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 2007年2月初版。世界の科学者の見解に基づいてレポートされている。タイトルは、人類の努力によって地球温暖化を阻止できる期間はあと10年。何もなさなければ、その後は、どんな手を打っても破滅への道を回避できない、という意味である。
 世界中の政治家たちは、実質的に有効な手段を殆どこうじていない。

 

 

【10年しか残されていない未来】
 温暖化の進行は、いずれ地球に破局をもたらすかもしれない。しかし、少なくとも我々には無関係だろうと大方の人はタカをくくっているはずだ。
 ところが温暖化がもたらす地球の破局を回避するために残された時間は、実は10年しかない! これは根も葉もない憶測などではないし、脅しでもない。 この警告は、地球温暖化研究の第一人者であるNASAゴッダード宇宙研究所のハンセン博士によって、2006年9月13日、カリフォルニア州で開かれた地球温暖化調査会議でなされたものなのだ。

 氷河期と氷河期の間を間氷期という。現在の地球は間氷期にあるが、現在の地球表面温度は、12000年前に始まったこの間氷期において最高になっているだけでなく、ここ100万年間でも、もっとも熱くなっているとハンセン博士は指摘する。今後の気温上昇が1度C以内に収まっていればよいが、1度Cを越え、さらに、「2~3度C上昇したら、今日知っている地球とは違う惑星が誕生するのを目の当たりにすることになる。そこまで温暖化が進むのは300万年前の鮮新世中期以来で、当時は、海水面が25mも高い位置にあったと考えられている」 と話す。
 われわれは表面温度が2~3度C上がれば日本は亜熱帯地域のようになるだけだと考えがちだが、そんな生易しい問題ではないことがハンセンハ博士の報告から理解できる。
 「見たことが無い地球」 では、海面上昇によってマンハッタンや東京、ロンドンの広い部分が海面下に沈んでいき、長期にわたる干ばつと熱波が続き、強大なハリケーンが世界を襲い、種の半分が絶滅していくと見られている。そんな未来を回避するために残された時間があと10年しかない、と博士は言うのだ。(p.22-23)
 日本国内にも、すでにその予兆は現われている。
 厳島神社で、毎年9月頃異常潮位が原因とみられる回廊の冠水が数年前から続発しており、観光客参拝が一時中止になるなどの影響が出ている。
 さらに広島大学の日比野助教授は、「2004年の瀬戸内海では、2003年に比較して2度以上の水温上昇が観測されており、これに伴った水位上昇が顕著に表れています。瀬戸内海入口の水位は、最近15年間で10cm程度高くなっている」 と指摘している。 (p.181-182)

 

 

【異変だらけの北極海】
 すでに2005年の8月には、ロシアの船が砕氷機を使うことなく北極点を通過した初めての船として、航海史にその名を刻んでいるが、このまま多年性の海氷が減少していくと、ヨーロッパからアジアに抜ける北極回りのルートができるのも時間の問題だと考えられる。(p.37)
 数日前(9月13日)、ドイツの船が、このルートで航行したと インターネットの記事 に出ていた。しかしながら、この記事は 「地球の危機」 という視点ではなく、「ビジネスチャンス」 という視点であるらしいところが、なんとも悠長というか、ノー天気というか、極楽トンボというか、○▽■※◇◎▲である。

 

 

【 映画 『ザ・デイ・アフター・トゥモロー』 の予告 】
 「温暖化に対して何も手を打たなければ、21世紀までに海洋熱塩循環が活動停止する可能性は、45%ある。厳格かつ早急な政治的措置が取られても25%の可能性が残る」 と指摘するのはイリノイ大学のミカエル・シュレンガー教授の研究チームだ。
 ・・・中略・・・。
 「突然、それは起こるだろう。突然暖かい10年が続いたと思ったら、次の10年は、この100年間にもなかった厳寒の冬を体験することになる」 と語るのは、先のミカエル・シュレンガー教授だ。
 ヤンガードライアス期を生んだメキシコ湾流の停止も、たった10年で始まったことが堆積層の調査で明らかになっている。気温がヤンガードライアス期以前の状態に戻ったのも、10年以内。それは、突然始まり、突然終わるのだ。
 問題はその 「小氷河期」 の長さだ。 『ザ・デイ・アフター・トゥモロー』 では、世界を襲った寒冷化は、短期間で終わってハッピーエンドを迎えるが、現実は違う。北ヨーロッパや北アメリカを氷に包んだヤンガードライアス期は1000年にも及んだのだ。(p.91)
   《参照》   地球温暖化で海水面は何m上昇するのか?
           【 地球の危機のメカニズム : 温暖化の先にあるもの 】
           【 カウントダウンは始まっている 】

 

過去の読書記録の中にも、近未来の地球異変について記述している書籍はいくつかある。

 

   《参照》   『告 ― 真のつくり変え ― 』 日子八千代  文芸社
              【2019年2月未明】
   《参照》   『天皇祭祀を司っていた伯家神道』  船井幸雄・推薦 〈七沢賢治〉 (徳間書店) 《後編》
              【日本版ダ・ビンチコードの衝撃!】
   《参照》   『奇跡の日  人類、地球そしてフォトン・ベルト』 渡邊延朗 ガイア出版 

 
 異変の時期を特定しているものしていないもの、様々だけれども、このまま放置した場合、異変が起こってしまう直近の危機は2年後なのだという。もはや地球だけの力では、どうすることもできない段階になっているのは明らか。宇宙の力を取り込むことができなくてはならない。そのために、日本の神々の神力を奮い起し、何とかしようとしている人々もいる。
 “内的智” ばかり語っている仏教(顕教)には期待できるものがない。
 “外的(宇宙)智“ を語っていたゾロアスター教的なるパワーは、日本には密教としても保たれている。
 修験道の祖・役の行者は、密教の祖・龍孟の再生御魂なのだという。
 これらのことを知っている人々が、神国日本・宇佐八幡に集って宇宙秘儀を行うのだという。
             【仏陀とゾロアスター】

 

 

【追記:2009/10/12】
 ゾロアスターに関しては、秘鍵だったので、あえて上記では書かなかったのであるけれど、秘儀の主催者が最近公開メルマガで報知しているから追記してしまおう。
 宇佐八幡に鎮っている後ろの正面は、ゾロアスターなのである(ドイツ語読みをした場合は、ツァラトゥストラないしザラストロ)。 歴史家たちですらゾロアスター個人を特定できていないけれど、卓抜なシャーマンである主催者はこの点を明確にしている。火の災害(戦争)、水の災害(自然災害)など、これから地球に起こりうる災害を、縮小し防げるかどうか・・・。もう、それほど時間がない。

 1999年の夏、地球の反対側であるブラジルまで行き、アチバイヤーという岩山の上で、グランドクロスに託された ”黙示録の予言” を打破するために宇宙秘儀を行ったときは、その祭壇の仕様は非公開だったのに、今回の宇佐での宇宙秘儀は3種類の祭壇の仕様を公開している!
 われわれ凡人にはその祭壇の仕様を見たからと言って何が分かるというわけでもないけれど、宇宙の星座のパワーを取り込むという古代の秘儀が、現代の日本で行われようとしているという事実だけは認めることができる。人類にとって限りなく重要な時に、この宇宙秘儀に参加できる人々は、尊き人々なのだろう。
   《参照》   オペラ 『魔笛』 モーツァルト

 
<了>