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 昨年9月頃読んだのだけれど、ちょっと受け入れがたい処がほんの少しあったというだけで読書記録を書かずに放っておいた。この本の読後から数カ月のうちに、宇宙存在との回路を持つ他の方々の著作をいくつか読んでいる過程で、受け入れがたかった箇所がやや溶解してきたから、既読本の山の一番下でプレスされ続けていたこの本の記録を書くことにした。
 タイトルには「高次意識トートが語る」と付されているけれど、今日残されている支配者の自己正当化文献でしかない歴史書のみを根拠にウジャウジャ書いている歴史学者の著作より、このような高次存在からの情報を得て書かれている内容の方が、はるかに本質を捉えた記述になっているだろう。2012年6月初版。

 

 

【明日香と飛鳥】
 地名として元々あったのは明日香である。この枕詞として「飛鳥(とぶとり)の」があった。「飛鳥の明日香」というふうに万葉集に詠んでいる歌がいくつかある。それがいつのころからか、飛鳥だけで「あすか」と読むようになったらしい。
 同様の例に長谷(はせ)と春日(かすが)が知られている。
 「長谷(ながたに)の泊瀬(はつせ)」から、長谷をはせと読むように、「春日(はるひ)の滓鹿(かすが)」から春日をかすがと読むようになった。(p.52)
 枕詞の強力なイメージ喚起力が、被修飾語の読みを横領してしまったということだろう。
 ところで、アスカ(asuka)に類似した地名というのは世界にかなりある。例えば、ナスカ(Nasuka)とかアラスカ(ARasuka)などである。この様な具体例は「ノストラダムスの大予言シリーズ」で有名な五島勉さんの著作の中に書かれていたと記憶しているけれど、そこでは“秘められた謎”的な内容として記述されていただけだったと記憶している。
 この様な地名は、超古代において、日本が世界の中心であったことの名残である。
   《参照》   『ガイアの法則』 千賀一生 (徳間書店) 《前編》
              【経度0度と経度135度の文明的特徴】

 

 

【プレアデスと地球をつなぐ世界有数の「扉」】
 古代プレアデス人と縁が深いのは安芸の宮島で、大規模な宇宙人の複合都市があった。通信基地、遺伝子実験、教育、居住地域などがあり、宮島は大文化交流センターでもあった。日本はレムリア文化圏に属していたが、アトランティスとの交流もあり、宮島近郊の都市では、アトランティスからの使節が派遣されていたりした。この他、奈良県の天川、丹後半島の天橋立。宮城県の松島など古代宇宙人と縁の深い地が多い。宮島周辺は、プレアデスと地球をつなぐ世界有数の「扉」の一つでもある。 ・・・(中略)・・・ 。
 肉体は滅びるが魂は永遠である。そういうことを通過儀礼を通してプロトタイプの生徒に宇宙人は教えていた。広島の聖山(現在の弥山)は、そうした通過儀礼がおこなわれていた場所でもある。(p.118-119)
 日本とプレアデスの縁が深いことは何度も書き出してきたけれど、宮島という地名が関連づけられていた記述は始めて。プレアデスの特徴と言ったら、「精神性が高い」ということだろう。対極側として「物質性」に傾斜しているのはオリオンである。
   《参照》   『アセンションはもう始まっています』 田村珠芳 (風雲社)
             【プレアデスと日本】

 

 

【龍型シリウス人】
 それから三輪山。あそこであなたはシリウス系の龍の姿をとる生命体と交信した。縄文末期にもあなたは彼らと交信していた。縄文時代には龍型シリウス人は龍や蛇の姿をとるので龍神や蛇神と見なされた。三輪山では大物主神と呼ばれる。大己貴命と呼ばれることもある。
 三輪山だけでなく、各地で縄文人は龍型シリウス人と交信していて、彼らを龍神、あるいは蛇神ととらえていた。彼らの宇宙船を訪れた話は、龍宮伝説となった。龍宮は海の中にあるのではなく、空の上にある。(p.128)
 萩尾望都だったか美内すずえだったかのマンガの中で、三輪山に大きな蛇がとぐろを巻いて巻きついている絵が描かれていたけれど、漫画家さんの中にはシャーマン的な感性を持つ人が多いのだろう。(しかしながら、美内すずえさんの 『アマテラス』 という作品の内容について、大枠はいいにせよ、符合しない点がある)
    《参照》   『古代大和まほろばプロジェクト』 森嶋直樹 (文芸社) 《後編》
              【三輪山シリウス論】

