「ゴーストバスターズ」 ★★★~可も不可もないリブート | そんなことより恋をしろ

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2016』の掲載にあたって」



可も不可もないリブート

★★★

ゴーストバスターズ




(2016年/アメリカ/116分/Ghostbusters)

【 製作 】
アイバン・ライトマン
エイミー・パスカル

【 製作総指揮・監督 】
ポール・フェイグ

【 出演 】
クリステン・ウィグ
メリッサ・マッカーシー
ケイト・マッキノン
レスリー・ジョーンズ
クリス・ヘムズワース




【あらすじ】

 ニューヨークのコロンビア大学で教鞭をとる物理学者エリン・ギルバート。かつて、友人のアビーと幽霊本を出版した黒歴史があったことから、大学の雇用が危うい状況にあった。
 そんなエリンのもとに幽霊の調査依頼が舞い込み、現在も幽霊の研究をしているアビーとその相棒ジリアンとともに現場を調査したところゴーストに遭遇する。
 大学をクビになってしまった3人は、中華料理店の2階をオフィスとして超常現象の調査会社を設立、さまざまなゴーストと対峙し“ゴーストバスターズ”として一躍有名人になる。
 一方で、ニューヨークをゴーストの巣窟にしようと目論むローワンの計画は最終段階に突入、ゴーストバスターズはニューヨークを守るためローワンと対峙する―


【コメント】

 さて、いよいよサマーバケーション2016の突入!ということで、現実は一切忘れ実家である盛岡でだらけまくろうと帰省したわけですが、ここで以前から話題となっているリブート版である本作が先行上映中であるということで、これは観に行くしかないだろうと、盛岡のシネコンである「盛岡フォーラム」に足を運んだ次第。
 実のところ先行上映での映画鑑賞は初めてだったので、さぞ混雑しているだろうと思いきや、あんなにごった返していたロビーとは裏腹に館内はガラガラ。観客はほとんど『シン・ゴジラ』の人たちだったのね。
 ちょいと一抹の不安を感じつつも30年振りのリブートとなったゴーストバスターズを鑑賞してみました。


ゴーストバスターズ



可も不可もないリブート

 うーん、なるほどね。可も不可もなく、という言葉しか浮かばない、いかにもアメリカンなSFコメディでしたね。無難な出来です。
 まあ、楽しい映画といえば楽しいのは確かです。ハチャメチャで賑やか、アメリカンなギャグはいまいち日本人には伝わらないかもですが、夏らしいお祭りみたいな映画で、今の季節にはピッタリじゃないでしょうかね。
 大胆にも主人公たちを男から女に総入替えしたのは大冒険だったと思いますが違和感は全然なし。それぞれの個性的なキャラは立っているし、悪くはなかったと思います。
 けど、正直言ってしまえば「なんで今更リブートしたの???」という感じは否めない。21世紀の今だからこそ、というような新鮮味が全然ない。CGが凄いわけでもなく、旬なスターたちというわけでもない。ゴーストバスターズたちを男から女に変えてみました、くらいの意味合いしか持っていないネームバリューのみに頼った感のあるリブート版だと感じました。


個性派が揃ったゴーストバスターズ

 とはいえ、女版ゴーストバスターズの面々はなかなかに個性的なキャラだったと思います。
 エリン役のクリステン・ウィグやずんぐりむっくりのアビー役メリッサ・マッカーシー、ロックな発明家ジリアン役のケイト・マッキノン、デカい図体の黒人パティ役のレスリー・ジョーンズ。それぞれキャラがとても個性的で分かりやすい。前作のキャラの豪華さには劣るかも知れませんが、キャラ的には決して負けていないメンバーだったと思います。
 加えて、秘書役クリス・ヘムズワースのキャラも良かったなと。アベンジャーズのひとりである『マイティ・ソー』のキャラとは一変したバカキャラは、それと比較すると新鮮に感じます。エンドロールのダンスなんかもバカになり切っていて最高です。


