大川駅にて。205系電車です。
今回は、神奈川県川崎市~横浜市にまたがる京浜工業地帯を走る通勤・貨物路線である鶴見線のうち、
安善駅から分岐して大川駅へ至る、昼間は全く電車が運転されない
安善駅から分岐して大川駅へ至る、昼間は全く電車が運転されない
鶴見線大川支線を紹介します。
(Yahoo!地図を使用)
路線名 | 区間 | 営業キロ | 備考 |
JR東日本:鶴見線(大川支線) | (※1)安善~大川 | 1.6km | 全線単線・直流1,500V電化 |
踏破達成時 | 2002年8月 |
撮影時 | 2010年3月 |
安善駅にて。大川支線の電車はすべて鶴見~大川の運転です。大川と浜川崎・扇町方面を移動する際は当駅にて乗換です。
安善を発車すると、左手に住宅地を、右手には貨物側線や浜安善へ至る貨物線を見ながら本線上を東北東へ走ります。やがてポイントを渡り本線の上り線を逆走する形で走り、右手に運河の終端部を見ながら通過すると神奈川県・横浜市鶴見区から川崎市川崎区へと変わります。
その後は右へ分岐し、左手に本線の武蔵白石駅を見ながら大きく右へカーブします。尚、大川支線の起点駅は武蔵白石駅ですが、武蔵白石駅にはホームはありません。しかし、かつてはホームがあったのですが、このホームのおかげで20m車が入線できず、1996年まで17m車である旧形車両・クモハ12形が使用されていました。現在はホームが撤去され、安善駅を運行上の起点駅とすることで20m車両の入線を可能にしています。
武蔵白石駅を通過すると今度は左右に工場が並ぶ工業地帯の中を一直線に南南東へ走ります。
やがて運河を渡ると側線が広がり、終点の大川に到着します。駅周辺は工業地帯となっていて民家はありません。
大川駅にて。単式ホーム1面1線の駅で、側線が2本あります。
大川駅ホームにて武蔵白石方を望む。大川支線は終始工業地帯の中を走ります。
大川駅の終端方を望む。行き止まりになっています。
写真左側には終端部からスイッチバックする配線で専用線が分岐しているのが見えます。
写真左側には終端部からスイッチバックする配線で専用線が分岐しているのが見えます。
大川駅の駅舎は道路に面していて小さいです。木造で古いです。
簡易Suica改札機や自動券売機が設置されています。
簡易Suica改札機や自動券売機が設置されています。
大川支線を走る列車は全て鶴見~大川の運転で、前述の通り本線との分岐点に当たる武蔵白石駅にはホームがないので、本線との乗換は安善駅となります。
ほとんどの利用者が沿線の工場への通勤客という鶴見線の中でも大川支線の運転本数は極端に少なく、平日は朝4往復と夕~夜に5往復、土休日は朝2往復と夕1往復のみで、特に平日・土休日とも9~16時台は1本もないので、また、安善駅にて本線の扇町方面行き電車との接続が悪いケースもありますので、乗り鉄・乗りつぶしをされる方は事前に確認されてからお出かけ下さい。
安善駅も大川駅も無人駅ですが、簡易Suica改札機が設置されているので『Suica』は利用可能です(鶴見線全線で利用可能。南武支線もOK)。但し、改札外連絡となる浜川崎駅で乗り換える際には現地の案内板をよく確認して下さい(ICカードのSF部分を利用して乗り換える際はタッチしてはいけない)。
使用車両は205系3連で、先頭車は改造により普通の205系と違った前面形状となっています。
安善~大川の所要時間は、途中ポイントを渡ったり武蔵白石駅構内の急カーブを超低速で通過することもあり、1.6kmで4分を要しています。
ちなみに、鶴見~大川の所要時間は13分(下り1本のみ14分)です。
ちなみに、鶴見~大川の所要時間は13分(下り1本のみ14分)です。
乗換駅 | 乗換路線 |
安善駅 | JR東日本:鶴見線(本線) |
(参考:Wikipedia)