【都営浅草線】都営地下鉄浅草線(東京都大田区~墨田区。2013年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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西馬込駅にて。5300形電車です。
   
今回は、都営地下鉄の中でも最初に開業した路線で、日本で初めて地下鉄と郊外電車との相互直通運転を開始した路線、そして、相互直通運転先の様々な鉄道会社のバラエティーに富んだ車両を楽しめる東京都交通局の地下鉄路線、
都営地下鉄浅草線【通称:都営浅草線】(旧路線名称:都営1号線)を紹介します。
   
京急~都営浅草線~京成のルートは2014年現在、羽田空港と成田空港を直結する唯一のルートです。
以前より都営浅草線から東京駅へ支線を延ばす計画や、浅草線自体のバイパス路線を建設する計画がありますが、2020年の夏季オリンピック・パラリンピックが東京で開催されることから計画が進展する可能性があります。まぁ、2020年には間に合わないかもしれませんが…。
   
また、西馬込駅南方にある馬込車両検修場では大江戸線車両も入出場することから、軌道間隔が同じものの浅草線内を自走できない大江戸線車両を牽引するために電気機関車E5000形が基本的に終電後に西馬込~大門(~大江戸線汐留駅への回送線)を走行することがあります。
   
   
 路線名  区間  営業キロ  備考
 都営地下鉄:浅草線  西馬込~押上  18.3km  全線複線・直流1,500V電化。軌間1,435mm
  
(※)軌間1,435mm。
   
  
 踏破達成時  2006年4月
 撮影時  2009年~2013年
  
  
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西馬込駅は国道1号線(第二京浜)の地下にあります。駅周辺は住宅街になっています。
南へ約2kmの場所に東急池上線の池上駅があります。
 
 
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西馬込駅は相対式ホーム2面2線で、どちらのホームからも押上方面行きの列車が発車するので発車番線を通路の発車標で確認する必要があります。
また、ホーム終端側は、馬込車両検修場へ向かう線路が延びています。一方、駅の北西側には馬込車両工場があったのですが、2004年に閉鎖となったため、ホーム西側にあった連絡船は廃止となり埋没しましたが、跡地の一部を利用してホームと改札を結ぶエレベーターとエスカレーターが設置されました。
   
西馬込を発車すると、市街地を通る国道1号線(第二京浜)の地下を北へ走ります。東海道新幹線と横須賀線をアンダーパスして環七通りとの交差部付近にある馬込、東京都・大田区から品川区へと変わり東急大井町線と乗換可能な中延、全長1.3kmと長い「戸越銀座商店街」へ行ける戸越と進み、中原街道、山手通りと交差して引き続き国道1号(桜田通り)へと入り目黒川を潜ると山手線・東急池上線との接続駅である五反田に着きます。五反田からは山手線の内側へと入ります。
五反田を発車後は台地へと入り、港区へと変わると高輪台に着きます。その後は桜田通りから離れて住宅地を東へ進み、やがて北へ針路を変えると国道15号線(第一京浜)の地下を進むようになり、京急本線と合流すると泉岳寺に到着します。
 
 
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泉岳寺駅にて。島式ホーム2面4線の構造で、外側2線は京急直通列車と京急線内列車が、内側2線は西馬込方面へ向かう列車が使用します。
 
 
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泉岳寺駅の1番線には京急線へ向かう列車が発着します。
写真の車両は北総鉄道の9100形(愛称:『C-Flyer(シーフライヤー)』)で、浅草線を介して京急の羽田空港国内線ターミナル駅まで乗り入れます。
  
泉岳寺を発車すると引き続き市街地を通る第一京浜の地下を走ります。田町駅に近く都営三田線との接続駅である三田、浜松町駅に近く都営大江戸線との接続駅である大門、そして山手線などのJR線の外側へ出て新橋と進みます。
   
新橋を発車すると右へカーブして昭和通りの地下を走るようになり、中央区へと変わります。銀座の中心部から少し離れた東銀座、京橋地区にある宝町、東京駅八重洲口から中央区佃へ向かう八重洲通りとの交差点には駅はなく通過し、江戸橋一丁目交差点の場所にある日本橋と、市街地を北北東へ進みます。
  
  
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宝町駅にて。この付近は京橋地区のビジネス街を通ります。
   
日本橋を発車すると右へカーブして昭和通りを離れて北東へ針路を変え、日本橋川を潜って再び市街地を進み、人形町に着きます。人形町を発車後は北へ針路を変えて東日本橋に着きます。都営新宿線(馬喰横山駅)、JR総武快速線(馬喰町駅)と乗換可能ですが、3駅とも微妙に離れていることもあり駅名が三者三様です。
東日本橋を発車後は浅草橋交差点の先で国道6号(江戸通り)の地下へと進み、神田川を潜ると台東区へと変わり浅草橋に着きます。
  
  
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浅草橋駅にて。写真の車両は京成3400形で、『スカイライナー』で使用された初代AE形の足回りを再利用した機器流用車です。
   
