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 独身で30代後半の女性すーちゃんの心境を綴ったマンガ本。2008年1月初版本だけれど、それから10ヶ月経っただけで第7版となっているから、都会に多いすーちゃんみたいな女性達がたくさん買って読んでいたんだろう。

 

 

【疲れた~】
 今日も疲れた~   (p.3)
 一番最初のひとコマの吹き出しに書かれているモノローグがこれ。
 p.75 にも全く同じモノローグが書かれているけれど、こういう会話を聞かされると、こっちまでド~~~ンと疲れてしまう。いかなる人生であろうといかなる状況にあろうと、「疲れた」は禁句にすべきである。
   《参照》   『「随所に主となる」人間経営学』 浜田広 (講談社)
             【「疲れた」は禁句】

 

 

【セックスという煩悩】
 あたし、このままゆっくり老いていくのかな
 老いていくのは仕方ないけど、ただ
 セックスはしたい
 あたしのこのカラダを謳歌しておきたい
 せめて、それくらいは後悔したくないって思う  (p.25)
 草食系男子が増え、セックスレス・カップルが増えているって言われているけど、更年期前の人間って男女を問わず生物学的にこういった心境になるのは避けられないんだろう。
 すーちゃんの場合は、意図的に純潔を守りたがっている訳ではないけれど、セックスに関する執着心を残したまま、霊界の実相も知らないで亡くなると、向こうの世界で苦しんだり色情霊になってしまったりする。
   《参照》   『恋の守護霊』 深見東州 (たちばな出版)
             【純潔って・・・】

 

 

【結婚しなくていいですか】
 そうは言っても
 夫の親まで背負う覚悟もなく
 そこまでまだ悟れていないってゆーか
 今の、ゆるやかな自由を手ばなすのも淋しく、
 前途多難なあたしの結婚
 それにさー
 これから結婚ってなると
 年齢的に、
 すぐ両方の親の介護かもしれない
 ありうる
 あたしの新婚生活が!
 とにかく、
 ま、慎重に
 介護要員のための嫁を探している男に、つかまらないように
 おばあさんになっても、あたしは、あたし、
 他の誰でもない、誰のものでもない。(p.106-107)
 結婚には、経済的保障や介護保障といった人生上の安全保障問題が付き纏う。
 結婚によって経済的に安定し、お金があれば自由になれると思っている人が多いけれど、それは間違っている。お金は自由の反対側(束縛)に強くリンクする。お金こそが人間の意識を強烈に支配するグリッド(束縛点)だからである。
 物質的存在(肉体)に依らざるをえない地球生命系に生きている限り、物的安全保障を前提として考えざるを得ないのだけれど、人間が生きる相対世界には、何であれ必ず不完全さが付きまとう。結婚だって一長一短である。霊的に進化すべき存在としての人間を前提として考えるなら、結婚によるプラスとマイナスを合算したらむしろマイナスになるはずである。
   《参照》   『神との対話 ③』 ニール・ドナルド・ウォルシュ (サンマーク出版) 《中編》
             【自由と安全保障】

 霊的進化と自由をリンクさせて理解できる人は、独身のまま、明るく楽しく地上での生存を完遂できるだろう。理解できないなら、地上に仕掛けられたコントロール・グリッドの網の目の中で、迷い続けて「疲れた~」と言いつつ日々生きざるを得ない。
 日本のみならず世界中が格差化し生活に困窮する人々を多く輩出する過程に入っているけれど、それは、霊主体従という認識を確立しなさいと言う宇宙からのシグナルなのである。
 下記リンクに示すような精神世界の本を読んでいる人々は、無自覚であれこの認識に参入しつつあるはずであり、世に言うアセンション問題はこの点を示唆しているのである。

 

 

【閉塞感から出るには】
 この本の主人公である“すーちゃんやさわ子さん”が期待している「大逆転」とは、白馬の王子様に出会って結婚するということらしい。それって宝クジに当たる確率と同じくらいだろう。
 この本を買って読んだ多くの読者も、実際の処、そのような僅かな確率の出来事を待ち望むこと以外に希望がないというのが実状だろう。とにかく閉塞感に満ちている。
 先にも書いたように、地上世界の認識を維持したまま、世界や社会をいつまで見ていても、決して個人を救済する優れた解法は出てこない。ありえない。
 そうはいっても地上世界は数十年かけて大きく世界の枠組みが変わっていくけれど、すーちゃんのような40歳前後の世代は、世界の変化を待ちきれないかもしれない。
 世界の変化を待てても待ちきれなくても、ひとりの魂として、世界に先んじて向上・進化を達成しようとする意志があるのなら、根本的な取り組みが必要だろう。人生の視点を変えて、この世とあの世をつなぐ拡張された範囲の認識を持つことによってしか根本的な解法は得られないはずである。だからと言って宗教的な学びが必要と言っているのではない。
 今日では、在来の宗教的認識に依存しない著作が数多出版されている。
 下記リンクの著作などは、20年前には決してあり得なかったジャンルのものばかりである。
 新時代へ向けての序章となる著作群である。

 

  エンリケ・バリオス

     『アミ3度目の約束』

     『戻ってきたアミ』

     『アミ小さな宇宙人』

 

  ニール・ドナルド・ウォルシュ

     『神との対話』

     『神との対話 ②』

     『神との対話 ③』

     『神との対話 フォトブック』

     『神との友情 (上)』

     『神との友情 (下)』

     『神とひとつになること』

 

  坂本政道

     『覚醒への旅路』

     『伊勢神宮に秘められた謎』

     『ピラミッド体験』

     『2012年 目覚めよ地球人』

     『地球の『超』歩き方』

     『地球のハートチャクラにつながる』

     『楽園実現か天変地異か』

     『死後体験Ⅲ』

     『死後体験Ⅱ』

     『死後体験』

     『アセンションの鍵』

     『ベールを脱いだ日本古代史』

     『激動の時代を生きる英知』

     『バシャール×坂本政道』

     『人は、はるか銀河を越えて』

     『2012人類大転換』

     『SUPER LOVE』

     『分裂する未来』

     『宇宙のニューバイブレーション』

     『超意識 あなたの願いを叶える力』

 

  ブルース・モーエン

     『死後探索1 未知への旅立ち』    

     『死後探索2 魂の救出』        

     『死後探索4 人類大進化への旅』  

 

  千賀一生

     『ガイアの法則』    

     『ガイアの法則[Ⅱ]』 

     『タオ・コード』    

     『タオの法則』

 

 

<了>