ヤングチャンピオン買ってくれたかな?
アウト…いいね~!
封印された物語がどんどん紐解かれていく。
絶対見逃さないで着いてきてくれよな~!
それから…やっぱり「センセ。」は素晴らしかった!(笑)
さて、今日からチキン番外編第二章が始まる。
番外編を読んでない人は↓にリンク貼ってあるから読んでから第二章を読むべし。
(チキン番外編はコチラ↓から)
チキン番外編①
~第二章①~
「あいつまだこねーの?」
トイレに行くと言ったきり、なかなか戻ってこないテルに対してヒロシがぼやいた。
俺たちは奈良に向かう途中、ヒデ君の運転疲れをいたわる意味で、サービスエリアの駐車場で休憩をとっていた。
遠足の前の日は興奮して眠れないように、メンバーたちも奈良行きに興奮して眠れなかったのだろう。
俺とヒロシ以外は寝息を立てている。
静かな車内ではヒデ君がみゆきの作ったおにぎりを二個、三個と頬張っている。
運転席の隣に座るヒデ君の彼女は出発の時点からずっと不機嫌なままだ。
ヒデ君と二人きりの旅行になるはずが、俺たちが加わったせいで虫の居所が悪い。
そんな事はお構い無しに車内で喋り続けるヒロシのせいで、ヒロシの姉でもあるヒデ君の彼女は一言も口を開かない。
10分経ってもテルが戻ってこないので俺が迎えに行くことになった。
渋々トイレに向かうと、大便用のトイレが五つあった。
ドアが閉まっているのが二つ。
テル以外にも誰か用を足しているのだろう。
俺は退屈しのぎにドアを蹴ろうと思った。
テルを驚かせるためだ。
しかし一つは誰か他の人が入っている。
二分の一の確率でテルだ。
考えるのも面倒なので、手前のドアから蹴ることにした。
一応遠慮する気持ちが働いて、最初は軽くコツンと蹴った。
中からは応答が無い。
もう少し強く蹴った。
やはり応答がない。
今度はもっと強く蹴った。
すると、なかから咳払いが聞こえた。
雰囲気からして、テルではなかった。
となるともう一つのドアだ。
俺はもう一つの閉まっているドアに近づき、今度はノックをした。
すると中からノックが返ってきた。
懲りずにもう一度ノックした。
すると今度は、小さい声で「すいません…」と返ってきた。
テルの声だ。
そしてさらに、「申し訳ありませんが、紙がないので上から紙を投げ入れてもらえませんか…」と弱弱しい声が聞こえてきた。
どうやら、紙が無くてトイレから戻って来られなかったようだ。
俺は用具入れからバケツを持ってきて、上から落とした。
「イデ!」
俺は思わず吹き出した。
すると「達也か?達也だろ!」と中から聞こえた。
そして、いきなりドアが開いた。
そこにはズボンを下ろしたままのテルが怒りの形相で立っていた。
「てんめぇ…」
テルは真っ赤な顔をして怒っている。
「おせーよ。っていうか、拭いてないのに立つなよ」
「うるせー!紙よこせ!」
みっともない格好で怒鳴るテルを見て大笑いしていると、さっき蹴ったドアが開いた。
そして中から人が出てきた。
~つづく~
井口達也
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是非読んでくれい★