番のりば(下り外側線)、2番のりば(下り内側線)、3番のりば(上り内側線)、4番のりば(上り外側線)の順です。
右側(北側)は天王山の山裾が迫ってきています。山崎駅はJR京都線で最も山に近い駅と言えるでしょう。
 
 

1・2番のりばより京都方・東京方を望む。
ホーム途中からの左カーブが続いています。
 
右側から下り待避線(写真奥で下り外側線から分岐)、下り外側線、下り内側線、上り内側線、上り外側線の順で、方向別複々線になっています。草津駅まで複々線が続きます。
この先、左へカーブしながら住宅街の中を走ると、右から来た阪急京都本線を乗り越して進路を北寄りに変えます。その後は少しだけ左側を阪急京都本線が並走するようになりますが、こちらが右へカーブして阪急線と離れるとすぐ、阪急線と一緒に名神高速道路の橋梁をくぐります。その後、田園と住宅が混在した中を北東へ走ると小泉川を渡って長岡京市に変わり、京都縦貫自動車道をくぐると左へカーブしながら住宅地の中へ入っていきます。そして進路を北北東に取り、市街地に入ると長岡京駅へと至ります。
 
 


4番のりばより大阪方・神戸方を望む。
左カーブ(サントリーカーブ)入口の右側にサントリー山崎蒸留所があります。写真に山崎蒸留所を入れたいのであればこちらの3・4番のりばではなく左側の1・2番のりばで撮影して下さい。
また、撮影位置はホーム端で、大阪府三島郡島本町です。
 
左から下り外側線、下り内側線、上り内側線、上り外側線の方向別複々線で、山陽本線の新長田駅手前までこの配置が続き、さらに先の西明石駅までは緩行線が左、急行線が右の線路別複々線になっています。
この先、右に天王山が迫る形で住宅地の中を西へ走り、右手にサントリー山崎蒸留所が現れると左へカーブして進路を南西に変え、水無瀬川を渡ります。その後は畑が残る住宅地の中を走り、やがて住宅が密集してくるようになると、2008年に開業した新駅・島本駅へと至ります。
 
 
あとがき  
下車(乗車)時・・・2021年         
 
複々線区間内にある普通列車(高槻以西快速列車を含む)の停車駅で、外側線にもホームがあり島式ホーム2面4線ですがフェンスで閉鎖され、内側線しか使用していません。南側の崖下に1927年改築のレトロな駅舎が鎮座しています。駅前は府境に広がる住宅地で、ホームには府境が表示されていますが、駅前はどこに境界があるのか分からないくらいです(実際は細い水路が府境になっていて分かりやすいですが)。約250m東には阪急京都本線の大山崎駅があります。そしてシャレが効いているのか、駅前のコンビニはJR西日本が提携しているセブン-イレブンではなく、山崎ゆえデイリーヤマザキですw
  
鉄路のみでのアクセス(ルートは一例です)    
東京から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。
       東海道新幹線で京都まで、JR京都線の普通に乗継。 
梅田から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。
       JR京都線の快速(高槻以遠普通)または普通に乗車。
 
食料・飲料 (500m以内)  
コンビニ・・・・・・あり (駅前に「デイリーヤマザキ」があります)    
飲食チェーン店・・・なし (1km県内に店舗はありません)  
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。JR京都線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は山崎駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:JR西日本のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)