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《前編》 より
 

 

【三輪山シリウス論】
 宇宙二等辺三角形とも言うべき図形を実在の奈良盆地内の地形に投影すると、天の中心は二上山、地の中心は高取山、シリウスは三輪山にピッタリと当てはまるのである。古代日本人たちが、このような位置関係にある山を「まほろばプロジェクト」として残しておいてくれたのだろう。
 三輪山とシリウスとの関連は地形図対応のみではない。
 三輪山に祀られている神は、「コトシロヌシ」である。ところが何と、この「コトシロヌシ」は宮中の神である「御巫祭(みかんなぎ)神八座」の1つであり、『ホツマツタヘ』のアモト八神の1つでもあった。ここに見事に、「8」の概念がピタリと当てはまったのだ。このことは、すなわち、コトシロヌシが、「シリウス」を表す神であり、結局はその神を祭っている大神神社、その御神体である三輪山がシリウスなのだということを、暗示しているのだと私は思う。
 なお、ここで述べた「三輪山シリウス論」は、実は大変な発展性を秘めている。三輪山をシリウスとみなすことにより、この大和まほろば巨大構造が、エジプト文明などの世界中の古代文明の「起源」に関わる可能性が出てくるからだ。
 実際に、古代エジプトでは、シリウスは再生の神「イシス」の象徴であるし、古代エジプトの最も重要な暦である「シリウス暦」はシリウスのヘリアカル・ライジングといわれる「日の出前出現」を起点としたものである。(p.131-132)
 著者が書いている通り、古代エジプト文明は日本を起点としているはずである。その根拠が「まほろばプロジェクト」としてこの著作に示されている。
 エジプトと日本は様々な点で繋がっている。
   《参照》   『失われたメシアの神殿「ピラミッド」の謎』 飛鳥昭雄・三神たける (学研) 《後編》
             【日本とエジプト(中東)との深い関係】

 

 

【12万8000年】
 ヤマト地方に関する『ホツマツタヘ』の一節が記述されているのだけれど、その中に12万8000年という表記がある。
 ここで、驚異的だったのが、12万8000年だ。松本善之助氏(『ホツマツタヘ』の研究者)にもまったく意味がわからないというこの年数が、歳差運動の周期2万5800年と黄道傾斜角変化周期4万3000年の最小公倍数が、この共鳴現象の発生する周期になるが、その値は12万9000年となり、非常に近い年数が『ホツマツタヘ』に書かれていたのだ。 ・・・(中略)・・・  『ホツマツタヘ』の中に貫かれるという「循環の理」に従った思想「アメナルミチ」は、まさに、このシリウス系・太陽系共鳴周期に起因し、結局は、紀元前2万年前の大衝突事件からの教訓を伝えようとしているものではないか。(p.129-130)
 宇宙二等辺三角形の頂角の5倍と底角の3倍がほとんど等しいことになる。5倍と3倍が等しいという話は、地球の歳差運動周期の5倍と黄道傾斜角変化周期の3倍が等しいという天文学的事実を彷彿とさせるだろう。(p.155)
 歳差運動の周期については読むことが多いけれど、黄道傾斜角変化周期に関する記述を読むことはとても少ない。下記リンクのコメントの中に、黄道傾斜角変化に関わる稀な記述が書き出してある。
   《参照》   『消された惑星「冥王星」の黙示録2012』 神谷充彦 (学研) 《後編》
             【地磁気の減弱化と太陽活動の極大期】
 大和まほろば巨大構造は、黄道傾斜角と歳差運動の関係を表現したといってもよいことになる。
 世界に目を転じた時、このような太陽と星(黄道傾斜角と歳差運動)を同時に計画に表現した遺跡はないように思われる。(p.163)

 

 

【遥かなる輪廻】
 マヤ文明にも、インカ文明にも「5番目の太陽の時代」で世界は滅ぶのだという伝承がある。
 また、法隆寺の五重塔も、実は、世界は5つの時代を経験した後、滅亡の危機を迎える可能性があることを聖徳太子が暗示したのだという説がある。
 このように、紀元前2万年前の「シリウス共鳴事件の輪廻」を連想させる古代文書や言い伝えが存在するということに着目する必要があろう。(p.63)
 ここでいう「5」という数字は、言うまでもなく歳差運動の5周期目を意味している。
 20世紀の世紀末ブームのときに、五島勉さんの本を読んでいた人なら法隆寺の五重塔が意味する部分は印象に残っているだろう。
   《参照》   『聖徳太子「未来記」の秘予言』 五島勉 (青春出版社)
             【内経が示す破局の時期】
             【 「世間虚仮、唯仏是真」 】

 

 

 

★☆★ 追記(2012/11/01) ★☆★
 もうちょっと詳細に書いとかないと、この本に興味を持ってもらえないような気がするから、追記することにした。
 《前編》 の 【シリウス・コネクション:同径連結円】 の中に「23.1度で共鳴状態になったといえる。」という記述を書き出しておいたけれど、この角度は、歳差運動の元となっている地軸の傾斜角(23.5度)にやけに近い値である。これを意味していると考えていいだろう。
 地軸の傾斜角は、黄道面を基準にした角度だけれど、黄道傾斜角変化の3周期目と歳差運動の5周期目が邂逅する【遥かなる輪廻】の時には、黄道面に遍在する宇宙の中心からのエネルギーによって地球は励起され、歳差運動の元となっている地軸傾斜角が元に戻される。つまり23.5度から0度に矯正されるということだろう。
 つまり、地軸の傾きが正規の角度に矯正されるに及んで、同径連結円に示される「2つは1つ」という示唆段階の地球から、本来的な「Oneness」そのものの共生地球へと変容する。それが宇宙空間において自転しつつ遷移している地球を舞台とするアセンションの実態なんじゃないだろうか。
 この様な背景があるからこそ、地球は、二元性の世界から一元性の世界へ移行してゆくのである。
             【出口王仁三郎の予言】
   《参照》   『ガイアの法則[Ⅱ]』 千賀一生 (ヒカルランド) 《中編》
             【永遠性の獲得】
   《参照》   『闇の世界権力の「日本沈没計画」を阻止せよ』 中丸薫/レオ・ザガミ (ヒカルランド) 《後編》
             【真の2012年とは、二元性(幻)を打ち砕く精神面での文化的改革】

   「二元性を構成している大元の原因とは?」 下記の動画の一番最後に語られています。
   《参照》   ジョージ・カヴァシラス~マザーアースと共にアセンションする地球人
             【4:47~】

 

 
<了>