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 11年も前に(1998年12月初版)既にこの書籍が出版されていたことにやや驚いている。
 『運命を変える未来からの情報』 を読んでいなければ、同じ著者のこの本に気付けなかったかもしれない。理系の人には最適である。

 

 

【素手で患部を取りだす心霊治療についての仮説】
 次も難しい仮説ですが(というより、そんな仮説があったのかとおっしゃる方もいるかもしれませんが)、肉体は空間に付随しています。空間とはここでは私たちのいる三次元空間のことです。
 肉体は三次元空間の中に存在しているわけですから、三次元空間が裂かれれば、肉体も裂かれたように見えるわけです。空間が戻れば肉体も戻ります。そこには傷痕は残りません。だって、肉体を裂いてはいないのですから。(p.58-59)
 なるほど・・・である。この仮説が適用できないケースもあることを著者は書いてもいる。
 例えば、眼球を取り出し洗浄して再び付けた、というような治療例である。
 しかし、著者の体内に小型の発信機を入れてもらうよう治療者に頼んだところ、以下のように言われたという。
 「やはり無理だ。入れると向こうの世界に行ってしまう。こちらの世界に入れるのはやはり無理だ」(p.78)

 

 

【エベレストは世界一高い山ではない】
 横道にそれますが、たとえば世界一高い山はエベレストではないと言っています。アンデス山脈にあるチンボラゾ山だというのです。
理由はこうです。地球以外の惑星では山の高さはその惑星の中心から測るらしいのです。地球では海抜を使っているため、自転の遠心力で海の高さは赤道付近のほうがふくらんでいます。つまり赤道付近にある山のほうが不利なのです。チンボラゾ山は南緯1度です。私が計算しなおすと、やはりエベレストのほうが低くなってしまいました。(p.118)
 チンボラゾ山はエクアドルにある。エベレストはベンガル湾の海面、北緯20度を基準にしているはず。
 この情報源は、シャクティという、調布の仙川にあるサカさんのお店に現れる宇宙人だという。
   《参照》   宇宙人シャクティーレポート

 

 

【嫉妬は愛情のバロメーター?】
 嫉妬は愛情のバロメーターという既成概念が存在するのだが、シャクティいわく
 『地球人が愛情の一部だと勘違いしているこの感情をいつまでも持ち続ける以上は、真実の愛というものを理解することはないでしょう。これはカルマに大きな損傷を与え、人間の進化を妨げる大きな要因にもなります』 (p119)
 三角関係の中で、その勝利者になりたがる人々というのは、気づきのレベルが低すぎる。
 シャクティによれば嫉妬心が極度に強い人間はどんなに遅くても2011年には一掃されるという。それは誰かに滅ばされるのではなく、世の中の波動が高くなるとそういった感情を持った人間は自然と消滅していくという。
 そして、ある程度の嫉妬心を持った者たちも、2022年ごろから少しずつ滅んでいって、21世紀後半には 『昔の人は嫉妬心という邪悪な感情を持っていた』 と説明しても、誰もそのような感情を理解できない世の中が来るのだという。(p.120)
 「自分は、心掛けの悪い邪悪な心の人間だけれど、アセンション後の地球で生きていたい」と願う人は、密教の 『孔雀明王経』 に秘められている(太陽系内に在るある星を波動天体とする)秘儀を使いこなせる シャーマンさんに、神霊的な孔雀を付けてもらって自分自身の想念を管理してもらえばいいかもしれない。私の経験でも、付けてもらっている間は、本当に邪悪な思いが一切生じなくなる。

 

 

【 “煮豆が発芽する” 蘇生のキーは 「コンタクト」 とマスター】
 中国人女性で煮豆を発芽させることのできる人の取材。
 彼女が蘇生をする時、できるかできないかのキーになるのが、「コンタクト」 だと言ったのです。
 コンタクトできれば蘇生できるのだそうです。(p.186)
 煮豆やピーナッツと 「コンタクト」 すると、「わたし、水がほしい」 とか、「ここは窮屈だ。狭いよう。もうここにいるのは我慢できないよう」 と言ってくるのだという。
 さて、ここでもうひとつの情報を書いておかねばなりません。非科学的だといわれようと、情報は情報だからです。
 彼女にはマスターがついているのです。日本語では指導霊とでもいうのでしょうか。しかし、霊というイメージとはほど遠く、えがかれたスケッチはまるで宇宙人でした。 ・・・(中略)・・・ 。どちらかといえば、埴輪に似ています。
 埴輪型のマスターが彼女には4人も付いています。蘇生が実行される瞬間には必ず出てくるそうです。(p.187-188)

 

 

【人間の未来と自然の未来】
「人間側の未来は別にあるのですね。そしてある時点でその二つは合成されて投影される。そうですね」
「その通りです。人間の未来はせいぜい三日後くらいしか確定していません。選択肢が多いため未来へ行くにしたがってぼやけてくるのです」
「自然はそういうことはないのですか」
「ほとんどありません。自然の未来はほぼ確定的です」(p.210)
 つまり、政治や経済という人為的な判断に依存する領域は、些細なことで糺すこともできるし、些細なことで狂ってしまうこともある。人選のウエイトは大きいのだろう。

 

