鶴見線(本線・鶴見~扇町。2009年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

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浅野駅にて。205系電車です。

  

今回は神奈川県横浜市と川崎市の臨海部に広がる京浜工業地帯を走る鶴見線のうち、
鶴見と扇町を結ぶ本線を紹介します。

  
  

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(Yahoo!地図を使用)  

  
  

路線名   区間   営業キロ  備考  
JR東日本:鶴見線【本線】  鶴見~扇町  7.0km   単線・複線混在(※1)、直流1,500V電化  
(※1)鶴見~浜川崎(5.7km)は複線区間、浜川崎~扇町(1.3km)は旅客線と貨物線の単線並列区間。     

  
  

踏破達成時   2002年8月  
撮影時   2009年11月、2010年3月  

  

  

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起点の鶴見駅は京浜東北線ホームに隣接した高架部にあり、頭端式ホーム2面2線の構造です。
いかにも私鉄の鶴見臨港鉄道が建設した駅といった感じです。

  

鶴見を発車すると、地平を走る京浜東北線や東海道本線などの西側を高架で南下します。

  
  

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そして上下線の間隔が広がると本山(ほんざん)駅跡を通過しますが、ここには島式ホーム跡が残存しています。駅自体は戦時中の1942年に廃止となりました。

  
  

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本山駅跡を通過すると左へカーブして横須賀線・京浜東北線・東海道本線・東海道貨物線・京急本線の順にオーバークロスします。

  

その後も市街地の中を左へカーブしながら走り、国道15号線(第一京浜)をオーバーパスするとレトロな雰囲気が残る国道駅に着きます。

  

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国道駅を発車後は鶴見川を渡り、右へカーブして住宅街を見ながら高架区間から地平区間へと変わると、鶴見小野に着きます。

  

鶴見小野を発車後は首都高速神奈川1号横羽線(K1)と県道6号線(産業道路)をアンダーパスして京浜工業地帯へと入ります。

  
  

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左へカーブして、左手に車庫の鶴見線営業所(旧・弁天橋電車区)を、右手に旭硝子京浜工場を見て走り、その右手に一瞬だけ運河が見えると、弁天橋に到着します。駅の南側にはジャパンマリンユナイテッドの工場があります。

  

弁天橋を発車するとやJFEエンジニアリングなどの工場などを見て北東へ向けて走りますが、右手には貨物用の側線が見られます。そして海芝浦支線へ続く線路が右へ分岐すると浅野に着きます。

  

浅野を発車後は運河を渡り、東芝ジーイー・タービンサービスやヤマタネの事業所を見ながら工業地帯の中を走ります。やがて右側に側線が増えてくると安善に着きます。

  
  

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安善を発車後は旧・浜安善駅からの構内側線(以前は貨物支線)が右側に合流し、右手にはタンク車が停車している広大な操車場を見て走ります。ここには在日米軍鶴見貯油所があります。

  
  

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そして左手に住宅地を見ながら走ると、右手に運河を眺めて神奈川県・横浜市鶴見区から川崎市川崎区へと変わり、大川支線が右へ分岐すると武蔵白石に着きます。かつては大川支線用のホームもありましたが、カーブがきつくて20m車が通れないため、ホームが撤去されました。その結果、本線と大川支線の乗換駅は一つ西側の安善駅へと変更になりました。尚、大川支線の正式な起点は現在も武蔵白石駅のままです。

  

  

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武蔵白石駅を発車後は富士電機やJFEスチールなどの工場の中を左へ右へカーブしながら走り、東海道貨物線へ続く貨物線をアンダークロスすると浜川崎に到着します。

  
  

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浜川崎駅にて。南武支線は乗換ですが、両路線の駅舎は別々になっていて、乗換時は一旦駅の外へ出る形になります(ICカードのSF部分を利用しての乗換時は『 Suica 』簡易改札機にタッチしないで下さい!)。

  

浜川崎からは貨物線との単線並列区間になります。

  
  

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浜川崎を発車すると南武支線からの貨物線が合流し、左手に操車場を見て走ります。

  
  

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その後も引き続き右手にJFEスチールの工場を見て右へカーブすると運河を渡り、専用線?が左へ分岐すると右へカーブして昭和に着きます。駅の西側には駅名の由来となった昭和電工川崎事業所があります。

  

昭和を発車後も右手に昭和電工川崎事業所を、左手にも工場群を見て南南西へと進み、昭和電工への専用線を右手に見て走ると、ほどなくして終点の扇町に到着します。

  
  

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扇町駅は単式ホーム1面1線の構造で、終端部には車止めがあります。
旅客ホームの西側には、さらに先へ続く貨物線の線路があります。

  
  

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扇町駅の駅舎は簡素な構造で、自動券売機と簡易Suica改札機、そして手洗所が設置されています。
また、駅舎の東側にはJR貨物の駅舎(駅事務所)があり、JR貨物の駅としては有人駅(業務委託駅)ですが、旅客駅の業務には関わっていません。
駅周辺は工業地帯となっており、通勤時間帯には多くの人で賑わいます。

  

  

乗り鉄の注意点  

旅客線としての鶴見線は、京浜工業地帯への通勤輸送に特化した路線と言えます。なので、土休日より平日の方が運行本数が多く、また、昼間帯よりも朝夕ラッシュ時の方が運行本数が多いです。

  

鶴見線を運行する列車は全て各駅停車で、鶴見~弁天橋・浜川崎・扇町や弁天橋~扇町といった本線系統の他に、鶴見~浅野では海芝浦支線直通列車、鶴見~安善では大川支線直通列車が運転されていて、全系統が走行する鶴見~浅野の平日ラッシュ時は相当本数の運転となります。
昼間帯は本数が少なく、鶴見~浅野では平日毎時3本・土休日毎時2本、浅野~浜川崎では平日毎時2~3本・土休日毎時1~2本、浜川崎~扇町ですと2時間に1本しか運転されません。また、大川支線直通列車は昼間に全く運転されないので、鶴見線全線を一気に乗りつぶしされる場合は大川支線から行程を組み立てる必要があります。

  

使用車両は205系3連で、全編成とも先頭車が中間車から改造されています。

  

鶴見からの所要時間は、浜川崎まで13分、扇町まで17分です。

  

最後に、鶴見線ではICカード『 Suica 』が利用可能です。但し、浜川崎駅では前述のようにICカードのSF部分を利用して南武支線と乗り換える場合、簡易Suica改札機にタッチしないで下さい! タッチしてしまうと運賃が浜川崎駅で打ち切りとなってしまいます。

  

  

のりかえ  

乗換駅   乗換路線  
鶴見駅   JR東日本:<京浜東北線>。京浜急行電鉄:本線 (京急鶴見駅まで徒歩4分)  
浅野駅   JR東日本:鶴見線【海芝浦支線】  
安善駅   JR東日本:鶴見線【大川支線】  
浜川崎駅   JR東日本:南武支線  
  
(参考:Wikipedia)