豪華絢爛なカメオ出演者たち

 本作で見逃せないことといえば、豪華絢爛なカメオ出演者、これに尽きますね。
 84年版のゴーストバスターズであるビル・マーレイ、ダン・エイクロイドたちがちらりと登場するシーンは、往年のファンならば絶対にニヤリとするはず。加えて、あのシガニー・ウィーバーも登場するという豪華さ。
 個人的に一番笑ったのは、あのメタルの帝王オジー・オズボーンの登場です。「シャロン!また幻覚が見える!」と叫ぶシーンは笑わせてもらいました。
 ちょっと下を向いていると見逃してしまうくらいのカメオ出演なので、お見逃しなく。


続編にはもっと新鮮味を

 そんなわけで、個人的には可も不可もなく、というのが感想だった本作。
 もともとはオリジナルメンバーでの『ゴーストバスターズ3』が企画として進行していたようですが、脚本が難航、加えてオリジナルメンバーであるハロルド・ライミスが死去してしまったことで、メンバーをすべて女性に変えてリブートという経緯があったようです。本作のラストでも、「ハロルド・ライミスに捧ぐ」とクレジットされていましたからね。
 もしこのリブート版の続編が製作されるのであれば、もっと“21世紀のゴーストバスターズ”という新鮮味をもっと出してほしいところです。本作のままでは、単なる過去のリメイクに他なりません。リブートである以上、時代に合った映画に仕上げてほしいところです。


テーマソングはFall Out Boyがカバー

 『ゴーストバスターズ』といえば、なんといってもレイ・パーカーJr.のテーマソングが有名ですが、本作ではロックバンドFall Out Boyが斬新にカバーしています。



 うん、悪くはないですがやっぱりオリジナルのほうががテンション上がりますね。


ゴーストバスターズ



【2016年度 Myランキング】(8/14時点)

 本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
 夏休みサイコー!


(ベスト)… ★★★☆以上が基準

  1位:シン・ゴジラ ★★★★★
  2位:シビル・ウォー キャプテン・アメリカ ★★★★
  3位:オデッセイ ★★★★
  4位:アイ アム ア ヒーロー ★★★★
  5位:エクス・マキナ ★★★★
  6位:死霊館 エンフィールド事件 ★★★★
  7位:マジカル・ガール ★★★★
  8位:HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス ★★★★
  9位:さらば あぶない刑事 ★★★★(思い出補正あり)
 10位:TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ ★★★☆
  次点:デッドプール ★★★☆
     ボーダーライン ★★★☆
     日本で一番悪い奴ら ★★★☆ 


(ワースト)… ★★☆以下が基準

  1位:セーラー服と機関銃 -卒業- ★★
  2位:秘密 THE TOP SECRET ★★☆
  3位:X-ミッション ★★☆


<その他ランク外一覧>
ブリッジ・オブ・スパイザ・ウォーク信長協奏曲残穢-住んではいけない部屋-白鯨との闘いスティーブ・ジョブズドラゴン・ブレイドゾンビスクール!ヘイトフル・エイト珍遊記パラドクスザ・ブリザード僕だけがいない街ちはやふる -上の句-デッド・オア・リベンジバットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生インシディアス 序章あやしい彼女暗殺教室 ~卒業編~スポットライト 世紀のスクープルームズートピアテラフォーマーズ64 ロクヨン 前編ちはやふる -下の句-殿、利息でござる!モンスターズ 新種襲来スキャナー 記憶のカケラをよむ男ヒメアノ~ル神様メールサウスポー64 ロクヨン 後編10 クローバーフィールド・レーンクリーピー 偽りの隣人アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅血まみれスケバンチェーンソー殺されたミンジュインデペンデンス・デイ:リサージェンスイット・フォローズ貞子vs伽椰子パラノーマル・アクティビティ5ファインディング・ドリーターザン:REBORNロスト・バケーションゴーストバスターズ






『ゴーストバスターズ』公式サイトはこちら






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