飯田線(その1・豊橋~中部天竜) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

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(撮影失敗…orz)三河一宮駅にて。213系電車です。

  

今回から3度にわたり、愛知県の豊橋駅から静岡県を経由して長野県の辰野駅へ至る長大電化ローカル線、
飯田線を紹介していきます。

  

第1回目は、愛知県東三河の中心地である豊橋から豊川沿いに北東へ進み、やがて天竜川水系へ出て静岡県遠州地方の中部天竜へ至る区間を紹介します。

  
  

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(Yahoo!地図を使用)  

  

  

路線名   区間   営業キロ   備考  
JR東海:飯田線  豊橋~辰野  195.7km   

  

  

今回紹介の区間  

区間   営業キロ  備考  
豊橋~中部天竜  62.4km   単線・複線混在(※1)。直流1,500V電化  
(※1)豊橋~豊川(8.7km)は複線区間。また、豊橋~平井信号場(3.9km)は名鉄との線路共用区間(下り線はJR東海所有、上り線は名鉄所有)ですが、運行などの管理はJR東海が行っています。     

  

  

踏破達成時   2001年3月  
撮影時   2011年12月ほか   

  

  

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豊橋駅にて。飯田線の列車は原則として東端の頭端式ホーム、1番線と2番線を使用しています(一部列車は4番線も使用)。
3番線には名鉄専用のホームがあり、名鉄電車との並びを見ることができます。

  

豊橋を発車すると、右手に車両基地の豊橋運輸区を見ながら住宅地の中を東海道新幹線、東海道本線と並走し、船町、豊川を渡って下地と進みます。船町・下地には名鉄電車はもとより、一部の飯田線列車も通過します。

  
  

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そして下地を発車後は上り線と離れて豊川放水路を渡って愛知県・豊橋市から豊川市へと変わり、右へカーブして豊橋駅から線路を共用してきた名鉄名古屋本線と分かれます(平井信号場)。

  

その後は上り線と合流し、小坂井に着きます。かつては伊奈駅からの名鉄小坂井支線と接続していて、レールが繋がっていました。
小坂井を発車後は住宅地を北東へ進み、かつて共立オギノ病院(現在は豊川駅東方へ移転)のローカルCMで有名になった牛久保を過ぎると市街地へと入り、左手に名鉄豊川線が寄り添うようになると豊川に到着します。ちなみに名鉄の駅名は「豊川稲荷」で、こちらではJRと名鉄で完全に分離されています。また、豊川からは単線になります。

  
  

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豊川を発車すると日本車輌製造豊川製作所へ至る専用線が分岐し、その後は住宅地を北北東へ走ります。

  

やがて東名高速道路をアンダーパスしてしばらく走ると三河一宮に着きます。
三河一宮を発車後は次第にローカル風景となり、左手には丘陵地が迫ってきます。長山、江島、東上と進むと新城市へと変わり、曲線の多い線形で農村地帯を進みます。

  
  

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江島~東上にて。この辺りまで来るとローカル色が濃くなってきます。

  

そして駅南側に横浜ゴム新城工場のある野田城を過ぎてしばらく進むと市街地へと入り、新城(しんしろ)に到着します。

  
  

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新城駅にて。新城市の代表駅で、豊橋からの一部列車は当駅にて折り返していきます。

  

新城を発車すると市街地を東へ進み、東新町に着きます。その後は住宅地を茶臼山、三河東郷と進み、その後は正面の丘陵地を避けるためなのか、はたまた大海集落へ寄るためなのか北の方へ針路を変えて、山あいの田園風景などを見ながら走ると大海に着きます。大海を発車後は南へルートを変えて鳥居に着きます。そして鳥居を発車後は針路を東へ戻し、三河東郷からの迂回ルートが完結します。その後は豊川を渡り、長篠の戦いにも関係する長篠城跡(長篠城址)の傍らを走ると長篠城駅に着きます。その後は田畑の中を走り、住宅地へ入ると主要駅である本長篠に到着します。

  

本長篠からは山間部へと入っていきます。宇連川の谷を三河大野、そして特急も停車する湯谷温泉と進みます。

  
  

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湯谷温泉駅にて。駅周辺には小規模な温泉街が形成されていて、旅館も数件営業しています。

