天竜浜名湖鉄道線【天浜線】(静岡県掛川市~湖西市。2010年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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遠州森駅にて。TH2100型気動車です。

  

今回は、静岡県の西部・遠州地方の浜名湖北岸を走る路線で、東海道本線のバイパス線として開業した国鉄二俣線から第三セクター鉄道路線へと転換したローカル線、
天竜浜名湖鉄道天竜浜名湖線【通称:天浜線】を紹介します。

  

天浜線の前身となる二俣線は昭和初期に建設され、開業しました。現在でも建設当時の建造物・施設が多く残存していて、36件が国の登録有形文化財に登録されています。

  
  

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(Yahoo!地図を使用)  

  

  

路線名   区間    営業キロ  備考  
天竜浜名湖鉄道:天竜浜名湖線  掛川~天竜二俣~新所原  67.7km   全線単線・非電化   
  
  
踏破達成時   2003年6月  
撮影時   2010年12月  

  

  

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掛川駅にて。天浜線は頭端式ホーム1面2線の構造です。
右側のホームはJR東海の所有で、天浜線側は使用されていません。
駅舎はJRとは別々ですが、天浜線駅舎と東海道本線の1番線ホームとの間には改札口があり、主に両路線の乗換客が利用しています。

  

掛川を発車すると右へカーブして東海道本線、東海道新幹線と分かれ、市街地を走り掛川市役所前に着きます。その後は川を渡り築堤高架となって西掛川に着きます。
西掛川を発車後は工場やロードサイド店を見ながら走り、国道1号線(東海道)をオーバーパスすると郊外へ出て、工場が並ぶ中を西へ進み桜木に到着します。

  

桜木を発車すると右へカーブして北寄りへ進路を変え、田園や丘陵地を望みながら、いこいの広場、細谷、原谷(はらのや)と進みます。

  
  

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原谷を発車後は原野谷川を渡り、丘陵地を進んで原田に着きます。

  

原田を発車後しばらく進むと左へカーブしつつ新東名高速道路をアンダーパスして、その直後にトンネルを潜ると静岡県・掛川市から森町へと変わります。その後は山里風景の中を進み、住宅地へ入ると戸綿に着きます。戸綿を発車後は太田川を渡り、市街地へ入ると左へカーブして遠州森に到着します。

  

遠州森を発車すると住宅地を南西へ進み、再び新東名高速道路をアンダーパスして円田を過ぎると丘陵地を西へ進みます。そして右手に集落が見えてくると遠江一宮(とおとうみいちのみや)に着きます。
遠江一宮を発車後は丘陵地を見ながら田園地帯を南西へ進み、袋井市へ変わります。

  
  

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やがて右へカーブして茶畑を見ながら北西~北へ進むと磐田市へと変わり、新東名をアンダーパスして敷地に着きます。

   

敷地を発車後は丘陵地を左へカーブしながら進み、田園地帯を進んだ後に住宅地へと入り、右へカーブすると豊岡に着きます。
豊岡を発車後は田園地帯を北西へ進み、天竜川の堤防に接近して上野部を過ぎると山間部へと入ります。そしてトンネルを2本抜けると浜松市天竜区へと変わり、市街地を西へ進んで左側に車両基地を見て天竜二俣に到着します。

  
  

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天竜二俣駅にて。国鉄時代の駅名は遠江二俣でした。
前述のように駅東側には車両基地があり、見学記念硬券を購入すると扇形庫や転車台を見学することが可能です(要確認)。

  

天竜二俣を発車すると引き続き市街地を西へ進み、左へカーブしながら二俣川を渡ると二俣本町に着きます。

  
  

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その後は左に山が迫り、左へカーブしてトンネルを抜けると天竜川を渡ります。

  

そして住宅地をしばらく進むと左側に遠州鉄道の車庫が現れ、西鹿島に到着します。

  

西鹿島を発車するとすぐに浜北区へと変わり、右へカーブして遠鉄線と分かれます。そして丘陵に広がる農村地帯を南西へ進み、住宅地へ入り新東名をアンダーパスすると岩水寺に着きます。岩水寺を発車後は左手に工場群を見ながら田園地帯を走り、宮口に着きます。
宮口を発車後は丘陵地を西へ進み、トンネルを潜ると北区へと変わります。

  
  

