「ミュータント・ニンジャ・タートルズ影＜シャドウズ＞」　★★☆～前作の面白さはどこへやら・・・

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。　これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2016』の掲載にあたって」

前作の面白さはどこへやら・・・★★☆(C)2015 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED. （2016年／アメリカ／112分／Teenage Mutant Ninja Turtles: Out of the Shadows） 【　製作　】 マイケル・ベイアンドリュー・フォームブラッドリー・フラーゲイレン・ウォーカー 【　監督　】デイブ・グリーン 【　出演　】ミーガン・フォックスウィル・アーネット

ローラ・リニー

スティーブン・アメル

ピート・プロゼック

アラン・リッチソン

ノエル・フィッシャー　

ジェレミー・ハワード　

タイラー・ペリー

ブライアン・ティー

【あらすじ】

　宿敵シュレッダーからニューヨークを守ったヒーロー、タートルズ。彼ら四兄弟は人知れずニューヨークの平和を守っていた。

　そんな折、シュレッダーが、残党の協力により脱獄、世界征服を狙う異次元の悪の帝王クランゲと手を組み、再びニューヨークを恐怖に陥れようとする。

　タートルズはシュレッダーに戦いを挑むが、固い絆で結ばれていたはずの四兄弟に分裂の危機が訪れる―

【コメント】

　さてさて、長期の夏休みも終わり、再び忙しない現実に戻って仕事に励むこと1週間、週末の一服の清涼剤であるレイトショーに足を運んだわけですが、今回は昨年鑑賞した『ミュータント・タートルズ』のさっそくの続編である本作をチョイス。

　前作が製作者であるマイケル・ベイらしいスピーディーな展開でなかなかに面白かったので、本作も期待できるぞとさっそく鑑賞してみた次第です。

前作の面白さはどこへやら・・・

　うーん、ちょっとビミョーだったかなー。前作のパワフルでスピーディーな面白さはどこへやら、前作と比べるとなんだかスカスカで凡百なヒーローアクションに成り下がっていてちょっと残念な出来でしたね。

　いや、アクション展開やCGの映像面でいえば、前作と比べても決して見劣りしない完成度だったし、タートルズ四兄弟の軽いテンションは相変わらず。エイプリル役のミーガン・フォックスも相変わらず美しいし、ザコ役ビーバップ＆ロックステディの面白キャラコンビも楽しい。

　しかしながら、前作と違うのは画面からグイグイと圧倒してくる迫力がなんか続編である本作からは微塵も感じられなかったこと。これはもう感覚の問題なので何とも表現できないんですが、本作からは全然圧倒される迫力が感じられなかったかな～

　思うに本作、マイケル・ベイは大して関わっていないんじゃないか？とも感じますがね。

いきなり異次元のエイリアン登場とは・・・

　本作で登場したニューキャラ、ラスボスである異次元世界の悪の帝王クランゲ。前作のニューヨークの犯罪集団との攻防という規模から、いきなり破天荒なSFチック展開になってしまったわけですが、ここらへんの展開も急にぶっ飛び過ぎてしまって個人的にはついていけなかった部分ですね。

　まあ、原作がこうなっているんだろうから文句言ってもしょうがないけど、クランゲの登場があまりにも唐突過ぎて「いや、急に異次元世界から来た！と申されましても・・・」といった急展開の置いてけぼり感が否めない。ニューヨークというひとつの町を守る影のヒーローというコンセプトから、いきなり地球規模の展開になってしまって、まだその段階じゃねーぞと。

　もうちょっと展開は考えてほしかったかな～

ミーガン・フォックスが相変わらずセクシー

　とはいえ、前作同様エイプリル役で出演しているミーガン・フォックスが相変わらずセクシーで美しかったですね～。本作で非常に目の保養になる美貌です。

　今回明らかに狙ったのか、彼女が出演している「トランスフォーマー」ネタも登場していますが、彼女はとても漫画やアニメがお好きなようで、「セーラームーン」はマンガも書けるくらい好きらしいです。

　これからもアニメの実写版に多く出演していくんでしょうかね。でも、ハリウッド女優として、これからもいろんな映画に出演していってほしいです。