浅草橋を発車後も人形問屋などが並ぶ市街地を進み、蔵前に着きます。都営大江戸線と乗換駅ですが、地上乗換となる上に両線の駅が結構離れているので注意が必要です。蔵前を発車後は玩具問屋などが並ぶ駒形地区を進み、浅草通りの駒形橋西詰に位置する浅草に到着します。
   
   
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浅草駅にて。駅名こそ「浅草」ですが、東武浅草駅や浅草寺からは結構離れています。
また、東京メトロ銀座線とは地上へ出ずに乗換可能です。
   
浅草を発車すると右へカーブして江戸通りと離れ、隅田川を渡ると墨田区へと変わり、しばらく走ると先程交差した浅草通りの地下を東へ進むようになり本所吾妻橋に着きます。本所吾妻橋を発車後は市街地を東へ進み、やがて左へカーブして東京スカイツリーの南側をかすめるように通り、東京ソラマチの地下を通ると終点の押上に到着します。押上駅には『スカイツリー前』という副駅名が付けられています。
  
  
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押上駅は島式ホーム2面4線の構造で、基本的に京成との直通列車は外側の1、4番線より発着しています(緩急接続の場合は普通が1、4番線で待避して優等列車が2、3番線より発着)。
中線の2、3番線は浅草線、京成押上線双方の列車が折り返しに使用しています(京成折り返し列車は3番線のみ)。
写真の車両は京急1000形(ステンレス車)で、浅草線を越えて最長で京成の成田空港駅まで乗り入れます。
  
  
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かつての押上駅前は下町の市街地といった印象がありましたが、
駅前に2012年、東京スカイツリーが開業してからは街並みの雰囲気や人の流れが一変しました。
また、かつては東武鉄道の業平橋駅(現・とうきょうスカイツリー駅)との連絡通路(一部は地上の頭端式ホームを使用)が設置されていましたが、現在は閉鎖されたので乗換には改札外を通る必要があります(東武線の列車は半蔵門線の押上駅<とうきょうスカイツリー駅と同一駅扱い>から乗車することが可能です)。
  
  
==== 乗り鉄の注意点 ====
都営浅草線では泉岳寺から京急へ、押上から京成、北総鉄道、芝山鉄道へ直通運転する列車が非常に多いことが特徴です。
主な系統は西馬込~泉岳寺・京成佐倉、京急方面(主に羽田空港)~京成方面(エアポート快特はアクセス特急として成田空港まで)が主体で、西馬込~押上の線内通し運転列車はごくわずかです。
また、都営浅草線では各駅に停車する普通の他に、主要駅のみ停車するエアポート快特(京成線内はアクセス特急)が運転されているので、通過駅をご利用の際は注意が必要です(エアポート快特以外の優等種別は全て各駅に停車します)。
データイムは西馬込~泉岳寺、泉岳寺~押上ともに普通が毎時10~11本(5分間隔ですが一部は10分間隔)、普通が10分間隔になる時間帯に40分間隔でエアポート快特の運転があります。
使用車両は多岐にわたっていて、東京都交通局の5300形をはじめ、京急、京成、北総鉄道(一部は千葉ニュータウン鉄道所有)、芝山鉄道といった相互乗り入れ先の車両も多く使用されています。
西馬込~泉岳寺の所要時間は11~12分、泉岳寺~押上の普通での所要時間は約25分です。
  
  
==== のりかえ ====
 乗換駅  乗換路線
 中延  東京急行電鉄:大井町線
 五反田  JR東日本:山手線。東京急行電鉄:池上線
 泉岳寺  京浜急行電鉄:本線(一部直通運転)。(※2)
 三田  都営地下鉄:三田線。JR東日本(田町駅):<山手線>、<京浜東北線>
 大門  都営地下鉄:大江戸線。JR東日本(浜松町駅):<山手線>、<京浜東北線>
 大門  東京モノレール(モノレール浜松町駅):東京モノレール羽田空港線
 新橋  東京メトロ:銀座線。ゆりかもめ:東京臨海新交通臨海線【ゆりかもめ】
 JR東日本:東海道本線、<山手線>、<京浜東北線>、<横須賀線> 
 東銀座  東京メトロ:日比谷線
 日本橋  東京メトロ:銀座線東西線
 人形町  東京メトロ:日比谷線(人形町駅)、半蔵門線(水天宮前駅)
 東日本橋  都営地下鉄:新宿線(馬喰横山駅)。JR東日本:総武快速線(馬喰町駅)
 浅草橋  JR東日本:中央・総武緩行線
 蔵前  都営地下鉄:大江戸線(改札外連絡。一旦地上へ出る必要あり)
 浅草  東京メトロ:銀座線。東武鉄道:伊勢崎線【東武スカイツリーライン】
   京成電鉄:押上線(一部直通運転)。東京メトロ:半蔵門線
 押上(※1)  東武鉄道(押上 <スカイツリー前> 駅)伊勢崎線【東武スカイツリーライン】(半蔵門線直通列車)
   東武鉄道(とうきょうスカイツリー駅):伊勢崎線【東武スカイツリーライン】
(※1)押上駅には<スカイツリー前>の副駅名があります。
(※2)泉岳寺駅では、JR東日本(高輪ゲートウェイ駅)の山手線京浜東北線と乗換可能。  
  
(参考:Wikipedia)