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そして山間部の風景の中をしばらく進み、やがてトンネルを抜けてから田園風景へと変わるとフルーツパーク駅に着きます。

  

その後は都田川を渡り、農村風景を眺めながら走ると都田(みやこだ)に着きます。

  

都田を発車後は国道362号と並走しながらローカル風景の中を走り、常葉大学前に着きます。大学は駅の南側、都田川の対岸にあります。常葉大学前を発車後は右から山が迫り、都田川の渓谷を走ります。その後は平地へと出て工場の間を進んだのちに市街地へと入り、金指に到着します。

  
  

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金指駅にて。かつて、右側の空地にはナローゲージ路線だった遠州鉄道奥山線の駅があったと思われます。

  

金指を発車すると遠州鉄道奥山線の高架橋跡をアンダーパスします。その後は主に田園風景の中を走り、気賀高校前を過ぎると井伊谷川を渡り、細江の市街地へ入ると気賀に到着します。

  

気賀を発車すると広大な田園風景(?)の中を走り、やがて左手に浜名湖の一部を形成する細江湖(引佐細江)が見えてくると西気賀に着きます。

  
  

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西気賀を発車後も引佐細江を見ながら丘陵地を走り、トンネルを抜けると寸座に着きます。

  

寸座を発車後は右へカーブしてトンネルを潜り、浜名湖の眺望を遮る形で左手に東名高速道路が現れて並走すると浜名湖佐久米に着きます。その後は東名をアンダーパスして丘陵地を走りながら再び並走し、トンネルを過ぎると東都筑に着きます。東都筑を発車後しばらくすると左へカーブして東名と離れ、住宅と農地の混在した風景を見ながら走ると都筑に着きます。都筑を発車後は左手に浜名湖(猪鼻湖)を見ながら走りますが、すぐに内陸へと入りトンネルを抜けます。

   
  

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その後は住宅地を西へ走り、再び左手に猪鼻湖が見えてくると市街地へと入り、三ヶ日に到着します。

  
  

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三ヶ日を発車すると左へカーブして川を渡り、右手にミカン畑のある山を見ながら住宅地を南下して奥浜名湖駅に着きます。

  

奥浜名湖駅を過ぎると左手に猪鼻湖を少しだけ見ながらミカン畑の中を南下して尾奈に着きます。尾奈を発車後は内陸へと進み、山間部を進みます。そしてトンネルを抜けると湖西市へと入り、今度は左手に浜名湖(松見ヶ浦)を見ながら走って、知波田に着きます。浜名湖とはここでお別れです。

  

知波田を発車後は国道301号と並走して丘陵地を南へ進みますが、やがて右へカーブして大森に着きます。その後は山あいの田園風景を見ながら南西へ進み、右側に大きな工場が見えてくるとアスモ前に着きます。アスモ前を発車後は住宅地へと入り、右へカーブして左側から来た東海道本線と再合流すると終点の新所原に到着します。

  
  

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新所原駅にて。天浜線は駅舎に面して1面1線のホームが設置されています。
国鉄時代は豊橋まで直通列車が運転されていて、豊橋へ向かう下り列車は駅の西側で東海道本線をオーバーパス(立体交差)して東海道本線の下り線に合流していました。現在でも立体交差の築堤跡や橋脚跡を見ることができます。

  

  
乗り鉄の注意点  

天浜線では普通列車のみの運転で、運転系統は掛川~新所原の全線通し運転の他に、掛川~遠州森・天竜二俣・宮口・金指、天竜二俣~宮口・新所原、金指~新所原の区間運転列車も多数設定されています。
全区間にわたり概ね毎時1本の列車が確保されています。ラッシュ時は若干増発されます。また、天竜二俣~宮口は若干本数が多いです。

  

使用車両はTH3000形とTH2100形ですが、トイレの設備がないので注意が必要です。大抵の列車はどこかの主要駅で数分間停車するので、その際にトイレへ行くことは可能です。

   

大体の所要時間は、掛川(46分)天竜二俣(5分)西鹿島(22分)金指(50分)新所原 で、
掛川~新所原ですと概ね2時間強です。

  

  

のりかえ   

乗換駅   乗換路線  
掛川駅   JR東海:東海道新幹線東海道本線  
西鹿島駅   遠州鉄道:鉄道線【西鹿島線】  
新所原駅   JR東海:東海道本線  
  
(参考:Wikipedia)