そんなことより恋をしろ

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『映画を観るよりもお前は恋をしろ恋を』
…そんな感じのブログです。

※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。

 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

『シネマ報告書2019』の掲載にあたって

 
広がる格差社会への警鐘
★★★★★

(C)2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC Comics

 

(2019年/アメリカ/122分/Joker)
 
【 製作・脚本・監督 】
トッド・フィリップス

 

【 出演 】
ホアキン・フェニックス
ロバート・デ・ニーロ
ザジー・ビーツ
フランセス・コンロイ
ブレット・カレン
マーク・マロン
シェー・ウィガム
ビル・キャンプ
グレン・フレシュラー
リー・ギル

 


 

【あらすじ】

 

 富裕層と貧困層に格差社会に喘いでいるゴッサムシティ。

 病弱な母親を看病しながらコメディアンを夢見る心優しい男アーサー・フレックは、ストレスがかかると笑いが止まらなくなってしまう持病を抱えていた。そんなアーサーを気味悪がり冷たくあしらわれたりひどい暴力を受けることにより、次第に精神を病んでいく。

 そんなある日、ひょんなことから富裕層の若者3人を射殺してしまったアーサー。街では富裕層が殺されたことに歓喜の声が上がり、次第に暴徒と化していく。

 精神を病んでいったアーサーも、次第に狂気の世界に入り込み“ジョーカー”として変貌を遂げていく―

 

 

【コメント】

 

 さてさて、今回鑑賞したのは、アメコミをベースにしながら第76回ヴェネツィア国際映画祭において最高賞である金獅子賞を獲得したという、現在話題沸騰中の本作。

 僕も以前から劇場の予告編で散々観てましたけどね、マーベルに対抗したDCも迷走してんな~なんて感じていたら、よもや賞を勝ち取るほどの完成度とは夢にも思わなかっただけに、俄然興味が湧いた次第。

 思ったとおり、劇場は満員につぐ満員で席を確保できず。「MOVIX昭島」でようやく鑑賞出来た次第です。

 

(C)2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC Comics

 

 すげぇ・・・こいつぁ凄い映画だ・・・。金獅子賞受賞は伊達じゃなかった。ダークで陰湿、ゴッサムシティという架空の街なのに恐ろしくリアル。昨今世界各国でも広がり続けている格差社会への痛烈な警鐘をストレートにぶつけてきた大傑作でしたね!

 本作が凄いのって、訴えたいテーマ性もさることながら、フォーマットがDCコミックスのキャラクターであること。だから、変に小難しい芸術作品でなくエンタメ性が同居しているので、ダイレクトに胸に突き刺さりつつも面白い。アメコミなのにヒーローは登場せず、あくまで混沌とした情勢のなかで、いかにジョーカーが誕生したかという点に絞っているのでアクションシーンなんか皆無。バットマンなんかもちろん登場しない。だけど、貧困層でも弱者中の弱者である主人公アーサーの心に徐々に募っていく世の中への不満と怒りの過程がとても生々しくて目が離せない。悪であるはずのジョーカーに感情移入してしまい、むしろ、“バットマン”ブルース・ウェインの父親であり人格者であるはずのトーマス・ウェインが非常に嫌な金持ちの人間に見えるから面白い。

 本作がこれほどまでに面白いのは、ひとえにトッド・フィリップス監督のアイデアと手腕に尽きると思うが、それ以上に主人公アーサーを演じたホアキン・フェニックスの鬼気迫る怪演・熱演による貢献が強いですね。徐々に精神を蝕まれていく過程と、クライマックスのテレビ出演でそれが一気に爆発するシーン。「世の中は悲劇じゃない、喜劇なんだ」と悟ってしまうほどの蔑まれた人生が痛いほどに伝わってくる。これほどまでに辛く哀しいヴィランの誕生を描いた作品があっただろうか。いや、もはや本作はアメコミという枠を完全に飛び越えた見応え十分な社会派スリラーでしたね。

 

(C)2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC Comics

 

 本作は、いわゆるDCエクステンデッド・ユニバースには組み込まれない独立したDC作品ということなので、今後のユニバースにホアキン版ジョーカーの登場はないということです。確かにDCの中でも異彩を放つ作品であるわけですが、これだけの怪演熱演をしてくれたキャラが出ないのはちょっと勿体ない気もします。

 ともあれ、実力がありながらもなかなかパッとしなかったホアキン・フェニックスの大きな転機となる作品であることは疑いようがない。これからのキャリアに拍車がかかっていくことは間違いないでしょう。

 

 

【2019年度 Myランキング】(10/6時点)

 

 本作は、本年度のベスト10中1位(暫定)にランクイン。

 また台風かよ!

 

(ベスト)… ★★★☆以上が基準

 

  1位:ジョーカー ★★★★★

  2位:アベンジャーズ エンドゲーム ★★★★☆

  3位:ゴジラ キング・オブ・モンスターズ ★★★★☆

  4位:運び屋 ★★★★

  5位:ホテル・ムンバイ ★★★★

  6位:翔んで埼玉 ★★★★

  7位:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド ★★★★

  8位:クリード 炎の宿敵 ★★★★

  9位:ジョン・ウィック:パラベラム ★★★★

 10位:特捜部Q カルテ番号64 ★★★☆

  次点:七つの会議 ★★★☆

      映画 賭ケグルイ ★★★☆

      がっこうぐらし! ★★★☆

      

 

 (ワースト)… ★★☆以下が基準

 

  1位:麻雀放浪記2020 ★☆

  2位:天気の子 ★★

  3位:メン・イン・ブラック インターナショナル ★★

 

<その他ランク外一覧>

蜘蛛の巣を払う女マスカレード・ホテルミスター・ガラスサスペリア十二人の死にたい子どもたち劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズアクアマンファースト・マンアリータ バトル・エンジェルグリーンブックTHE GUILTY ギルティスパイダーマン:スパイダーバースキャプテン・マーベルイップ・マン外伝 マスターZバンブルビーANON アノンダーク・スクールエリザベス∞エクスペリメントハンターキラー 潜航せよシャザム!キングダムザ・フォーリナー 復讐者ゴールデンスランバーモースト・ビューティフル・アイランド空母いぶきパラレルワールド・ラブストーリーカイジ 動物世界スノー・ロワイヤルROMA ローマニセコイアンフレンデッド ダークウェブパージ:エクスペリメントザ・ファブルスパイダーマン ファー・フロム・ホーム凪待ちDiner ダイナーアンノウン・ボディーズトイストーリー4アイアン・スカイ 第三帝国の逆襲ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 南北英雄チャイルド・プレイサムライマラソン東京喰種 トーキョーグール【S】ドラゴンボール超 ブロリーワイルド・スピード スーパーコンボ血まみれスケバンチェーンソーREDZ Bull ゼット・ブルダンスウィズミー引っ越し大名!ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 英雄復活SHADOW 影武者ダンボ大脱出2記憶にございません!アス見えない目撃者バーニング 劇場版アド・アストラオーヴァーロード惡の華マローボーン家の掟


 

『ジョーカー』の公式サイトはこちら

 

 

 

 

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