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・中国人とアメリカ人は「根は一緒」
https://www.youtube.com/watch?v=H_ojPTC0cNk
国政政党『れいわ新選組』の候補者で、元コンビニオーナーの三井よしふみさんは、ご自身のYoutubeチャンネルを運営しておられる。
日ごろは、なかなか伺い知れないが、こういう生放送で「その人間の中身」がわかってくるので、私は余裕があるときには、必ずチェックしようと心がけています。
今回は、その中でいくつか気になるご発言があったので、少し記事にしてみたいと思います。
まず三井さんは、日本のコンビニ問題に精通される方で、同時に元大手銀行員という肩書を持ち、海外での仕事経験も豊富であるとお聞きしている。しかしながら、私自身は疑問を持っています。たしかに、直接現地で暮らせば、そこでしかわからないことや、人々の習慣など、日本国内でいるよりも「格段に」正確な情報を受け取ることができます。
ですが、そこでの「経験」が、絶対でもありません。
たとえば、自国に置き換えて考えてみると、私たちは日本に生まれてずーっと暮らしてきたが、世の中の社会問題について、一体どれほど正確に語れるか、またその国民の「気質」を推し量るとなると、なかなかコアな内容を語れるまで、おそらく一生をかけて模索し続けるだろうと思います。ましてや、「外部の人間」がぽっと異国に居ただけで、その本質がわかるというのは、どうも腑に落ちない。
無論、それ目的で『質問』や『アンケート調査』を実施して、幾多の政治的話題で「討論」したり、情報を集められた方は除外しますが、ただ単に向こうで仕事をするだけでは、一般市民の会話レベルで終わるだろうと思います。
だから、向こうの人は「汚い」だとか、翻って日本人は「清潔」だとか、いや実際めちゃくちゃ臭い人もいるし、口臭のヤバイ人もいるわけで、一概にこうであると断定するのは、やはり私自身はためらってしまう。
その話の延長で、三井さんは「とある発言」をされた。
※「今までのお話」は動画13分ごろより
『第6回 生ライブ 政治のプロって何?』
https://www.youtube.com/watch?v=H_ojPTC0cNk
動画20分18秒において、「アメリカ人と中国人のモノの考え方は一緒である。実は仲が良い。人間の気質が同じ。ゆえに気をつけた方が良い」とおっしゃられた。
これを聞いた瞬間、私の頭の中は「?」で埋め尽くされた。
一体、この方は何をおっしゃられているのかと。文化も歴史も違う国で、そもそも『文明そのもの』が本質的に相容れない、「東洋の代表」と「西洋の傍流」が、根拠らしい根拠も示されずに、一方的に同値であると吹聴される。
無論、『ビジネスの世界』は、両者の利害が絡むので、どの国においても、一部の例外を除き、それなりの緊張感を持つべきであると思いますが、全体論でもって「彼らはこうだ」と断定するのは、私は大きな「思い上がり」であると考えます。
この中で、英語ブロガーのMichikoさんは、さまざまな実体験を通じ、ご自身の「思想の積み重ね」を経て、自分たち日本人が「中国人の亜種である」とおっしゃられた。
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もちろん、この国のルーツをたどれば、国家の律令体制(天皇制や政治制度)や浩瀚な漢字文化も含め、大陸の恩恵を多大に受けた事実は揺るがない。むしろ、そういう歴史を日本は周辺国と共に歩んできたというのに、今さら否定して「俺たちは中国人と違う人種だ」と豪語したところで、ものすごく身勝手で虫の良い話だろうと思います。
だったらその文化、「全部捨てろよ?」と。
自国が、何の影響も受けずに「独立した存在」でいられると思うのなら、本来の「海外経験」が自らを『客体化』に近づけるはずだったのに、むしろ反動的要素でもって、殻に閉じこもる作用もあるのかと思ってしまう。
・「大東亜戦争」は ルーズベルトによって引き起こされた
さらに動画20分48秒において、三井さんは「本当の話(ソースはYoutube)」と銘打って「日本が大東亜戦争(アジア・太平洋戦争)で、ハワイ真珠湾攻撃をしたのは、日本に戦争をさせたくて仕方がなかった、アメリカのルーズベルト(大統領)が、第二次大戦参戦の『口実づくり』に、イギリスと画策して嗾け、どうにかして日本を怒らせて、軍を出動させるべく、日中戦争のさなかに、中国の飛行部隊に、『アメリカ人専門の部隊』ができて、中国兵に成りすまして、東京に攻撃しようとする、パールハーバーの逆の事実がある」という・・・。
なにやら、ため息しか出てこない。
そもそも「大東亜戦争」って・・・。
ひろく一般的な『太平洋戦争』という定義を使わず、なぜそのような言葉のチョイスをされたのか、またしても引っかかってしまうが、この時点で三井さんの歴史認識に、大いなる疑問符がついてしまったのは事実だ。
この調子だと、「コミンテルンの陰謀が~」っと、いつものありふれた日本語ネット界隈の帰結に到達しそうだが、私が甚だ疑問なのは、『海外の経験』があればこそ、決してワールドワイドな空間では「適切ではない」言葉や認識を「知っているはず」なのに、どうしてこう内輪向けに容易く披露してしまうのか、この先の不安要素として、大いにチェック対象となった。
<参考資料>
・Youtube動画 『第6回 生ライブ 政治のプロって何?』
https://www.youtube.com/watch?v=H_ojPTC0cNk
・Cluttered talk blab blab blab 『下衆な人は、「球形の荒野」を生きている件』記事
https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12555407740.html
・同 『「文化」と「関係性」の柔らかい話』記事
https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12545321515.html
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