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・確実に起こった 支持者の『分断』
『大西つねき記者会見中継(Live配信2020/7/17)』(公開チャットより)
https://www.youtube.com/watch?v=VkNEOUsekBI
非公開のレクチャー、完全密室での総会・・・、何やら何まで「異様な雰囲気」が漂っていた。
大西つねき氏。総会の翌日(17日)、独自の記者会見を開く予定だ。=16日、参院会館 撮影:小杉碧海=
田中龍作ジャーナル『れいわの一番長い日 規約修正しながらの大西氏処分』記事より
https://tanakaryusaku.jp/2020/07/00023319
昨日、『れいわ新選組』党首である山本太郎氏が、構成員である大西つねき氏の「除籍処分」を決定された。
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あまりにも「強引すぎる」決断に、山本代表の『ワンマン性』を垣間見た瞬間であり、自分たちの気に入らない人物を「叩き出すこと」に執着し、この先も似たような事例は起こり得るなか、そのたびに同じ処置をしていたら、ただ代表の顔色をうかがう『イエスマン集団』に成り下がってしまうだろう。
昨年末に、山本代表と直接会った在日コリアンの友人も、今回の出来事を「かなり深刻」に捉えていて、“異論を許さない排他的な雰囲気”に半ばドン引きしてしまい、今までのような支持が出来なくなってしまったと率直に述べている。
本来、組織内部には「さまざまな考えや立場」があって然るべきだし、それこそが政党の『奥深さ』や『幅広さ』にもつながって行くだろうと、私自身は考えておりますが、れいわの場合はそうではなかった。
もちろん、山本太郎氏の思想や社会的弱者に寄り添う気持ちは、本当に素晴らしいと思うし、過去の歴史や外国人参政権問題でも、しっかりとベースを捉えた論理を組み立てておられる。また、経済政策(積極財政)をはじめ、殊に「在日米軍の撤退」や「対米独立の路線」は、岸信介やCIA問題に切り込んだ大西つねき氏と、根本で考えが一致しているハズだった。
とにかく「本気で政権を取るつもり」なら、もっともっと党を拡大していくしか道はなく、そのためには、(チャットでも述べられているように)『左右両軸のウイング』を広げなくては話になりません。おそらく、それで初めて「無党派層」にもヒットしていく下地をつくっていくのだと思う。
今回の決定で、そうした芽を「完全に紡いでしまった」感が否めない。
それまで「考えが違うもの同士だった」支持者方も、以前の『れいわ新選組』がもつ「多様性」や「複合性」に惹かれて、さまざまな立場の人々が集まって熱い支持や政治的議論を深めていったと思うが、こうした今までの積み重ねを「すべてぶち壊し」にしてしまった代償は計り知れない・・・。
“一部の属性を持つ人々”の「圧力団体」的立場に、『れいわ新選組』が落ち着くなら、今後の党勢拡大は「絶望的」だ。
アイデンティティ政治の論理のもと、それは結果的に「一部の利益者集団」の政治を行うことになり、異論を封殺し、粛清やネットリンチを発生させ、大衆政党とますますかけ離れた『独善の極致』にまっしぐらな現実です。
‐太郎代表は結論を急ぎすぎた?「界隈」以外では同調的なつねき氏の『選別発言』‐
‐【追記】【速報】東京都知事選・山本太郎氏「落選」(2位ですらなかったこの悲しい現実)‐
れいわ界隈の狂信的支持者をはじめ、一部の偽善メディアや自称ジャーナリスト、または敵対関係にある政党は、この問題追求に「さぞ熱心」であろうが、先のテレビ朝日の動画再生数を見てもわかるように、大多数の有権者にとっては「まったく興味のない問題」だし、『都知事選』の順位結果の獲得票数を見れば、新規の支持者だって全然増えていない。
『vol.153 大西つねきさんの「命の選別」発言問題を乗り越え、次なるステージへ』
https://www.youtube.com/watch?v=1dgnfArO5v8
障害者として長年苦しい生活を送り、その後、予想だにしなかった議員という「非日常」も、慣れれば『慢心』を生むのが人間の性(さが)である。
(総会前の激怒ツイートや)大西氏除籍会見で「個人的感情を剥き出し」にされた木村英子氏に至っても、『公僕たる議員』の意識が極めて低く(舩後氏も同様)、同党の組織的脆弱さと頭打ちをもろに見せつけた格好だ。
いずれにせよ、今回の一件で「まとまり始めていた大衆」を、激烈に仲たがいさせ切り裂いてしまった山本代表の責任は大きい(個人的に須藤氏との関わりから壊れ始めたと感じる)。
‐想像以上に「盲目な」れいわ支持者(政治のルールは守らなあかんよ)‐
