「DUNE デューン砂の惑星 PART2」★★★★☆～度肝を抜く圧倒的世界観！

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

「『シネマ報告書2024』の掲載にあたって」

度肝を抜く圧倒的世界観！ ★★★★☆

ゼンデイヤ

レベッカ・ファーガソン

ジョシュ・ブローリン

オースティン・バトラー

フローレンス・ピュー

デイブ・バウティスタ

クリストファー・ウォーケン

レア・セドゥ

スエイラ・ヤクーブ

ステラン・スカルスガルド

シャーロット・ランプリング

ハビエル・バルデム

【あらすじ】

　抗老化作用を持つ香料“メランジ”が豊富に存在する砂の惑星デューンの覇権をめぐり、皇帝とハルコンネン家の陰謀により崩壊したアトレイデス家。

　唯一生き残ったアトレイデス家の後継者ポールは、砂漠の民フレメンとともに反撃の狼煙を上げ、フレメンの救世主として砂漠の民を率いるポールとハルコンネン家との戦いが激化する―

【コメント】

　2021年『DUNE デューン砂の惑星』から3年、ドゥニ・ビルヌーブ監督による第2弾が満を持しての公開ということで楽しみにしていた本作。

　壮大なSF叙事詩だった前作ですが、大長編でありながらSFよりもドラマ部分のほうが長く、かつ尻切れトンボな終わり方だったため、良いのか悪いのかの判定が難しく、本作の公開は待ち望んでおりました。

　3年の間をおいての公開とあって前作の記憶がちょっと危うかったし、今回は166分という長尺ということもあって、とにかく気合いを入れて挑もうと一路「立川シネマシティ」に足を運んだ次第です。

　凄ぇ・・・なにこの圧倒的世界観よ・・・。166分なんてあっという間、長さなんて微塵も感じさせないストーリーテリングと圧巻の映像美、そしてみぞおちに響き渡るほどの重低音サウンド。その映像とサウンドに終始圧倒されっぱなしで、本作こそ映画館で鑑賞するに相応しい、いや、絶対に映画館で観るべきSF超大作でしたね！最高でした！

　そんな僕が感じた本作の感想は以下の3つです。

１．度肝を抜く圧倒的世界観！

２．間違いなくドゥニ監督の代表作！

３．今からPART3にも期待大！

　前作はデューンを巡るアトレイデス家とハルコンネン家の確執や、策略によるアトレイデス家の崩壊がメインとなるドラマ部分が中心であり、壮大な「砂の惑星」というSFの一大叙事詩の導入部分という大事な位置付けでありながらも、ちょっと物足りない感じは否めなかった。

　しかし本作は、そういった物足りなかった前作を補うぐらいシンプルなストーリーと映像的見どころが満載。不気味な重低音を発して登場する巨大な宇宙船や、地響きとともに登場する巨大な砂虫の迫力。これだけでも映画館で圧倒されるところに、ハルコンネン次男フェイド＝ラウサの極悪非道ぶりも凄い。とにかくですね、この迫力はとうてい文字には起こしきれない。絶対に映画館で観て、この圧倒的世界観に没入し体感してもらうことをお勧めします。

　この「砂の惑星」シリーズ、間違いなくドゥニ・ビルヌーブ監督の代表作になるに違いないでしょう。これまで未知の惑星を舞台にしたSF映画なんて山ほど観てきましたが、本作はそんなエンタメSFとは一味も二味も違う、高尚な空気すら漂う壮大かつ圧倒的な世界観を持ったSF超大作です。

　そんなわけで、圧倒的世界観を放つ第2作目、存分に堪能させていただきました。やっぱりドゥニ・ビルヌーブは凄い監督です。

　そんな「砂の惑星」シリーズ、ドゥニ監督曰く3部作にしたい旨を語っており、同時に3作目で終わりとも語っております。原作はまだまだ続くものの、ドゥニ監督の興味を引くのは3作目までだということ。原作未読なのでどこまでがそれなのか知る由もないですが、ともあれ、このクオリティで行けば間違いなくPART3は製作されるでしょう。

　何年先になるか分かりませんが、今後のPART3に今から期待大です。

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　本作は、本年度のベスト10中2位（暫定）にランクイン。

　もう吹っ切れるしかないな。

（ベスト）…　★★★☆以上が基準

　　１位：PERFECT DAYS ★★★★★

　　２位：DUNE デューン砂の惑星 PART2　★★★★☆

　　３位：ゴールデンカムイ ★★★☆

　　４位：カラオケ行こ！ ★★★☆

　　５位：ネクスト・ゴール・ウィンズ ★★★☆

　　６位：ポップスが最高に輝いた夜(未) ★★★☆

　　７位：