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 著者のことを知るようになったのは、森田健さんのモンロー研究所での体験記述(下記リンク)が端緒だったのだけれど、白峰先生もモンロー研究所のヘミシンクの覚醒効果は素晴らしいと書いていたと記憶している。
 現実ベッタリのオカチメンタイコ頭は、このような本など頭っから拒否するのだろうけれど、そうじゃない人は、著者とバシャールとの交信から優れた情報を読みとることだろう。2009年3月初版。
   《参照》   『不思議の科学』 森田健 (同朋舎)
             【 『わたしは誰でもない』 】
             【念力のパフォーマンス】

 

 

【良書である証拠】
 本書に書いたことは、私が個人的にバシャールとの交信を通して学んだことである。コンシャス・チャネリングという方法で情報を得ているが、この方法には私の信念や価値観、期待が紛れ込む可能性が否定できない。
 そのため、ここに書かれたことを100%信じるのではなく、ご自身で確認するようにしていただきたい。(p.231-232)
 この記述は、カバー折り返し裏側部分にも印字されている。この記述を読んだからこそ、この本は読む価値があると判断したのである。正邪を見分ける審神力などない霊能者ほど、コンシャス・チャネリングを行っていながら、著者のように、その厳密性について正直に語ることは殆どいないのである。だから、このような記述があることこそ、良書である証拠といえるのである。
 またチャネリング中のバシャールとの会話を読むと、同じ事象に触れながら何故チャネラーによって感受の仕方や表現の仕方が異なってくるのかも分かるようになっている。そんな点でも参考になることだろう。

 

 

【バシャールのスタンス】
 バシャールはネガティブな世界について具体的なことは意図してか、まったく話さない。天変地異などについてもあまり話さない。一途にポイティブな未来像を描こうとする。これは人々の興味をポジティブ側に引き付けることで、より多くのポジティブな地球へ行かれるようにするためだと思われる。
 我々はともすれば天変地異や一大変化の話に興味を持つ。あまり興味を持って共鳴してしまうと、そういう世界へと引きつけられてしまうのだ。だから、彼はあえてネガティブな未来は描かないのだ。(p.15)

 

 

【ネガティブな宇宙人】
 天変地異とか隕石衝突といった情報は、ネガティブな宇宙人からのもの。
「 ・・・(中略)・・・ 『プリズム・オブ・リラ』 に出ている話は、事実が半分と、ちょっと間違っていることが半分だ」
 ・・・(中略)・・・ 
「どの宇宙人がネガティブですか」
「オリオンの一部、シリウスの一部。プリズム・オブ・リラはこのへんでは正しい」
「本に書いてあることのどこまでが本当ですか」
「戦争があったとあるのは、あなたたちが考えている戦争とはかなり違う。第3密度の生命体がいるところでは確かに戦いがあった。が、それ以上の密度のところでは、本に出ていたように、愛のエネルギーを照射して影響を及ぼすとか、そういうレベルの話で、スター・ウォーズのような戦いがあったのではない。(p.53-54)
 この会話で言っているのは、第3密度の地球人が想像する戦争とそれ以上の密度のところでの戦争は、全く様相が違うということ。
 それにしても “愛を照射して影響を及ぼす” って、まるでアニメの世界みたい。 そう、高密度世界は 「エネルギー体のまま」とでも言うべき世界だから、さながらアニメの想像力がそのまま実現してしまう世界なのである。

 

 

【ラッシェルモア】
 オリオンのネガティブ・グループのトップの名前。
「地球上で彼の下で働いている人が10万人ほどいる。彼らはほとんど無意識下に彼の意思どおりに動かされている連中だ。それがわかっている連中はほとんどいない。前にも言ったが、キムジョンエルやジョージ・ブッシュがそうだ」(p.104-105)
 著者と中丸さんの共著・『宇宙のニューバイブレーション』 で、両者の見解が異なっていたうちの一つが、北朝鮮に関する見方だった。
 バシャールの情報が正しくとも、日本は北朝鮮に “愛を照射して影響を及ぼす” つもりで接するなら、時代の錬金術を成しうるかもしれない。にしても2012年以降である。
「彼らはシリウス系のネガティブ・グループと連携するのですか」
「しない。ネガティブサイドは共同でことに当たるということをしない。ネガティブの力は分裂する方向へ働き、ポジティブの力は集合する方向に働く」(p.105)
 ネガティブの働きは分裂基調、ポジティブの働きは集合基調。こういう対比って分かりやすい。