 

 

【水や月に関する女神】
 龍型シリウス人以外に縄文人が交信していた高次の生命体としては、インドで観世音菩薩として認知されていた女性的な生命体がいる。
 この生命体は世界各地で女神として認知されていて、それぞれの地域で別の名前で呼ばれている。
 古代エジプトではイシス、シュメールではイナンナ、メソポタミアではイシュタル、ギリシャではアルテミス、ローマではディアナ、ペルシャのゾロアスター教ではアナーヒーター、ヒンドゥー教ではサラスヴァティなどであり、水や月、豊饒と関連しているとみなされている場合が多い。
 縄文人もこの女性的な存在を認識していた、瀬織津姫はその例である。

 万貴さんによれば、瀬織津姫は白山姫ともいいアラハバキとも呼ばれているという。(p.130-131)
 最後の、瀬織津姫=白山姫=アラハバキは、「エッ!」という感じだろう。
   《参照》   『地球維新 黄金神起 黄金伝説 封印解除』 白峰監修 (明窓出版) 《前編》
             【荒吐(あらはばき)世界王朝】

 著者は、アラハバキに関して、ゾロアスター教のアナーヒーターの別名であるハラフワティーの日本語化なのではないかと推測している。しかし、当時日本が世界の中心であったことを考えると、アラハバキのベルシャ語化がハラフワティーなんだろう。

 

 

【アマテラス族の渡来経路】
 トートによれば、子孫が神武天皇へとつながるグループ(アマテラス族)は渡来人のことだが、どこからきたのか、どういう経路を経て九州に来たのだろうか。 ・・・(中略)・・・ 。
 東洋史学者の江上波夫が戦後間もなくして唱えた「騎馬民族征服王朝説」というのがある。(p.151)
 この説の概要は、半農の騎馬民族が高句麗を作り、更にその一部が朝鮮半島を南下し辰国を建て、その一部は加羅(任那)を基地として海を渡り、九州北部から畿内に進出して大和朝廷をつくったというもの。
 この説が魅力的だったもうひとつの理由は、初代の天皇と目される祟神天皇の和名「御間城入彦(みまきいりひこ)」が、任那(みまな)の「キ」(城)から入ってきた大王だと解釈できるとした点だった。(p.152)
 飛鳥昭雄・三神たける共著によるムーブックス・シリーズや、下記リンク書籍の概要は、「騎馬民族征服王朝説」に則している。シュメール起源の人々がユダヤを経由し、スキタイに入りこんでシルクロードを東進し、朝鮮半島経由で日本にやってきた、という解釈である。
   《参照》   『古代天皇家と日本正史』 中丸薫 (徳間書店)

 

 

【アマテラス族のルーツ】
 しかし、トートが語る内容は、「騎馬民族征服王朝説」とは異なっている。
 アマテラス族は、元々シャンバラにいた民族である。 ・・・(中略)・・・ 始めは第3.5密度(第3密度と第4密度の中間)のレベルにいたが、シャンバラを発し、移動してゆく間に次第に第3密度になり、好戦的、支配的、征服的になった。
 シャンバラを出た後、中国に入って南下し、揚子江で稲作民族と合体(征服)し、その後、朝鮮半島経由で九州北部に入った。(p.154)
 アマテラス族は、神武東征やヤマトタケルの東征伝説を神話に持つように、多民族を征服することに何の疑問も持たない上に、神武やヤマトタケルを英雄視さえする。そういう征服伝説が語られていること自体、彼らの特徴をよく表している。平和志向のムーの伝統を守った縄文人とは明らかな違いがあった。(p.155)
「騎馬民族征服王朝説」を北方経由説とすれば、シャンバラの地上とのポータル(出入口)は四川省だろうからこちらは南方経由説である。
 共通点は、北方経由説も <YAP(-)という遺伝子によって> シャンバラに繋がること。
 南方経由説に因れば、かつて百越とよばれた華南地方に縁が深くなる。すなわち東洋のユダヤ人といわれる客家との縁が濃くなる。下記リンクにある江戸幕府と明王朝の繋がりも納得できるだろう。
   《参照》   『新説2012年 地球人類進化論』 中丸薫・白峰 (明窓出版) 《前編》
             【古代ユダヤと秦一族の繋がり】