京急本線(その1・泉岳寺~品川~横浜) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

イメージ 1
京急蒲田駅にて。普通列車に運用される1500形電車です。
   
今回より2回に分けて、東京・品川(泉岳寺)から横浜を経由して横須賀市の浦賀に至る
京浜急行電鉄本線【京急本線】を紹介していきます。
   
第1回目は、JR東海道本線と熾烈なスピード競争を展開し、また羽田空港アクセスの重責も担っている
泉岳寺~品川~横浜です。
   
尚、京急本線の起点駅は泉岳寺駅ではなく品川駅で、0kmポストも品川駅に設置されています。
   
  
イメージ 16
(Yahoo!地図を使用)
  
  
 路線名  区間  営業キロ
 京浜急行電鉄:本線  泉岳寺~品川~浦賀  56.7km

(※)軌間1,435mm。
  
  
==== 今回紹介の区間 ====

 区間  営業キロ  備考
 泉岳寺~品川~横浜  (※1)23.4km  (※2)複線・三線区間混在。
  直流1,500V電化

(※1)泉岳寺~品川は1.2km、品川~横浜は22.2km。
(※2)子安~神奈川新町(0.7km)は3線区間(下り1線、上り2線)。
   
  

 踏破達成時  2004年5月
 撮影時  2014年3月ほか

  
  

イメージ 4
都心側の終着駅である泉岳寺駅は地下にあり、都営地下鉄浅草線との乗換駅です。
駅前には京浜急行電鉄の本社があります。
また、この付近ではJRの旧・田町車両センター跡地の再開発が行われており、将来はJRに新駅が開業する予定で、京急ならびに都営地下鉄にとって脅威になる可能性があります。
   
  
イメージ 5
泉岳寺駅は島式ホーム2面4線で、京急方面の列車は外側の1番線・4番線に発着します。
押上方には京急列車や都営浅草線西馬込方面への区間列車の折り返し用に引上線が1線あります。
現在は、都営浅草線~京急の系統がメインで、西馬込方面は支線のような存在となっています。
  
  
イメージ 7
泉岳寺を発車すると都営浅草線と分かれて地上へ出ます。そして留置線やJR線を見ながら一気に高架へ上がると品川に到着します。
  
  
イメージ 15
(2009年撮影)品川駅は京急の都心側ターミナル駅です。やや印象が薄かった感がありましたが、再開発や東海道新幹線の駅開業でターミナル駅としての地位が上がりました。
また、2027年にはリニア中央新幹線が開業予定で、京急本線もリニアの接続路線としてさらなる飛躍が期待されます。
  
  
イメージ 14
品川駅は東側に単式ホーム1面、西側に島式ホーム1面の計2面3線の構造で、東側の2線が泉岳寺方面へ直通している通過型ターミナル駅です。
西側の1線(3番線)は行き止まり式で、一部の折り返し列車や座席定員制の通勤ライナー『京急ウィング号』が使用します。
  
  
イメージ 6
品川を発車するとすぐに左へカーブしてJRの山手線、東海道本線、東海道新幹線などを渡り(八ツ山橋)、東京都港区から品川区へと変わります。
  
そして右へカーブしながら踏切を渡ると今度は左へカーブして北品川に着きます。北品川を発車後は第一京浜(国道15号)と並走して市街地を南下します。そして高架区間になると目黒川を渡る地点にある新馬場(しんばんば)に着きます。新馬場を発車後は住宅街の中を一直線に走り、青物横丁に着きます。
青物横丁を発車後は、右へカーブしてすぐに鮫洲に着きます。駅は島式ホーム1面4線で、外側が通過線(本線)、内側がホームのある副本線になっています。鮫洲を発車後も住宅街の中を高架区間で走り、立会川に到着します。京急における大井競馬場(地方競馬・南関東)への最寄駅です。
  
  
イメージ 8
立会川を発車すると左へカーブしながら第一京浜をオーバーパスして大森海岸に着きます。しながわ水族館への最寄駅です。
   
大森海岸を発車後はすぐに大田区へと変わり、左に少しだけ平和島競艇場(ボートレース平和島)を見ながら住宅街を南進すると平和島に着きます。
平和島を発車後は住宅街の中を南南西へ進み、2012年に高架化された区間へ入ると大森町に着きます。大森町を発車後も引き続き住宅街の中を走り、梅屋敷に着きます。
   
  
イメージ 9
梅屋敷を発車後は下り線が上層部、上り線が下層部の二層式高架区間になり、市街地へ入ると京急蒲田に到着します。
  
京急蒲田を発車すると空港線が右へ分かれ、環八通りをオーバーパスすると二層式高架区間は解消され、雑色に着きます。雑色を発車後は住宅街の中を南西へ走り、六郷土手に着きます。
  
  
イメージ 2
六郷土手を発車後は多摩川を渡り、神奈川県川崎市川崎区へと変わります。
   
多摩川を渡り終えると高架で市街地へと入り、左側の地平部に大師線が寄り添うと京急川崎に到着します。
  
  
イメージ 13
写真は左側車窓)京急川崎を発車すると右手にJR川崎駅を見ながら市街地を南西へ走り、やがて地平区間になると八丁畷(はっちょうなわて)に着きます。駅の上を南武支線と東海道貨物線が走っています。
   
八丁畷を発車後は横浜市鶴見区へと変わり、住宅街の中を走ると鶴見市場に着きます。鶴見市場を発車後は高架区間になり、鶴見川を渡ります。そして市街地を走るようになると京急鶴見に到着します。
  