  
  

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湯谷温泉を発車後も宇連川に沿って山間部を進み三河槙原に着きます。

  

三河槙原を発車後はさらに山深くなり、柿平を過ぎてしばらく走るとそこそこの大きさの集落が見えてきて三河川合に着きます。

  

三河川合を発車後は宇連川を渡り、沿線はさらに山深くなります。幾つもの短いトンネルを潜り、やがて池場集落の下をやや長いトンネルで抜けると豊川水系から天竜川水系へと変わり池場に着きます。その後は東栄町へと変わり、しばらく進むと集落が見えてきて、鬼の顔のようなデザインの駅舎が特徴的な東栄に到着します。

  

東栄を発車するとすぐに愛知県から静岡県浜松市天竜区(旧・佐久間町)へと変わり、相川に沿って山間部をトンネル主体で進み、やがて谷が開けてくると出馬(いずんま)に着きます。

  
  

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出馬を発車後は山あいのローカル風景を見ながら走り、相川を渡ると上市場に着きます。

  

そして上市場を発車後しばらくしてトンネルを抜けると集落内へと出て浦川に着きます。
浦川を発車後は大千瀬川の谷を北東へ走るようになり、早瀬、下川合と進みます。その後はトンネルが連続して、その間に天竜川が左側を流れるようになります。やがてトンネル区間が終わって住宅地へ出ると中部天竜に到着します。

  
  

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中部天竜駅は島式ホーム1面2線で、側線があります。
運転上の主要駅で、多くの列車が当駅を始発・終着としています。
また、駅舎とは構内踏切で結ばれています。

  
  

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中部天竜駅は旧・佐久間町の代表駅で、静岡県にある飯田線の駅では唯一の有人駅です。
尚、1991年~2009年までの間、駅構内には鉄道車両を展示する施設・『佐久間レールパーク』が併設されていました。
ここで展示されていた車両の大半(?)は現在、名古屋市の『リニア・鉄道館』で展示されています。

  

(つづく)   
  
  

乗り鉄の注意点   

飯田線では特急『伊那路』が豊橋~飯田で計2往復運行していますが、本数が少なすぎてあまり使えません…。

  

一方の普通列車は、豊橋~豊川・長山・新城・本長篠・中部天竜・水窪・(平岡)・天竜峡・(駒ヶ根)・(伊那松島)・(岡谷)・上諏訪と、系統が多岐にわたっています(括弧表示は上り列車のみの設定)。
また、上りの内2本は快速で、普通でも主に昼間帯以降の豊川止まり系統以外の列車は船町・下地を通過するのでご注意を。
豊橋~豊川は毎時3本、豊川~本長篠は毎時2本、そして本長篠~中部天竜は2~3時間に1本と、豊橋から遠ざかるにつれて本数が減ります。尚、ラッシュ時は豊橋口を中心に増発されます。

  

使用車両は、特急『伊那路』が373系3両編成、普通・快速が119系に代わって213系と313系が使用されています。

  

豊橋からの普通列車での所要時間は、豊川まで12~16分、本長篠まで約1時間、中部天竜まで約2時間です。単線で駅数が多く、距離の割には時間を要しています。

  

また、ICカード『TOICA』は豊橋~豊川でのみ利用可能です。豊川以遠をご利用の方はご注意下さい!

  

最後に、飯田線を豊橋から全線乗り通される際は、豊橋で予め食糧・飲料を確保しておいた方が良いでしょう。中部天竜や天竜峡の駅前にはぷらっと入れる店はありません。ちなみに飯田駅前には飲食店や商店があります。

  

  

のりかえ  

乗換駅   乗換路線  
豊橋駅   JR東海:東海道新幹線、東海道本線 (静岡・浜松方面名古屋方面)  
豊橋駅   名古屋鉄道:名古屋本線  
豊橋駅   豊橋鉄道:渥美線 (新豊橋駅まで徒歩5分)   
豊橋鉄道:東田本線 (市内線。駅前電停まで徒歩3分)  
豊川駅   名古屋鉄道:豊川線 (豊川稲荷駅まで徒歩2分)  
中部天竜駅   JR東海:飯田線(飯田・辰野方面)  
  
(参考:Wikipedia)