「DOGMAN ドッグマン」★★★~ベッソン版「101匹ワンちゃん」 | そんなことより恋をしろ

そんなことより恋をしろ

『映画を観るよりもお前は恋をしろ恋を』
…そんな感じのブログです。

※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。

 これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

『シネマ報告書2024』の掲載にあたって

 
ベッソン版「101匹ワンちゃん」
★★★
(C)Photo: Shanna Besson - 2023 - LBP - EuropaCorp - TF1 Films Production - All Rights Reserved.
 
(2023年/フランス/114分/Dogman)
 
【 脚本・監督 】
リュック・ベッソン
 
【 出演 】
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ

ジョージョー・T・ギッブス

クリストファー・デナム

クレーメンス・シック

ジョン・チャールズ・アギュラー

グレース・パルマ

アレクサンダー・セッティネリ

 

 

【あらすじ】

 

 ある夜、警官が1台のトラックを止める。運転席には負傷したひとりのドラァグクイーン、そして荷台には十数匹もの犬が乗せられていた。

 ダグラスと名乗るその男は不審者として警察に連行され、精神科医エヴリンはダグラスの精神鑑定をすることになる。

 ダグラスは、これまでの壮絶な半生について語り始め、そのたびに犬たちの愛に何度も助けられてきたと語る。

 次第に犯罪に手を染めていったダグラスは、街に救うギャングを相手にひとり立ち向かうことになる―

 

 

【コメント】

 

 風邪ひいたわー、このレベルの風邪は久しぶりですわー。てなわけで、それほどの大風邪ではなかったものの喉の痛みと微熱とちょっとした気だるさもあって、せっかくの日曜のこの日は黙ってお家で療養しておこうと引き籠り。健康優良児を保ってきたのに一体どこでもらってきたんだろー。

 ということで、こんな時はお家でゆっくり映画鑑賞だなと、動画配信サービス「U-NEXT」でちょっと前に目を付けていた本作を鑑賞。

 映画ファンならご存じリュック・ベッソン監督の最新作で、劇場公開当時観に行こうと思っていたんですが、なんかタイミングを逃してしまい結局スルー。今般、U-NEXTで独占配信ということで、これは観なきゃならんと早速鑑賞してみた次第です。

 

(C)Photo: Shanna Besson - 2023 - LBP - EuropaCorp - TF1 Films Production - All Rights Reserved.

 

 うむ、なるほど。さすが満を持してのリュック・ベッソン監督作品、十分な見応えを感じさせる作品でした。もっとも、ダークヒーローとかバイオレンスアクションという宣伝文句ではありますが、本作はアクション映画というより、ひとりのドラァグクイーンの半生を描いたドラマ映画という趣のほうが強い。かつ、リュック・ベッソン監督は犬が大好きなんでしょう、ベッソン版の「101匹ワンちゃん」という感じですね。

 そんな僕が感じた本作の感想は以下の3つです。

 

1.アクションというよりドラマ

2.ベッソン版「101匹ワンちゃん」

3.本作の着想は小さな新聞記事

 

 夜、警官が止めた1台のトラック。そこには負傷したひとりのドラァグクイーンと、荷台にはたくさんの犬たち。不審者としてすぐさま警察署に連行されたドラァグクイーンは、精神科医の鑑定を受けることに。その会話の中で、ドラァグクイーン本人から壮絶な幼少期から今日までの半生を語り始める。

 暴力的な父親と兄に犬小屋に閉じ込められ、犬とともに苦楽を共にした幼少期。父親の銃弾により半身不随となるも、演劇という道に目覚め、恋にも目覚める。生活するために夜のショーパブでドラァグクイーンとして人気を博し、その裏で富裕層から犬を使って金品を盗み出したり、町に巣食うギャング相手に大立ち回りをしたり。

 それでも彼は、神と犬を信じ強く生きていく。

 

 クライマックスのギャングたちとの大立ち回りこそベッソン監督らしいアクションでしたが、むしろ本作は、主人公ダグラスの壮絶な半生を描いたドラマが中心で、なぜ自分はこんなに不幸なのか、自分は神に見放された存在なのか、神と人に問いかけ恨み崇め自分自身と葛藤ながら、ひとつの回答、生きる道を見出していく。

 アクションとかダークヒーロー爆誕を期待した人は肩透かしを食らう作品ではありますが、とはいえ、ドラマ部分も十分に見応えはあるし、全然飽きさせず気が付いたらもう終盤じゃん、といった感じの映画で、どんだけワンちゃんたち賢いんだよというツッコミもありつつも、ダグラスと一心同体の犬たちの活躍も面白かったです。

 

(C)Photo: Shanna Besson - 2023 - LBP - EuropaCorp - TF1 Films Production - All Rights Reserved.

 

 ちなみに本作、ベッソン監督が小さな新聞記事で観た事件から着想を得て作られたとのこと。5歳児が4年間も犬のケージに閉じ込められたという実際の記事から、ここまで発展させたということです。実話という触れ込みもありましたが、実際のところは地方の小さな記事だったようですね。

 ともあれ、こんな小さな記事でもこれくらいの発想ができるリュック・ベッソン監督はさすがの一言。これからも活躍してほしいですね。

 

 

【2024年度 Myランキング】(6/9時点)

 

 本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。

 このレベルの風邪は久しぶりだなー

 

(ベスト)… ★★★☆以上が基準

 

  1位:PERFECT DAYS ★★★★★

  2位:DUNE デューン 砂の惑星 PART2 ★★★★☆

  3位:デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章 ★★★★

  4位:デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章 ★★★★

  5位:マッドマックス:フュリオサ ★★★★

  6位:帰ってきた あぶない刑事 ★★★★

  7位:シティーハンター(未) ★★★★

  8位:ゴールデンカムイ ★★★☆

  9位:カラオケ行こ! ★★★☆

 10位:ライド・オン ★★★☆

  次点:猿の惑星 キングダム ★★★☆

     ネクスト・ゴール・ウィンズ ★★★☆

     ロードハウス 孤独の街(未) ★★★☆

     

     

     

 (ワースト)… ★★☆以下が基準

 

  1位:映画 マイホームヒーロー ★★☆

  2位:エクソシスト 信じる者 ★★☆

  3位:ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ ★★☆

 

<その他ランク外一覧>

エクスペンダブルズ ニューブラッドコンクリート・ユートピアアクアマン 失われた王国ある閉ざされた雪の山荘でLift リフト(未)バッドランド・ハンターズ(未)哀れなるものたち身代わり忠臣蔵雪山の絆(未)ボーはおそれているマダム・ウェブARGYLLE アーガイル落下の解剖学ポップスが最高に輝いた夜(未)変な家サンクスギビングTALK TO ME トーク・トゥ・ミーゴーストバスターズ フローズン・サマーオッペンハイマー恐怖の報酬(未)DIVE ダイブ 海底28メートルの絶望REBEL MOON パート1:炎の子(未)ゴジラ×コング 新たなる帝国EBEL MOON パート2:傷跡を刻む者(未)エレベーター・ゲーム劇場版 マーダー★ミステリー 探偵・班目瑞男の事件簿 鬼灯村伝説 呪いの血バッド・デイ・ドライブマッチング範馬刃牙VSケンガンアシュラ(未)DOGMAN ドッグマン

 


 
 
 

『DOGMAN ドッグマン』の公式サイトはこちら

 

 

 

 

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村
 
映画 ブログランキングへ