「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。
これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。
シドニー・スウィーニー
セレステ・オコナー
イザベラ・メルセド
タハール・ラヒム
【あらすじ】
2003年のニューヨーク。
緊急救命士として働くキャシー・ウェブは、救命中の事故により未来を予知する能力が覚醒してしまう。未来がフラッシュバックすることで戸惑うキャシーだったが、ある時、電車内で偶然出会った3人の少女が、黒いマスクとスーツに身を包んだ謎の男に殺される未来を見たことから、3人の少女たちを守ることに。
その黒いマスクの男は、じつはキャシーの母親を殺した男だった―
【コメント】
さて、今回劇場で鑑賞した作品は、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のアナザーストーリー的な位置付けでソニーが展開している“ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース”(SSU)の第4弾となる本作。これまでヴェノムやモービウスといったヴィラン系が主人公であるのに対し、今回はそっち系の作品ではない模様です。
「マーベル初の本格ミステリーサスペンス」と銘打った本作、スパイダーマンと一体何の関連があるのだろうかとアメコミにおけるスパイダーマンの世界観については知識のない僕ですが、MCU系列となれば観ないわけにはいかないなと、さっそく「立川シネマシティ」に足を運んだ次第です。
(C) & TM 2024 MARVEL
うむ、なるほどね。ミステリーサスペンスと言われると正直どうなんだ?という感じはありましたが、僕的にはまずまず楽しめたといったところです。とはいえ、お話としてはなんか中途半端というか、「これから頑張ります!」みたいなヒーローの始まりだけを見せられたような気がしてちょっと消化不良。
そんな僕が感じた本作の感想は以下の3つです。
1.悪くはないが中途半端
2.スパイダーウーマンの序章か?
3.これからのSSUに期待
いろいろと説明不足なところが多かったのでちょっと調べてみました。
原作によると、マダム・ウェブは予知能力を持ったミュータントであり、スパイダーマンを導く指導者的な位置付け。そして登場する3人の少女たちは、これからなるであろう“スパイダーウーマン”の面々ということ。なるほど、オープニングから蜘蛛が頻繁に登場することから、やっぱりスパイダーマンとは深く関連している存在なんですねー。
舞台が2003年ということから、MCUのスパイダーマン/ピーター・パーカーはまだ生まれていないんでしょうから、これから年月を経てマダム・ウェブとスパイダーマンは絡んでいくことになるんでしょうね。また、結果的に本作ではスパイダーウーマンなる存在は登場してこなかった(厳密にいうと、悪役エゼキエルの見る未来の予知夢に登場するけど、結果的に3人はまだ一般人のまま劇終)。そういうところを踏まえると、本作はスパイダーウーマン誕生の序章、エピソード0といった位置付け。スパイダーウーマン誕生のためにはマダム・ウェブなる存在が必要、じゃあまずマダム・ウェブの誕生を描こうということでSSUに組み込まれた、という組み立てなんでしょうな。
そんなことを考えると、僕的にはSSUの今後の展開に興味が湧いてきましたね。
(C) & TM 2024 MARVEL
とはいえ本作、本土アメリカではあまり評判がよろしくないようで。まあヒーローものとして観ちゃうとこれじゃない感は確かにあるし、かといってマーベル初のミステリーサスペンスと言われてもなんかスッキリするものじゃないし。
もっと正直に言ってしまうと、これまでのSSU作品群もそう大して面白い作品ではなかったし、これで本作が評判悪いとなると、いよいよ大幅なテコ入れが必要になるんじゃないかなと思わずにはいられません。
ともあれ、SSUに関してはこれからも続いていくようなので、今後の展開に期待をこめたいところです。
【2024年度 Myランキング】(2/24時点)
本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
また急に寒くなるー。
(ベスト)… ★★★☆以上が基準
3位:カラオケ行こ! ★★★☆
4位:
5位:
6位:
7位:
8位:
9位:
10位:
次点:
(ワースト)… ★★☆以下が基準
2位:
3位:
<その他ランク外一覧>
エクスペンダブルズ ニューブラッドコンクリート・ユートピアアクアマン 失われた王国ある閉ざされた雪の山荘でLift リフト(未)バッドランド・ハンターズ(未)哀れなるものたち身代わり忠臣蔵雪山の絆(未)ボーはおそれているマダム・ウェブ