 

 

【2012年の綱引き】
 2012年に向けていろいろなことが起こってくる。ポジティブ側はそれを使って、ポジティブ側へ向かわせようとし、ネガティブ側はネガティブ側へ導こうとする。(p.63)
 世界の大きな勢力とすれば、ネガティブ側の中核はフリーメイソン・イルミナティーの霊統をひく闇の勢力。連中は聖書の黙示録にある世界の終末を本気で実現させるべく計画し行動している。ポジティブ側の先鋒は、とりもなおさず太陽の国・日本である。
   《参照》   『「包みこみ」と「確信」が今後の決め手』 船井幸雄 (徳間書店)
             【「聖書の暗号」】

 

 

【今後の世界】
2010年:経済危機は続く。南米と中国で地震。
2012年:14万4千人が目覚める。大きな変化はない。
2012~2015年:さらに多くの人が目覚める。
2015年:初めてクリアなETとのコンタクトが起こる。
2015~2020年:ETの存在に人々が気づく。ポジティブな地球とネガティブな地球に別れ始める。
2020年:戦争がなくなる。
2025年:ETの存在は、人々が当たり前に知っているようになる。フリーエネルギーが大規模に使えるようになる。ETの宇宙船を人類が使えるようになる。
2025~2030年:新しい経済システムが現われる。お金はいらなくなる。
2030年:人口は現在の半分になる。災害のためではなく、自然減。
2040年:UFOの技術を使った浮遊が可能になる。 (p.74-75)

 

 

【自然環境】
 地球温暖化が進み、平均気温が今よりも5度上昇。海面は今よりも10mから20m上昇する。2030年ごろにピークに達する。(p.84)
 あと数年しないと “海面上昇は避けられない” という人類の共通認識にならないんだろう。
 下記リンクの読書記録に、海水位5m上昇時の関東平野の絵を掲載しておいたけれど、おそらく20mである。
   《参照》   『このままでは地球はあと10年で終わる!』   洋泉社
 10m上昇しただけで、経済活動の中心となっている世界中の主要都市はほぼ水没する。グローバル経済は必然的にお休み状態になるのである。そしてこれがマネーフリー社会への契機になるのだろう。

 

 

【温暖化か寒冷化か】
 ところで、現在の地球は明らかに温暖化傾向にあるけれど、将来的な方法性は寒冷化であると言っている人々も多い。バシャールによると、温暖化傾向はまだ30~40年近く続くらしい。
 その後、太陽光を反射する雲が増えて、気温は下降し始め、2050年ごろからは今よりも気温は低くなる。ミニ氷河期に入る。それも数10年で終わる。2050年ごろには人類は人口が減っているので、問題はない。(p.85)

 

 

【企業経営】
「ここ何十年かは非常に大変な時期を送ることになる。それはどの企業も同じだ。ただ、20年、30年という先を見て欲しい。どういう未来が待っているだろうか。(p.142)
 上述したような地球環境の変化(予測ではない)を、バカバカしいと思うのは自由であるけれど、情報統制下にあるような日本国内で生活しているだけの一般人より、グローバル企業の経営者は、世界中で起こっている個々の異変情報を具体的に数多く知っているはずだから、未来への備えはしているはずである。
 トヨタは社会を支えるようなものを作る企業になっているだろう。
 車を作ることで養った技術をさまざまな分野で応用している。 ・・・(中略)・・・ 明確なヴィジョンを持って進めば、道は開かれる。(p.142)
 日本としては、海洋資源を活用する海洋国家として再出発する明確なヴィジョンが必要であるし、個々の企業としては、海水面上昇による農地減少を見据えて工場内での農作物栽培の技術革新は必須だろう。明確なヴィジョンを持っている企業は、既にその方向にシフトしている。
   《参照》   『学校の勉強だけではメシは食えない!』  岡野雅行  こう書房
             【これからは農業が出番だ】
 

 

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