東京モノレール羽田空港線(東京都港区~大田区。2014年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

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天王洲アイル駅にて。最新の10000形電車です。

  

今回は、東海道新幹線が開通し東京オリンピックが開催された昭和39年(1964年)に開業した東京国際空港(羽田空港)へのアクセス路線で、
当初は名鉄が経営に関与していて現在はJR東日本の傘下である東京モノレールの路線、
東京モノレール羽田空港線を紹介します。

  

現在、東京モノレール羽田空港線は京急空港線や空港リムジンバスと激しい旅客獲得競争を繰り広げています。

  
  

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(Yahoo!地図を使用)  

  
  

路線名   区間   営業キロ  備考  
東京モノレール:東京モノレール羽田空港線  モノレール浜松町~羽田空港第2ビル  17.8km  (※)  
(※)全線複線(モノレール浜松町駅構内のみ単線)、直流750V電化。跨座式モノレール(アルヴェーグ式)路線。   
  
  
踏破達成時   2002年3月  
撮影時   2011年5月、2014年8月ほか  

  

  

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(東海道新幹線の車内より撮影)起点のモノレール浜松町駅は、JR駅の西側、世界貿易センタービルに隣接したモノレールビル内にあります。
以前より新橋・東京駅方面への延伸計画がありますが、親会社のJR東日本が貨物線を活用して羽田空港へのアクセス路線を計画している事から東京モノレールの延伸計画が実現するかどうかは不透明です。


 

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モノレール浜松町駅は頭端式ホーム2面1線の高架駅で、乗降分離されています。
将来的には現在地で2面2線拡張される予定です。かつてはJR線の東側に駅を移転する構想も存在していましたが、コスト面の問題などで断念となったそうです。

 

浜松町を発車するとすぐに左へカーブして、京浜東北線、山手線、東海道本線、東海道新幹線をオーバークロスします。その後は右へカーブして首都高速道路都心環状線(C1)を潜り、さらに右へカーブしながら新幹線などJR線と並行して市街地の中を走ります。


 

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(浜松町方を振り返って撮影)そして正面に田町駅が見えてくると大きく左へカーブして、芝浦地区の運河沿いを南へ走りますが、沿線には真新しいビルが多いです。


 

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そして左手に『ゆりかもめ』の走るレインボーブリッジを見て運河を渡ると右へカーブしながら首都高速1号羽田線をオーバーパスして、その首都高と並走して南へ走ります。

 

その後は羽田空港へのアクセス路線として活用が検討されている東海道本線貨物支線と東海道新幹線の大井車両基地への回送線をアンダークロスして、再開発された臨海部を引き続き南へ走ります。そして天王洲運河を渡ると東京都港区から品川区へと変わり、左へカーブして天王洲アイルに到着します。駅前には再開発された市街地「天王洲アイル」のビル群が見られます。


 

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天王洲アイルを発車すると京浜運河上を走るようになり、右へカーブした後も首都高1号線と並走して南へ進みます。

 

右手に品川シーサイド地区を、左手に首都高速湾岸線(B)と1号線及び2015年3月7日開通の首都高速中央環状線(C2)を結ぶ大井JCTを見ながら走ると右へカーブして、首都高1号線が離れます。その後は左へカーブして京浜運河の脇を走るようになり、右手に倉庫群、左手に住宅地を見ながら走ると大井競馬場前に到着します。


 

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大井競馬場前を発車すると右手に大井競馬場を、


 

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左手に大井ふ頭中央海浜公園を見ながら南下します。


 

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そして運河を渡ると大田区へと変わります。左へカーブして倉庫群の中を走り、環七通りをオーバーパスすると流通センターに着きます。

 

流通センターを発車後も倉庫群の中を走り、左へカーブしながらガスミオ運河(?)を渡ると地平(に近い高さの)区間となります。


 

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そして右手に車両基地を見て走ると昭和島に到着します。


 

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昭和島を発車すると左へカーブして運河上を走り、首都高1号羽田線と並走します。

 

そしてトンネルへと入り運河を潜り、トンネルを出ると左手に羽田空港の滑走路や格納庫などが見えてきます。そして首都高が右へ離れると整備場駅に着きます。


 

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整備場駅を発車後も左手に空港施設を、右手には羽田の市街地を見ながら走り、地下区間になると環八通りを潜って、京急空港線との接続駅である天空橋に着きます。


 

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天空橋を発車後は大きく左へカーブして、地上へ出ると高架区間になり右手に多摩川と川崎市方面を見ながら環八通りの中央分離帯の上を東へ走ります。