 

【地球は蘇生する】
「だって中国の蘇生能力者を見ればわかるだろう。蘇生エナジーは相当下の世界まで押し寄せてきている。すでに地球がそのプロセスに入ったんだ。こんなに長い時間をかけて汚染されてきた地球も蘇生される時は一瞬だ。地球はある時を境にして一瞬で生き返る。それがもうすぐ来る」(p.241)
   《参照》   『人は生まれ変わる』   船井幸雄  ダイヤモンド社
            【フォトンベルトは生命エネルギーベルト】

 

 

【 『わたしは誰でもない』 】
体外離脱の研究機関であるモンロー研究所で、フォーカス35という最終レベルのセッションに参加して、 “私(著者)” が “本来の私” に出会ったときの会話。
「どうすればつながれるのですか?」
「まずひとつはあなたの心が外に向かうということです。たとえば話すときは相手の心の中にあなたの魂を入れてしまうことです。仕事をするときにはその仕事に魂を入れてしまうことです。あなたの魂が外に出れば、わたしたちが入ることができるのです。二つ目として、一人でいるときには空(くう)になることです。こだわりをなくすことです。空になれば私たちが入ることができます。そこではじめて本来の自分と一体化します。自分のエゴとか自分の肉体とかに固執する限りは一体化しません。 『私は誰でもない』 という気づきに出会った時、あなたは自分のしがらみから解放されました。あなたは自由を手にすることができました。自由になれば私たちとはいつでもつながることができます」(p.243)
 世界的な民族比較で言えば、西洋文明発のアイデンティティなどという概念が希薄な日本人は、比較的容易にこのレベルに入りやすいはず。

 

 

【高次元の構成要素】
「あなたは高次元を空間だと思っていませんか?」
 私はこの時点でさらなる気付きに出会いました。多くの時間が存在するという概念です。
 私の存在が続けます。
「あなたの世界には空間の要素が3つあるのに対して時間の要素はひとつしかありません(全部たすと4次元)。だからどうしても5次元の要素を空間だと考えてしまいます。それをどうして時間だとかんがえなかったのですか?」
「どうしてそれを教えてくれなかったのですか?」
「あなたの自由だから私たちは教えたりはしません。あなた自身の気づきがあるだけです。この会話も気づきのひとつです」(p.246-247)
 多くのスピリッチュアリストは、霊界を5次元であると言っている。ならば、死んだことを自覚していない浮遊霊たちが存在する5次元とは、4次元の要素(空間の3次元+過去から未来へ流れる時間)に “停止した時間、ないし、過去現在未来が同居する時間“ という1次元分の時間の要素を加えればいいのかもしれない。
 時間をゼロ・ベクトルにしたり、未来から過去へ向かうマイナス・ベクトルにしたりすれば、いろんな事象の説明が可能である。

 

 

【念力のパフォーマンス】
 念力はフォーカス22で最大値を示し、その後減少傾向をたどります。さきほどフォーカス35でも念を送ってみたのですが、このときは殆ど振れませんでした。 ・・・(中略)・・・ 。
 さて、ロバート・モンローの著作に次のようなくだりがありました。
「フォーカス27は二つのエナジーがぶつかり合っている。だからここをゼロ地点と名づける」 (p.251)
 フォーカス22は人間の住む三次世界で、フォーカス27は、4次元(フォーカス24~26)と、5次元(フォーカス28~34)の境界。
 二つのエナジーとは、物質界に近い念力エナジーと、それとは反対の蘇生・癒しといった生命系エナジーのこと。
 念力系は destruct(破壊的)、 生命系は construct(生産的)だというのです。確かにそうかもしれません。(p.252)
 故に、念力の護摩を看板にしているような密教系宗教家は、レベル27付近から先へは進めないのである。
 同じ火を用いていたにしても、拝火教のゾロアスターは、生命系のエネルギーを星からダウンロードしているはずである。
 念力系は後天のエネルギー、生命系は先天のエネルギーである。
   《参照》   『驚異の「気能力」』  悟楽  現代書林
              【後天と先天】

 

 

【原因の世界を震源としてこそ 「想いは実現する」 】
 精神世界には、想いがすべてを変えるという法則があります。しかしこの考え方は私の気づいたことをうまく表現しているとは思えません。
 想いを発する実体が、あくまで肉体を持った(つまり結果であるところの)我々のような気がするからです。
 従来の物理学を精神世界にそのまま置き換えたような気がするのです。入力するのも結果の世界で、出力するのも結果の世界のような気がするのです。
 本当は原因の世界のある実体としての私が、原因の世界にある実体としての相手に気持ちを送るのがもっとも良い方法でしょう。
 そうすれば結果の世界は自動的に変わります。
 原因の世界:結果の世界=実体としての私:投影としての私=真我の世界:小我の世界=先天の世界:後天の世界
 だから、先天のエネルギーを使いこなせる人と後天のエネルギーしか使いこなせない人では、世界を善化する “想いの実現力” も歴然と違ってくる。
 
 

  森田健・著の読書記録

     『不思議の科学』

     『あの世はどこにあるのか』

     『「母神」に包まれる方法』

     『運命におまかせ』

     『運命を変える未来からの情報』

 

<了>