「エレベーター・ゲーム」★★★～あ、このネタって万国共通だったのね

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

「『シネマ報告書2024』の掲載にあたって」

あ、このネタって万国共通だったのね ★★★

(C)ELEVATOR GAME LLC 2023 （2023年／アメリカ／95分／Elevator Game） 【　監督　】 レベッカ・マッケンドリー 【　出演　】 ジノ・アナニア

ミーガン・ベスト

アレック・カルロス

ベリティ・マークス

アダム・ハーティグ

【あらすじ】

　都市伝説を検証する動画を配信しているグループ。スポンサーの無理強いに悩んでいる中、そこにライアンと名乗る新メンバーを迎え入れる。

　スポンサーのために急ぎ新作を作らなきゃいけない中、異世界につながると噂される都市伝説“エレベーター・ゲーム”を実行することにする。

　いつもの軽いノリでエレベーター・ゲームに挑戦するが、そこで不可解な現象が多発する。さらに、実はライアンの妹がエレベーター・ゲームを実行して以来消息不明となっており、妹を探し出すためにグループに参加したことを告白する。

　やがて、メンバーたちに奇怪な現象が起き始める―

【コメント】

　短いゴールデンウィークの今年。特にすることもなく、実家でダラダラと過ごして英気を養いまくったわけですが、そんな中で動画配信サービス「U-NEXT」で観ようと思った作品がこれ。

　本作は「未体験ゾーンの映画たち2024」の1本として公開されたホラー作品ですが、なによりオカルト好きの人ならば本作のネタにピンと来た人は多いことでしょう。

　同じくオカルト好きの僕としてもこれはちょっと気になるぞと、ゴールデンウィーク休暇のなかでさっそく鑑賞してみた次第です。

(C)ELEVATOR GAME LLC 2023

　あ、このネタって万国共通だったのね。

　オカルト好きの僕は以前からネットから様々なオカルトネタを探して楽しんでいますが、本作で登場する所謂「エレベーターを使ってい異世界に行く方法」というのは、だいぶ前にネット上で話題になっていたのを憶えています。よもやこれが日本のネット上のみならず、アメリカでも有名だったとは思いもよりませんでしたね。そもそもこの方法がどこから出てきたものかは定かではありませんが、少なくともネタが世界的な方法だったことは意外でした。

　そんな僕が感じた本作の感想は以下の3つです。

１．あ、このネタって万国共通だったのね

２．内容としてはB級ホラー

３．嘘だとは思うけど実行しないように

　ネタはともかく内容としてはオーソドックスで、異世界に行く方法をネットでライブ配信したYouTuberたちが、“赤い女”に付け狙われ次々と惨殺されていくというもの。ストーリーとしてはB級もB級の低予算ホラーですが、とはいえそれほどショボい感じはなく、B級ホラー映画としてはまずまず楽しめたというところですね。

　個人的にはホラー的要素よりもむしろSF的な要素を取り込んでほしいところ。異世界ものってなんでこうも血みどろホラーにブレてしまうんでしょうかねー。分かりやすいんでしょうけどね、昨今はパラレルワールドの可能性が学術的にささやかれている時代なので、そういった要素もこれから取り入れていってほしいですね。