番外編の前に質問があったので答えるよ。
「今チキンを一話から読んでるんですけど、どうして途中で止まってるんですか?」
こういう質問をもらった。
うん。
続きは小説で『チキン』として発売されているから、本屋に注文するか、アマゾンとかで手に入るよ。
最近ここを知って、そして最初から読んでくれているからこそ、チキンがどうなったかを知らない人が出てきている。
これって、いい事だと思うぜ。
少しずつ広まっていくと嬉しいぜ。
出版業界は次から次へと新刊が発売されるから、チキンもチキン第二部狛江愚連隊篇も本屋にはもはや置いてないだろうから、注文しないと手に入らないと思う。
あらためて、チキンやチキン第二部を読んでみたいナーって思った人は、是非手に入れてな。
あれこそ、寿命を削って書いたもんだからさ。
一人でも多くの人に読んでもらえたら報われるよ。
って事で番外編いってみよう。
(初めての方はコチラ↓から)
チキン番外編①
なんと、テルが倒れていた。
その横で、リョウキが余裕の顔をしながらタバコをふかしている。
「おまえなかなかやるやん」
そう言って鼻で笑った。
俺のカンピューターがフル回転した。
あのテルが負ける訳がない。
テルといえば、俺の次の次の次の次位に強いはずだ。
いや、実際は俺も何度も負けている相手だ。
タフさでは俺は完全にテルに引けをとっている。
岩みたいな男だ。
あのテルが…。そう思うと、常に誤作動だらけの俺のカンピューターがさらにおかしい計算を始めた。
テルはきっとやられたフリをしているのだろうと考えた。
「おい、テル、早く起きろよ。俺はもうダメだからさ。さっさと片付けろよカバ」
しかしテルは動かない。
どうやら、本当にやられてしまったらしい。
となると、このリョウキという男とこの状況で喧嘩をしたら、当然テルと同じ結果になるのは明らかだった。
しかしここで引くわけにはいかない。
するとリョウキが言った。
「こいつバカやわ。チャック開いてるでーって言ったらマジで下向いてん。その瞬間シバいてやったわ」
俺は言葉が出なかった。
なんと、テルはまんまと敵の罠にはまり、一方的にやられてしまったのだった。
バカだ。
バカ正直すぎる。
しかし、頑丈なテルを一方的に倒すというのは、いくら先手をとっても至難の業だ。
リョウキは間違いなく強いだろう。
リョウキはタバコを地面でもみ消すと、「こいや」と言った。
しかしまたしても思いがけないことが起こった。
~つづく~
井口達也
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