 

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やがて正面に羽田空港国際線旅客ターミナルビルが見えてくると環八通りを離れてビルに接近し、ビルの手前で右へカーブすると羽田空港国際線ビル駅に到着します。


 

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羽田空港国際線ビル駅を発車すると左へカーブして、左手に空港関連施設、右手には多摩川と川崎市方面を見て環八通りの北側を南東へ進みます。


 

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やがて地下トンネルへ入ると左へカーブして、滑走路の地下を北東へ走ると新整備場駅に着きます。

 

新整備場駅を発車後は左へカーブして、羽田空港国内線第1ターミナルビルの東側を北へ走ると羽田空港第1ビル駅に到着します。

 

羽田空港第1ビル駅を発車するとUターンするように大きく右へカーブを描きます。そして首都高速湾岸線を潜り、方向を180°変えると羽田空港国内線第2ターミナルビルの西側を走るようになり、終点・羽田空港第2ビル駅に到着します。


 

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羽田空港第2ビル駅は島式ホーム2面3線の地下駅ですが、普段は西側のホーム1面2線のみ使用しています。
終端方には車止めがあります。
駅の真上には駅名の由来となった羽田空港第2旅客ターミナルビルがあります。京急空港線と違い、搭乗する航空会社・便により乗降駅が違うので注意が必要ですが、利用するターミナルビルまで距離が近い事がメリットです。


 

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羽田空港第2旅客ターミナルビルの地上へ出て、羽田空港第1旅客ターミナルビル方を望む。滑走路は両ターミナルビルの裏側にあります。
両ターミナルビルの間の移動手段としては、地上での徒歩連絡の他に、動く歩道のある地下道、料金不要のターミナル間連絡バス、そして今回紹介の東京モノレール(運賃が必要)があります。さらに裏ワザ(?)としては京急羽田空港国内線ターミナル駅で入場券を買って通り抜ける手もあります。まぁ、そんな事をする人はいないでしょうが…。

  

  
乗り鉄の注意点  

東京モノレール羽田空港線では普通列車の他に区間快速と空港快速が設定されています。空港快速は朝ラッシュ時と夜間を除き、早朝や深夜も運転されています。区間快速は朝ラッシュ時を除くほぼ終日にわたり運転されています。

  

昼間帯は空港快速・区間快速・普通とも12分毎で、毎時5本ずつ運転されています。平日朝ラッシュ時は増発されますが、普通列車のみの運転となります。また平日夕ラッシュ時は上り方向が普通列車のみの運転となります。一方、土休日は朝と夕方以降の運転本数が減少します。

  

運転区間ですが、深夜にモノレール浜松町発昭和島行きの区間列車が一部設定されている以外は全てモノレール浜松町~羽田空港第2ビルの全線通し運転です。

  

使用車両は全て6連で、1000形、2000形、10000形の3系列が運用に就いています。
今後は10000形を増備して老朽化した1000形を置き換える予定です。

  

モノレール浜松町からの所要時間は、羽田空港国際線ビルまで13分、羽田空港第1ビルまで17分、羽田空港第2ビルまで19分です。

  

最後に、東京モノレール羽田空港線ではICカード『 Suica 』をはじめ、『 Suica 』と相互利用可能なICカードを利用できます。
また、新千歳空港や福岡空港など地方の空港でも東京モノレールの乗車券を購入可能です(京急の乗車券も購入可能です)。

  

  
のりかえ  

乗換駅   乗換路線  
モノレール浜松町   JR東日本:<山手線>、<京浜東北線>  
モノレール浜松町   都営地下鉄(大門駅まで徒歩8分):浅草線大江戸線  
天王洲アイル   東京臨海高速鉄道:りんかい線 (天王洲アイル駅まで徒歩8分)  
天空橋   京浜急行電鉄:空港線 (乗換改札あり)  
羽田空港国際線ビル   京浜急行電鉄:空港線 (羽田空港国際線ターミナル駅まで徒歩6分)  
羽田空港第1ビル   京浜急行電鉄:空港線 (羽田空港国内線ターミナル駅まで徒歩6分)  
羽田空港第2ビル   京浜急行電鉄:空港線 (羽田空港国内線ターミナル駅まで徒歩6分)  
(※)現在、羽田空港国際線ビル駅は羽田空港第3ターミナル駅に、羽田空港第1ビル駅は羽田空港第1ターミナル駅に、羽田空港第2ビル駅は羽田空港第2ターミナル駅に、それぞれ改称されています。  
  
(参考:Wikipedia)