  
イメージ 10
京急鶴見を発車すると右側を走る東海道本線と並走するようになり、地平区間に戻ります。そして鶴見線をアンダーパスすると程なくして花月園前に着きます。かつては駅西側の丘陵地に花月園競輪場がありました(2010年廃止)。
   
花月園前を発車後は住宅街の中をJRと並走し、東海道貨物線が地下へ入る場面を見ると生麦に着きます。江戸時代に発生した生麦事件が有名ですね。
生麦を発車後は貨物線の高島線をアンダーパスして、神奈川区へと変わるとJRとは間隔を置いて走るようになり京急新子安に着きます。京急新子安を発車後は再びJRと並走するようになり、横浜線の高架が接近すると子安に着きます。
   
   
イメージ 11
子安を発車するとJRと離れて、左へカーブしながら新町検車区の留置線を見て走ると神奈川新町に到着します。子安~神奈川新町は3線区間(上り線のみ2線区間)となっています。
   
神奈川新町を発車すると住宅街の中を南西へ走り、高架区間になると仲木戸に着きます。JRの東神奈川駅と乗換可能です。仲木戸発車後しばらくすると地平区間になり、再度JRと並走するようになると掘割区間にある神奈川駅に着きます。県名と同じ駅ですが、普通電車しか停車しません。
   
   
イメージ 12
神奈川駅を発車後は市街地へと入り、川を渡ると西区へと変わり、横浜に到着します。
   
   
イメージ 3
(JRホームより撮影)横浜駅はホーム2面2線の構造ですが、上りホームは元々上下線で共用していた島式ホームで、混雑激化に伴い東側に下り線専用のホームが新設されました。
また、ホームからはJRの駅を見ることが可能です。横浜駅ではJRの他に東急東横線、横浜高速鉄道みなとみらい線、相鉄本線、横浜市営地下鉄ブルーラインと乗換可能です。
駅前は大規模な商業施設が林立しています。京急ホームのある東口側は「ルミネ」や「そごう」などがあります。
   
次回は横浜~浦賀についてUP致します。
   
(つづく)  
   
   
==== 乗り鉄の注意点(昼間帯中心) ====  
京急本線では快特、特急をはじめ、空港線直通系統としてエアポート快特、快特、特急、エアポート急行と、多くの優等列車が運転されています。平日夜間には下りのみ座席定員制の「京急ウィング号」が運行されています(着席整理券200円)。品川~上大岡がノンストップで、上大岡より先は運賃のみで乗車可能な通常の快特として運行されます。
また、泉岳寺方では多くの列車が都営浅草線に乗り入れます。さらに一部の列車は京成電鉄、北総鉄道、芝山鉄道と直通運転しています。
尚、エアポート快特は京急蒲田を通過するので注意が必要です。
  
昼間帯、品川~三崎口の快特と都営浅草線直通~三崎口の快特がそれぞれ毎時3本、都営浅草線直通~空港線はエアポート快特(毎時1~2本)と快特(毎時5~4本)が合わせて毎時6本、空港線~横浜方面はエアポート急行が毎時6本運転されています。他に品川~浦賀の普通が毎時6本、品川~京急蒲田の普通が毎時3本運転されています。また、全日朝と平日の夕方以降・土休日の夜間には特急が、全日朝と夕方以降には品川方面~空港線のエアポート急行も運転されています。
  
使用車両は自社の各系列が中心で、泉岳寺方では都営浅草線、京成電鉄、北総鉄道にも乗り入れます。2扉車の2100形は泉岳寺発着の快特に使用され、都営浅草線に乗り入れません。
また、都営浅草線、京成電鉄、北総鉄道、千葉ニュータウン鉄道の車両が京急本線に乗り入れてきます。京急蒲田以南では都営の車両のみが乗り入れてきます。
  
快特での品川からの所要時間は、泉岳寺2分、京急蒲田7分、京急川崎10分、横浜17分です。東海道本線の普通列車と概ね互角で、京急は線形で劣りますが善戦しています。
  
  
==== のりかえ ====
 乗換駅  乗換路線
 泉岳寺  都営地下鉄:浅草線 (押上方面一部直通運転)
 JR東日本(高輪ゲートウェイ駅まで徒歩12分):<山手線>、<京浜東北線>
 品川  JR東日本:東海道本線、<山手線>、<京浜東北線>、<横須賀線>
 JR東日本:東海道貨物線(横浜羽沢経由)
 JR東海:東海道新幹線
 京急蒲田  京浜急行電鉄:空港線
 京急川崎  京浜急行電鉄:大師線
 JR東日本:(川崎駅まで徒歩8分):東海道本線、<京浜東北線>、南武線
 八丁畷  JR東日本:南武支線
 鶴見  JR東日本(鶴見駅まで徒歩4分):<京浜東北線>、鶴見線(本線)
 京急  JR東日本:(新子安駅まで徒歩3分):<京浜東北線>
 新子安
 仲木戸  JR東日本(東神奈川駅まで徒歩4分):<京浜東北線>、横浜線
 横浜
 京浜急行電鉄:本線(浦賀方面)。横浜市営地下鉄:ブルーライン(3号線)
 相模鉄道:本線【相鉄本線】
 JR東日本:東海道本線、<横須賀線>、<湘南新宿ライン>、(武蔵野南線列車)
 JR東日本:<京浜東北線>、根岸線、(横浜線列車)
 東京急行電鉄:東横線。横浜高速鉄道:みなとみらい21線【みなとみらい線】

(※) 仲木戸駅は現在、京急東神奈川駅へと改称されています。     

  
(参考:Wikipedia)