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チキン番外編26




俺がホテルの入り口に向かって歩き始めるとテルが声をかけてきた。




「ままま待てよ。おおお俺らどうすんだよ」




「その辺に隠れてろよ。おめーは目立つからさ」




ここでじっとしている方が怪しいし、俺はすぐにまた歩き出した。




絵美が待っている…はずだ。




すると入り口から初老の夫婦が出てきた。




意外と人の出入りがあるようなので、何食わぬ顔で入っていけばどうにかなるかと思った。




俺はその夫婦とすれ違い、空いたままのドアにそのまま入って行った。




中は広いロビーになっていて、割りと人が多かった。




一般の宿泊客に混じって、若い人間も多かった。




おそらくマサシの学校の生徒達だろう。




ロビーの一角には広いみやげ物店があり、生徒達は大勢買い物をしていた。




これならどうにか俺も紛れ込めそうだ。




フロントの女性スタッフも俺の事などまるで気にしていない。




しかし教師も混じっている可能性もあるから、変な動きをするとたちまちばれてしまうだろう。




とにかくそれらしい男を見つけて、何か情報を得ようと思った。




立ち止まったら目に付いてしまう気がしたので、俺は平然とした顔で広いみやげ物コーナーに入っていった。




すると後ろから腕を捕まれた。



振り向くと、見覚えがある女の子だった。




俺が話そうとすると、その子は、「静かに」という意味で人差し指を自分の口に当てた。




そして着いて来てといわんばかりに目で合図をし、歩き始めた。




俺はその子と少し距離を開けたまま、目立たないように静かに後ろを着いていった。


~つづく~



井口達也


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