豊橋鉄道渥美線(愛知県豊橋市~田原市。2013年6月訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

イメージ 1
新豊橋駅にて。1800形のカラフルトレインである1807号「菜の花」(左)と、1804号「ひまわり」(右)です。

  

今回は、愛知県は東三河の中心都市である豊橋市から渥美半島を南西へと進み、田原市の中心地にある三河田原駅までを結ぶ生活路線、
豊橋鉄道渥美線を紹介します。

  

尚、渥美線はかつて名鉄の一支線であった時期がありましたが、1954年に豊橋鉄道へ譲渡されました。
また、戦前は三河田原より先、黒川原まで営業していましたが、戦時中に不要不急路線として廃止となりました。
さらに、黒川原から伊良湖岬の近くにある堀切まで国鉄により工事が着工されましたが、やはり戦局悪化で中止となり、未成線となりました。
⇒三河田原~黒川原の廃線跡探訪の記事はこちら

  
  

イメージ 2
(Yahoo!地図を使用)  

  

  

路線名   区間   営業キロ  備考  
豊橋鉄道:渥美線  新豊橋~三河田原  18.0km   全線単線・直流1,500V電化。軌間1,067mm  
  
  
踏破達成時・撮影時   1999年8月  
撮影時   2013年6月  

  

  

イメージ 3
新豊橋駅はJRや名鉄の豊橋駅からは少し南側へ離れた場所にあります。
現駅は再開発によって2008年に移転開業しました。それ以前は現駅の東側の狭い場所にある単式ホーム1面1線の狭い駅でした。


 

イメージ 1
新豊橋駅は頭端式ホーム1面2線で、改札外からホームまで段差がなくバリアフリー構造になっています。
ホームの上屋は3両分あり、良心的です。

 

新豊橋を発車するとJR東海道本線を右に見ながら市街地を南へ進みます。市道の陸橋を潜ると右手に広い構内が現れますが、これは花田信号所で、かつては貨物列車の操車場でしたが、現在は車両の搬入や留置に使用されています。そして花田信号所を過ぎるとすぐに柳生橋に着きます。最近までモダンな駅舎が現役でしたが、既に取り壊されてしまいました…。
柳生橋を発車後は柳生川を渡り、右へカーブして東海道本線をオーバーパスし、その後すぐに東海道新幹線をアンダーパスして小池に到着します。


 

イメージ 4
小池を発車すると住宅地を走りますが、やがて下り勾配で地下区間へと進みます。

 

そして国道259号線と愛知県道502号線(豊橋環状線)をアンダーパスした後に上り勾配で地上へ戻り、愛知大学前に到着します。その愛知大学の豊橋キャンパスは車窓左側に広がっています。

 

愛知大学前を発車すると国道259号と並走しながら左右に学校が林立する学園地帯を南下し、やがて住宅地へと戻ると南栄に着きます。その後は高師緑地内の木々の中をしばらく走りますが、そこを抜け出ると高師に到着します。


 

イメージ 5
高師を発車すると左手に車庫を見ながら住宅地内を走ります。

 

その後、カーブしながら切り通しを下ると田園地帯へと出て芦原に着きます。
芦原からは一気にローカル風景へと変わります。梅田川を渡り、田園地帯を進むと植田に着きます。その後は丘陵地を進み、向ヶ丘を過ぎると沿線に住宅が増えてきます。そして国道23号線(豊橋バイパス)をアンダーパスすると右へカーブして針路を西寄りへと変え、大清水に到着します。


 

イメージ 6
大清水を発車すると再び農村地帯へと入り、畑やビニールハウスを見ながら進みます。

 

やがて左手に見える留置線の跡地のようなものを見ながら通過すると住宅地へと入り、老津に着きます。
老津を発車後は田園地帯へと出て、紙田川を渡ると右手には田園越しに僅かに三河湾を望めるようになります。一方の左手には丘陵地が広がっています。杉山を過ぎて左手に新興住宅地を見ながら走ると愛知県・豊橋市から田原市へと変わり、やぐま台に着きます。


 

イメージ 7
杉山~やぐま台にて。右側車窓には、わずかに三河湾を望めます。

 

やぐま台を発車後は左手に広がる新興住宅地「やぐま台」に沿って走ったのち畑作地帯を進み、小さな川を渡ると豊島に到着します。

 

豊島を発車すると丘陵地へと入り、カーブしながら進みます。国道259号をアンダーパスしてしばらくすると住宅地へと入り、神戸(かんべ)に着きます。
神戸からは市街地を西へ進み、汐川を渡ると終点の三河田原に到着します。


 

イメージ 8
三河田原駅にて。現在は単式ホーム1面1線となっていますが、かつては南側に島式ホーム1面2線も存在し、構内は広かったです。
現在は南側に新駅舎と駅前広場が建設されています。完成後は配線が変更になる可能性があります。


 

イメージ 9
三河田原駅の駅舎は、蔵をイメージした造りになっています。
現駅舎は1994年に完成した比較的新しい駅舎ですが、南側に新駅舎ができるとどうなるのでしょうか…。

 

また、渥美半島の先端部や伊良湖岬・恋路ヶ浜方面へは豊鉄バスに乗り換えとなります。
伊良湖からは知多半島・師崎や三重県・鳥羽へ向かうフェリーが就航しています。

  

  
乗り鉄の注意点  

渥美線では普通列車のみの運転で、新豊橋23:50発の最終列車が高師行である以外は全て新豊橋~三河田原間の通し運転です。但し、高師駅にて車両交換をする場合があり、この際は高師駅で乗換となります。
運転間隔は深夜を除き毎時4本の運転で、9時台~21時台は完全な15分間隔になっています。

  

使用車両は元東急7200系だった1800形の3連です。豊橋鉄道は名鉄の子会社なので以前は名鉄からの譲渡車が多く使われていましたが、現在の渥美線は元東急車のみによる運用となっています。

  

新豊橋~三河田原の所要時間は35分です。

  

最後に、豊橋鉄道ではICカード『manaca』が利用可能です。2013年3月23日にはICカード相互利用が開始となり、『Suica』や『ICOCA』などでも利用可能になりました。但し、チャージできる駅は新豊橋、南栄、高師、大清水、三河田原に限られますので、その他の駅を利用される際にはカードの残額にご注意下さい!

  

  
のりかえ  

乗換駅   乗換路線  
新豊橋駅   豊橋鉄道:東田本線【軌道線】 (駅前駅まで徒歩5分)  
新豊橋駅   名古屋鉄道:名古屋本線 (豊橋駅まで徒歩5分)  
新豊橋駅   JR東海(豊橋駅まで徒歩5分):東海道新幹線、東海道本線 (静岡方面名古屋方面)、飯田線  
  
(参考:りんてつのきまぐれブログ(仮)、Wikipedia)