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何かのセンセーショナルな事件に対して「基本スルーです」とする大西つねき氏(れいわ新選組)。
冒頭5分25秒以後、氏はミネソタ州の警官による黒人「殺害」によるアメリカ暴動について、「単純な人種問題に落とし込むことはできない」とされています。
『アメリカの暴動から考える(Live配信2020/6/2)』
https://www.youtube.com/watch?v=frtCoSY5UzQ
以前、拙ブログでもお話しましたが、ある「大きな事件」が起きたとき、大西さんは『静観すること』へと大切さを述べ、自分自身に物事を吟味する時間を与え、「安易なリアクション」は極力避けるべきであるとされました。
きっと多くの方々は、今起きている問題が「アメリカの人種差別」という視点で捉え、それだけの理由でもって、幾多の発信をされていると思いますが、遠い海の彼方にある国で、私たちが想像する以上に多くの人々が関わる「暴動」については、それ相応の“カオス(複雑性)”を内包することを忘れてはいけない。
まあそもそも、“世界の常識”を謳う大手MSM(メイン・ストリーム・メディア)がゴリ押すニュースに、我々が「身構えなくてはならない」のは当然ですが、眼前に「見えるだけの情報」では、ジョージ・フロイド氏という黒人がアメリカ白人警官の「暴行」の末に「死亡した」というニュースだけが躍っている。
“behind the door”まさに『扉の向こう』で物事が作り上げられるごとく、「密談」を通して、あらゆる政治決定がなされ、マスコミを含む企業を含んでも、私たちが見えないところで、その取捨選択が行われるのは常識であろう。
無論、これ自体が「悪」であると一概には断定できない。
しかし、そういうことが起こり得るものだと、私たちが理解しなければ、容易に「コントロール」されてしまい、ある一方向に誘導される恐れがある。
さらに大西氏は動画13分ごろに、『根強い人種差別』という「固定的な視点」に異議を唱える形で、なぜか“街の人でない集団”が、今回の暴動に「参加」していることを挙げられている。
2020年5月31日
Paul Craig Roberts
民主党の一つの団体、アンティファの黒人が、アトランタで略奪し、火をつけて暴動している。女性の警察本部長と女性の市長は、最初の夜それを起こさせてしまった。女性の警察本部長は、都市よりも警察を守った。知事が州兵を送り込んだ時、彼女は方針を変えた。彼女はミネソタ警察の手によるジョージ・フロイドの死に対するアトランタでの抗議行動では、「抗議行動ではなく破壊するために来たテロリスト」に潜入されたという情報を警察が得たと報告し、暴力非認容政策を宣言した。
何十年間も、白人リベラル派が、黒人に白人を憎むよう教える中、警察による根拠のない暴力、民衆の一員に対する、しばしば露骨な殺人を容認するのは、自分たちのためにならないことを、法と秩序の白人は理解できない。彼らが公正と説明責任を擁護して立ち上がらなかったので、社会における白人の権力と影響力は崩壊している。
今回は説明責任を課しているにもかかわらず、多くの都市で、暴力的抗議行動が起きている。問題の警官は逮捕された。これは過去警官が無罪放免されたのを抗議行動参加者が激怒したのに対する変化だ。それは人種関係が悪化している兆しだ。
白人は多くの対立する派閥に分けられるが、黒人が団結を作り出している。現時点で、他の三州が、暴力から施設や人々を守るため、州兵を呼ばなければならなくなっている。 https://thehill.com/homenews/state-watch/500306-more-states-mobilize-their-national-guards-as-george-floyd-protests
大衆に対する警察の暴力では、実際、黒人よりも、白人の被害者の方が多い。一つの違いは、白人はそれを我慢するが、黒人がもう我慢しないことだ。黒人は警察暴力を人種差別主義として見る。白人に対する警察暴力に白人は抗議するが、黒人は、それを、権力の行使を楽しむいじめっ子で精神病者の説明責任を問われない行為とみるのだ。全てのアメリカ人は、この社会で見境がなくなっている職権濫用に反対して団結する必要がある。
問題は警察の暴力を遥かに超えている。21世紀、アメリカには、憲法の禁止令にもかかわらず、市民を罪状なしで無期限拘留する権限を宣言した白人大統領がいたし、テロリストの嫌疑で、適法手続きなしで市民を処刑する権限を宣言した黒人大統領がいた。今や、スパイ行為や令状無しの家宅侵入や頻繁なプライバシー侵害などの他の違憲行為が日常茶飯事だ。議会や司法やマスコミが警察国家建設の障壁ではないことは証明済みだ。
民主党が擁護するアイデンティティ政治が、団結を不可能にし、国家安全保障の名による憲法違反を、二大政党が許容することで、政府の説明責任に基づく我々の自由を傷つけている。今や多様な多文化組織であるアメリカには団結が必要だが、それはバベルの塔になっている。
この結果は予測可能だ。
Paul Craig Robertsは元経済政策担当財務次官補で、ウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者。ビジネス・ウィーク、スクリップス・ハワード・ニューズ・サービスとクリエーターズ・シンジケートの元コラムニスト。彼は多数の大学で教えた。彼のインターネット・コラムは世界中の支持者が読んでいる。彼の新刊、The Failure of Laissez Faire Capitalism and Economic Dissolution of the West、HOW AMERICA WAS LOST、The Neoconservative Threat to World Orderが購入可能。
ご寄付はここで。https://www.paulcraigroberts.org/pages/donate/
記事原文のurl:https://www.paulcraigroberts.org/2020/05/31/the-external-cost-of-one-minnesota-cop-is-very-high/
マスコミに載らない海外記事 『一人のミネソタ警官の外部費用は非常に高くつく』より
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2020/06/post-f7b421.html
大切な街をめちゃくちゃにして、終局的に「どういう意図」を持っているのか知らないが、ここで一つわかることは、『アイデンティティ・ポリティクス』によって「アメリカが内部崩壊寸前」である事実だ。
‐2018年米中間選挙の解釈(ポール・クレイグ・ロバーツ氏)‐
米民主党自体は、自らの「票田確保」のために、『あらゆる出自による対立(同上)』を創始して、移民の受け入れに積極的で、しかし究極的なアメリカの戦争侵略政策による「人権問題」には、ほとほと無関心なばかりか、むしろ確信犯的に推し進めている。
アンティファも、その「行き過ぎた例」に過ぎない。
Antifa's violence is no longer tolerated
色々な情報が錯綜する中、アメリカが「団結できない国」となれば、それは戦争や干渉に苦しむ世界にとって“幸運”かもしれない。
『他国の兵器を置かせてしまっていることの危険さ』
https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12601143521.html
しかし、仮に“無政府状態”となれば、同時に世界にとって“災厄”を持ち込む可能性も大いにある。
<参考資料>
・Youtube動画 『アメリカの暴動から考える(Live配信2020/6/2)』
https://www.youtube.com/watch?v=frtCoSY5UzQ
・Cluttered talk blab blab blab 『アメリカ黒人男性圧死事件~死亡した男性には、かなり問題があった~』記事
https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12601368279.html
・同 『Antifa's violence is no longer tolerated』記事
https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12307024662.html
・同 『他国の兵器を置かせてしまっていることの危険さ』記事
https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12601143521.html
・マスコミに載らない海外記事 『一人のミネソタ警官の外部費用は非常に高くつく』
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2020/06/post-f7b421.html
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