東京臨海高速鉄道りんかい線(東京都江東区~品川区。2010年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

イメージ 1
大崎駅にて。70-000形電車です。
   
今回は、新木場から西へ進み、東京湾岸のベイエリア(有明・台場)を通って陸地へと入り、天王洲アイル、大井町を経由して大崎へ至る、大半が地下を通る東京臨海高速鉄道の路線、
りんかい線(旧名称:臨海副都心線)を紹介します。
    
りんかい線は元々、京葉線と東京貨物ターミナルを結ぶ貨物線として計画された路線で、東京外環状線の一部を形成するはずでしたが、情勢の変化で貨物運転は中止となり、また旅客運転も新木場から東京駅へ向かうようになったため長らく塩漬けになっていましたが、その一部を東京臨海副都心の開発や、開催予定だった世界都市博覧会(1995年に開催中止に決定)へのアクセスのために旅客転用して、1996年に新木場~東京テレポートが開業したのが最初です。その後、大崎で埼京線と直通運転することとなり独自に新線を建設し、部分開業を経て2002年に大崎まで延伸開業して、めでたく埼京線と相互直通運転が開始されました。
   
りんかい線も東京臨海副都心を通るのに、「ゆりかもめ」と比較するとマイナーなイメージが否めませんね…。結構便利なのですが…。
   
  
イメージ 11
(Yahoo!地図を使用)
   
   
 路線名  区間  営業
 キロ
 備考
 東京臨海高速鉄道:
 りんかい線
 新木場~大崎 12.2km  全線複線。直流1,500V電化

  

(※)軌間1,067mm。
   
   
 踏破達成時  2002年12月
 撮影時  2010年7月ほか
    
    
イメージ 8
起点の新木場駅は島式ホーム1面2線の高架駅で、上層部には京葉線のホームがあります。
京葉線との乗換は一旦改札を出る必要があります。
また、終端方では京葉線と線路が繋がっていますが、直通運転は実施されていません。
   
新木場を発車すると京葉線が右へ分かれます。
   
   
イメージ 2
その後は高架区間で左側を走る東京メトロ有楽町線と西へ向けて並走しますが、有楽町線は下り勾配で地下トンネルへと入っていきます。
   
   
イメージ 3
りんかい線は左手に物流倉庫群や東京港、右手に首都高速の辰巳JCTを見ながら走り、辰巳運河を渡ると東雲(しののめ)に着きます。
   
   
イメージ 4
東雲駅です。新木場駅と並び、りんかい線内では数少ない高架駅です。
テレビCMなどでよく登場する駅です。
   
   
イメージ 5
東雲を発車後は左手に物流倉庫群や東京国際展示場【東京ビッグサイト】を見ながら下り勾配で地下トンネルへと入り、首都高速湾岸線と並行して東京臨海広域防災公園の地下を南西へ走ると『ゆりかもめ』と交差して国際展示場駅に到着します。東京国際展示場【東京ビッグサイト】は駅の南側にあり、徒歩7分です。
   
国際展示場駅を発車すると有明地区の地下を走り、運河を潜るとお台場地区へと入って東京テレポートに着きます。りんかい線でお台場へアクセスする場合は当駅下車です。
  
  
イメージ 10
東京テレポート駅にて。台場地区にあり、多くの乗降客を想定してかホームは広いです。
   
東京テレポートを発車後はダイバーシティ東京とフジテレビの間の地下を通り、右へカーブして東京都江東区から港区へと変わりますが、『ゆりかもめ』と交差するとすぐに品川区へと変わり、海底を通って陸地側にある品川ふ頭の地下を走るようになります。この地点には品川埠頭分岐部信号場があり、八潮車両基地への回送線が左へ分岐します。八潮車両基地は東京貨物ターミナルに隣接していて、レールを繋げれば直通運転可能な状態になります。その後は港区をかすめて通り、東海道新幹線の車両基地へ向かう回送線や、東海道貨物線(浜松町~東京貨物ターミナルは休止中。羽田空港アクセス路線として復活か?)と交差してから品川区へと戻って左へカーブしながら京浜運河を潜り、東京モノレールとの乗換駅である天王洲アイルに到着します。
   