そういう“大きな禍根”を社会に生みだし、世の中に対する変革を難しくさせてしまい、内ゲバによる党衰退という、現在の支配者層を「喜ばす」成り行きに、ただただ残念であるとしか言いようがありません。
代表曰く『脳が疲れる』くらいの党運営だったのならば、早急に「参謀人」の配置が急務だったと思われる。
・【追記7/18】 大西つねき氏の会見
昨日、リアルタイムで同氏の会見を拝見させて頂きました。
『7/17 大西つねき会見全文』
https://www.tsune0024.jp/blog/7-17
問題となった発言の経緯や、その後の党内部での出来事、除籍に至った流れを含め、大西氏ご自身で直接語られたのは当日が初めてでした。
率直に言って、とても謙虚な方であると感じました。
『れいわ新選組』に対する恨み節も一切なく(逆に感謝の言葉を述べた)、ああせいこうせいと、誰かを「コントロール」しようとするのでもなく、自分はこう思うが皆さんはどうでしょうかという問題提起のスタイルは、昨年6月ごろから、氏のビデオを視聴する立場として、自分自身も深く学ばなくてはいけないと思いました。
もちろん、それぞれの切り口や論評があっても良いし、大西氏が最も大切とする『個人の自由』という意識から、他者の自由を侵害しない限りでは、大いに奨励されるべきでしょうが、これがひとたび「押し付け」になると、話は変わっていきます。
大西氏と同様、私が特に感じたのは、人間だれしも『己の知識と経験』から抜け出せないことでした。
これは私を含めた一般大衆、そして『迫害を受けつづけた人々』の「発想の限界」という意味で、以前識者さまのリブログを通じて、拙ブログでもご紹介させて頂きましたが、大西氏の発言を、自らの「壮絶な虐待経験」から“自分事”として捉えてしまった木村英子議員も、本来の『公僕』である立場を逸脱して、今回の『除籍処分』に強く舵を切ってしまった結果にもつながっていきます。
そこは在日コリアンの友人も、よほど理不尽なこと以外に、自らの出自を理由で人生に甘えることはしたくないという意識は、己自身の能力を高めていく意味でも、とても大切にしている。
大西氏は、常に物事を多角的かつ本質的に俯瞰する人で、決して『一つの解』を求めない哲学的思考の持ち主で、こと歴史観においても、その“複雑性”を理解した上で情報を発信され、日本社会における様々なタブーやしきたりに、誤解を恐れず発言する勇気は、相当なものであると、在日米軍のくだり(朝鮮戦争~ベトナム戦争/日本国の植民地的状況)や、昭和天皇の戦争責任ついて、これほど深く切り込んだ政治家は、かの山本太郎代表でえも言えなかった(後者について)。
無論、太郎氏の正義感や演説アドリブ力は、常人を遥かに超えたレベルにあり、この二人が組めば『最強コンビ』になっていたと思う私としては、本当に残念であると思うし、代表ご自身も「完全な縁切り」をしたわけでもなく、いつか共闘できる余地を会見でも発言されておられたので、まだまだ望みはあると思います。
大西氏ご自身が述べる『真実と自由と自立』、私は特に『個人の自立』に関して、日本はまだまだ発展途上であると思います。
かつて福沢諭吉が恐れた『貧知者』の存在に、我々ひとり一人がならなければ、この世の中を絶対に変えることはできませんし、誰かに考えを委託し、物事を白黒単純化する認識では、自らをより貧愚者の道に追いやる結果となり、誰も救われないし、それ自体、悲惨極まりないことです。
“答えの出ない問題に対して向き合う勇気”を、今回の大西氏の会見で私は得た気がします。
物事の大本の仕組みが変われば、バラバラになったジグソーパズルのごとく、すべての配置が換わるがゆえ、そのカオス性を誰も解析することは現状不可能です(AIの発達により可能?)。
それでもなお、個々人が自立した考えによって、タブーを恐れず、同調圧力から解放され、人々が本当に生きたい社会を実現するためには、各々が『哲学的思考』を養い、あらゆる複雑性を処理する判断の練習が必要なのではなかと、強く実感いたしました。
最終的に、今回の出来事をまとめると、大西氏の『言葉の選択ミス』によって生まれた誤解、そういう意味では一定の責任があると思いますし、会見でもご本人は認められておられる。
しかし、もともとの政治意識や命の大切さについて(反緊縮・あらゆる貧者への財政支援)、山本代表とほとんど遜色は無かったと思うし、しいて言えば、コロナに対する『対応の違い』だとか、殊に大西氏の場合は「個人の心の自由」を含め、“人間の生き方”にまでフォーカスする意味では、その射程は遠大であり、多くの議論があっても良いと思います。
<参考資料>
・『大西つねき記者会見中継(Live配信2020/7/17)』(公開チャットより)
https://www.youtube.com/watch?v=VkNEOUsekBI
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