天王洲アイルを発車すると京浜運河に沿って東品川地区の市街地を南下し、品川シーサイドに着きます。
品川シーサイドを発車後は右へカーブして針路を西へ変え、市街地を通る都道420号の地下を走ります。途中、京急本線と交差しますが、乗換駅は設置されていません。その後は丘陵地の地下を通り、大井町に着きます。
   
   
イメージ 9
大井町駅にて。二層式ホームの地下駅で、上層部の地下3階が大崎方面行きホーム、下層部の地下5階が新木場方面行きホームです。
   
大井町を発車後はすぐに右へカーブして、東京総合車両センターの西側を北上します。
   
   
イメージ 6
そして湘南新宿ラインの通る大崎支線と並行して走るようになると地上へ顔を出し、左へカーブして東海道新幹線と品鶴線(横須賀線)をアンダーパスすると山手線と山手貨物線に寄り添い、終点の大崎に到着します。
   
   
イメージ 7
大崎駅にて。りんかい線列車は大崎支線上に設置された島式ホーム2面4線に発着し、埼京線との直通列車は主に外側の5、8番線を使用し、りんかい線内折り返し列車は6~8番線を使用します。
大崎駅のりんかい線が発着する5~8番線ホームは湘南新宿ラインとも共用していて、様々な車両を見ることができます。
   
   
==== 乗り鉄の注意点 ====
りんかい線内では各停も快速も各駅に停車します。
   
運転系統は埼京線直通系統と線内系統に二分されています。昼間帯は毎時3本が埼京線直通の快速、毎時4本が線内運転の各停です。
また平日ラッシュ時は増発され、埼京線直通列車は通勤快速と各停になります。また、線内系統はむしろ減便となります。
そして早朝と深夜は減便となり、早朝は線内系統ばかりになります。早朝・深夜とラッシュ時には東京テレポートを始発・終着とする列車も設定されています。
   
一見、大崎から渋谷・新宿方面へ行く列車が少ないように見えますが、大崎では湘南新宿ラインの列車に乗換可能なほか、ホームを移動すれば本数の多い山手線電車と乗換できるので利便性は高いです。
   
使用車両は全て10連で、自社の70-000形と直通先のJR埼京線用E233系が中心となります。また、205系も1編成のみ(ハエ28編成)予備車として運用されています。
   
新木場からの所要時間は、東京テレポート6分、大井町15分、大崎18分です。
   
最後に、大崎駅では埼京線と相互直通運転をしていることもあり、改札内でJRと乗換可能ですが、新木場駅ではJR(京葉線)とは改札外連絡となります。ご注意下さい。
ちなみに『 Suica 』などのICカードは利用可能です。
   
   
==== のりかえ ====
 乗換駅  乗換路線
 新木場  JR東日本:京葉線。東京メトロ:有楽町線
国際展示場  ゆりかもめ:東京臨海新交通臨海線【ゆりかもめ】(有明駅まで徒歩5分)
 東京  ゆりかもめ:(※1)【ゆりかもめ】(お台場海浜公園駅まで徒歩10分)
 テレポート  ゆりかもめ:東京臨海新交通臨海線【ゆりかもめ】(青海駅まで徒歩12分)
天王洲アイル  東京モノレール:東京モノレール羽田空港線
 大井町  JR東日本:<京浜東北線>。東京急行電鉄:大井町線
 大崎  JR東日本:<埼京線(相互直通運転)>、<湘南新宿ライン>、山手線
 
(※1)路線の正式名称は東京臨海新交通臨海線。  
(※)大崎駅では相鉄・JR直通線とも乗換可能です。  
     
(参考:Wikipedia)